千秋、ママ友との上手な付き合い方・仕事との両立を語る「自分がやりたいことだから疲れない」<モデルプレスインタビュー>
2019.09.20 19:00
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タレントの千秋(ちあき)率いるハンドメイド集団「ハローサーカス」が、9月20日より渋谷ロフトにて第23回ハローサーカスを開催中(~29日まで)。モデルプレスでは千秋にインタビューを実施し、同プロジェクトへの思いや、ママ友とのプライベートなどについて聞いた。
第23回「ハローサーカス」開催
ハローサーカスは、「カワイイ」にこだわったハンドメイド作品を扱う、店舗を持たない期間限定のコンセプトショップ。千秋が、お世話になっているママ友たちを応援しようと2013年1月にスタートした。2018年から全国12ヶ所を巡るツアーを行い、第22回となるハローサーカス@石垣島ではツアーファイナルを迎えた。全国ツアーを終えた今回は、今までの活動の集大成として、既存作家全員が参加するほか、厳しいオーディションを突破した新人作家18名もデビューし、過去最大規模のイベントになる。会場では数千点のハンドメイド作品の他、「ハローサーカス」によるオリジナルグッズの新作も販売される。
また、集大成の今回は、お客さま参加型の初企画「第1回ハローサーカス ハンドメイドアワード」 を開催する。ハローサーカス作家約60組が、ロゴ入りのサコッシュをベースに得意な素材と技法でアワードノミネート作品を制作。9月28日(土)まで来場客による店頭人気投票を実施し入賞作品が決定、最終日29日(日)に店頭にて受賞作品を発表する。
千秋「ハローサーカス」への思い
― 今回で「ハローサーカス」の開催は23回目になりますが、そもそも千秋さんが最初にハンドメイドを始めたキッカケは何だったんですか?千秋:欲しいものが売っていないから作ろう、みたいな気持ちはいつもありました。幼稚園の頃に刺繍をやったことが最初で、それから中学生くらいになった時に、流行りものよりも、映画などを観てこういう服を着たいなと思い始めて、お洋服をリメイクするようになりました。もともと自分のサイズが小さかったというのもあって、ハンドメイドというより、既製品のリメイクですね。白い布で、イチから作ることもありました。おばあちゃんの代からハンドメイドをやる家庭で育ったんです。
― そうなんですね。千秋さんにとってハンドメイドが身近な存在にある中で、「ハローサーカス」を立ち上げた経緯というのは?
千秋:自分の周りには芸能関係の人しかいなかったんですけど、娘が幼稚園に入ってから初めてママ友ができて、そこで世の中のママたちの現状を知りました。その時はたまたまクラスで働いているのが私だけで、他のママはみんな専業主婦だったんです。子供が幼稚園を卒業した後、小学校に入ったから働きたいけど、一度休んでいるから、再就職ができないとか、何かをやりたいけど何をやっていいかわからないとか、そういうママたちが多くて。一度専業主婦になると、また社会に出るキッカケがないことを感じて、当時私のことを応援してくれて、仕事の時に娘を預かってくれたママ友に恩返しがしたいな、と思っていた時に、みんなが可愛いものを持っていたので「それどうしたの?」って聞いたら「自分で作った」って。すごく可愛かったから「売ればいいのに!」って言ったら、みんな「私なんかに無理だよ」って言っていて、才能がそれぞれあるのにもったいないなと思って、「じゃあ私がイベントをやるからそこで売ればいいじゃん!」って話したことが始まりでした。
最初はSNSで宣伝して、知り合いの小さなお店でイベントをやって、みんなが作ったものや、私の私物を出して、フリーマーケットとハンドメイドのバザーみたいなものからスタートしました。どうせだったら名前をつけようということになり、たまたま思いついたのが「ハローサーカス」。SNSの宣伝効果もあって、お店は2時間待ちになり、クチコミもどんどん拡がっていって、ママたちが文化祭をやりきった感覚で喜んでいて。反響が大きかったので、その3~4ヶ月後にもう一回やることになったんですが、その時に「○○ちゃんママの作ったバザー、じゃなくて、ブランドを作って。それが条件」ってお願いしたんです。ブランドのタグや、どういう趣旨でどういうものを作るかというプランも全て各自ブランド化を義務にしました。そしたら、可愛いものや便利なもの、見たこともないようなものを作る人など、それぞれ個性が出てきて、自分の作ったものに対しての責任も出てきたんです。「もっと良く見せよう」「パッケージを変えよう」とどんどん工夫していって、その次に開催した時は4時間待ちくらいになって、ディズニーランドのアトラクション並の盛況でした。
― すごい!千秋さんのプロデュースで、どんどん大きくなっていったんですね。
千秋:その後も定期的にやるようになっていって、その噂を渋谷ロフトさんが聞きつけて、「渋谷ロフトでやりませんか?」とオファーをいただいてここまで大きくなりました。そしたら今度は「私もやりたい」「私もこういうものを作っています」って、レジのところにハンドメイドの商品をアピールしに来る人たちも現れるようになって、その人たちをメンバーに入れたり、SNSを見ていていいなと思う人がいたらこっちからスカウトしたり…、どんどん全国に広がって、今は何百人という大きなプロジェクトに成長しました。
今回の「ハローサーカス」の見どころは
― 今回の「ハローサーカス」の見どころを教えてください。千秋:全国から声が集まっている中、去年くらいまでは東京でしか開催できていなかったんですが、1年間かけて北海道から沖縄へ周ることができて、そこに行ってみんなまた学んで成長したと思うんです。今回はそのツアーを経て、満を持してまた東京での開催になります。もともとの聖地の渋谷ロフトで開催するので、いろいろな思いが全部つまっているから、そこを見てほしいです。何回も来たことがある人にとっては変わっていることが多いし、初めての人も楽しめると思います。あとは、新メンバーオーディションというのを時々やるんですが、今回はその新メンバーの作家さんが18名加わっているので、その新しい作品もあるのが注目ポイントです。
― 今後挑戦したい取り組みはありますか?
千秋:作家さんの中からスターが出ればいいなと思っています。スターというのは、ミュージシャンやモデルだけじゃなくて、普通の主婦がハンドメイドで有名になるとか、作ったブランドのものが売れるとか、私はそういうのも夢があるなと思うので。実際に今まで23回やっている中で、趣味でやってきたことが大きなデパートや企業と契約するようになったりしています。全国にいるいろいろな才能を持った人たちが、世の中に出るキッカケになれればいいなと思います。
千秋、ママと仕事の両立を語る
― 先程、千秋さん以外、ママ友の方で働いている方がいなかったというお話がありましたが、千秋さんはママと仕事の両立について苦労していることはないですか?千秋:独身の時は、結婚したり子供ができたりしたら、自分の時間が半分になると思っていました。自分の力が100あるとしたら、50は仕事だけど、50は家庭と子育てに取られると思い込んでいたので、仕事は最大でも半分くらいだろうなと思っていたんですけど、実際に子供を産んだら、確かに時間的にはやることが増えて忙しいけど、やりたいことがいっぱいありすぎて、自分の力が200になりました。100を50:50で割ると思っていたら、タンクが200になったので、100:100でできるようになったんです。
時間だけで考えると、専業主婦の人よりは、24時間子供と一緒に居られないけど、残りの12時間で一生懸命やるから、自分的には100やっているつもりだし、その残った時間で仕事をやる時も、子供に働かせてもらっているみたいな感じなので、一生懸命やろうとも思えるようになって。それに、子育てしている状況で仕事のオファーをいただけることに対しても有り難いと思っているので、今までみたいにボケーッとやるとか、ただ時間が過ぎるとかじゃなくて、せっかく外に出たから一生懸命やろうって思うようになったら、力がいっぱいになったんです。
― 全力で両立を頑張っていると、途中で疲れてしまう方も多いと思うのですが、千秋さんはそんな感じがまったくしないくらいパワフルで素敵です。
千秋:私はどちらも自分がやりたいことだから疲れないんだと思います。やりたくないことだったら、たぶん疲れると思うので。両立していてすごく疲れるんだったら、両立しない方がいいと思う。子育てはやらざるを得ないし、自分の子供のためならやりたいと思うんです。だけど仕事をすることに対して「世の中の人が兼業で働いているから自分も働かなきゃ」「嫌々頑張らなきゃ」って思う人は、両立することが性格的に向いていないので、無理にやらなくていいと思います。
― 千秋さんはママ友と接する時に、どう接していますか?上手くいく秘訣があれば教えてください。
千秋:私は、ハードルを少し下げました。最初からいろいろできる人と思われるより、何もできない人の状態で丸腰でいったら、できるママたちがいっぱいいるので、みんな助けてくれるんですよ。何もできないし、愛想を良く見せるわけでもないし、メイクもしないし、一番汚い靴、一番汚い服、すっぴん、頭ボサボサみたいなのでいくと、ちょっとキレイにしただけで「すごい!」って言ってもらえるんです。
― (笑)。
千秋:だから、一番下からいって、期間も決まっているので、幼稚園だったら2~3年とか、小学校だったら6年。その最後にピークを持っていけばいい。最初から完璧な状態でいってしまうと、それをずっとキープしなきゃいけないから、すごく大変だし疲れてくるので、見栄を張らずに、自分を小さく見せることが秘訣だと思っています。
ママ友って、いじめとか嫌なことがあるイメージだったので、私はむしろそれをレポートしてやろうくらいの気持ちだったんですよね。「どんないじめがあるんだろう。どんな意地悪をされるんだろう。どんなすごいドロドロがあるんだろう」と思って、面白いことだったら本にまとめたり、テレビで言っちゃおうくらいの気持ちでいったら、みんな優しかったり普通の人だったんです。それがすごく嬉しいし、すごく楽しくて、一時期はハマっているものがママ友なくらいでした。
千秋の“夢を叶える秘訣”
― 「ハローサーカス」は新人作家のオーディションも行うなど、誰にでも夢を叶えるチャンスがあるプロジェクトですが、千秋さんの“夢を叶える秘訣”をお聞かせください。千秋:私は20年前にポケットビスケッツをやっていた時から、夢を叶えることをずっと発信しているつもりです。「夢は絶対叶うんだよ!」ということを継続的に20年以上言っているので、ファンの人は「また言ってる(笑)」と思うかもしれません(笑)。
夢を叶えるのは超簡単で、本気で叶うんだと思い続けることが大切。でもそれが超難しくて、途中で「恥ずかしいかも…」と思ったり、親に反対されるなど問題が生じて「やめようかな…」と思ったりすると、思い続けられずなかなか叶わないんです。だけど「絶対にメジャーリーガーになる!」「絶対に学校の先生になる!」とずーっと思っていると、すべての発言や行動がそこに向いていくので、確率や可能性が上がって、叶えるチャンスも多いし、逃さない。夢を思い続けることはお金もかからないし、時間もかからないから、自分の気持ちを強く持つことですね。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
第23回「ハローサーカス」開催概要
日時:2019年9月20日(金)~29日(日)10:00~21:00会場:渋谷ロフト1階 間坂ステージ
主催:株式会社 HCproject
公式HP:https://hellocircus.jp/
千秋(ちあき)プロフィール
10月26日生まれ、千葉県出身。血液型O型。1991年、フジテレビオーディション番組「ゴールドラッシュ」で初代チャンピオンに選ばれ、芸能界デビュー。1996年、音楽ユニット・ポケットビスケッツのボーカルとして歌手デビューを果たす。声優として、ノンタン(ノンタンといっしょ)や、ドラミちゃん(ドラえもん)の声を担当、またデザイナーとしてブランド「チロル社」や「LOVE STONE」を手掛けるなど、マルチに活躍。2003年に女児を出産。
【Not Sponsored 記事】
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