モデルプレスのインタビューに応じた伊藤千晃(C)モデルプレス

<伊藤千晃インタビュー>音楽活動再開までの葛藤と決意「出産後、戻ってきますとは言えなかった」下着姿で美ボディ披露も話題!体型の変化&子育ての近況も語る

2018.09.11 19:07

ソロとなり、再始動して約1年半―――伊藤千晃(31)がついに、ファン待望の音楽活動を再開させる。「音楽をもう一度ファンの方たちに届けたい」と、結婚、出産を経た彼女が考える音楽活動に対する想い。そこに辿り着くまでは、たくさんの葛藤と戦っていた。それでも、「ファンの方に恩返ししたい」と、待っていてくれたファンの方と周りの支えがあったからこそ、再び音楽と向かい合う決意をしたという。今回のモデルプレスのインタビューでは、ソロ活動を始めてから、音楽活動を再開させるまでの道のり、そして、ますます美しくなり、下着姿のビジュアルも話題になったばかりの彼女の美の秘訣、子育てなどのプライベートについても語ってもらった。

伊藤千晃、音楽活動再始動の経緯とは

― 伊藤さんが音楽活動を再始動させるということを聞いて、すごくビックリしました!いつ頃から考えていたのでしょうか?

伊藤:今年春頃、毎年開催している私のトークショーイベントで、ファンの方たちに「今後、私とどういう時間を一緒に過ごしたい?」「どういうことをやったらみんなは楽しめる?」と聞いたとき、「歌ったり、踊ったりしてほしい」という声をたくさんいただきました。私がここまで来ることができたのは本当にファンのみなさんがいてくれたおかげなので、やっぱりその方たちを喜ばせたくて。自分なりのペースにはなってしまいますが、自分が伝えられることをやってみようと思いました。「音楽をもう一度ファンの方たちに届けたい」という想いをスタッフさんに伝えたら賛同してもらえて、これからは私らしく私の形でファンの方たちと音楽を楽しんでいこうと決断しました。

― 久々に歌って踊る伊藤さんを見ることができるなんて、すごく嬉しいです!

伊藤:久々過ぎて、自分ではまたちゃんと歌って踊れるのかな…と思ったのですが、音楽をやると決めてからレッスンに通いだしたら徐々に調子を整えていくことができました。やっぱり13年もやってきたことだから、パッと抜けることはなく、きちんとトレーニングしていったらいろんな感覚が戻ってきたので、少し安心しました(笑)

― では、大変だなと思うことはあまりなく?

伊藤:そうですね。ただ基礎をしっかり教えてもらったり、レベルアップしたものをやってみたりする時間をじっくりとったので、今回のレッスンは自分にとってすごく刺激的なもので、勉強になっています。

― 以前はグループとして歌っていたので、1人で歌うとなると、全然違うものですか?

伊藤:違いますね。なんだろう…、結構自分をさらけだしているのは恥ずかしい部分もあり(笑)

伊藤千晃(C)モデルプレス
伊藤千晃(C)モデルプレス
― 1人だとすべてにおいて注目されますもんね。

伊藤:そうですね。以前はみんなの意見が重なって1つのものが出来上がっていたのですが、ソロだと私の意見がすべて反映される。やっぱり言葉の責任感を感じました。自分の思っていることを相手に伝えるということがすごく難しいコミュニケーションだなと。いろんな言葉を探しつつ、どの言葉が1番伝わるのか模索しました。作曲もどういうふうなメロディにしようかなと1から関わらせていただき、「そこはもうちょっと盛り上がるようにしたい」「壮大な感じも出したい」と話し合いました。

― 全てに関わったんですね。

伊藤:はい。なので伝え方の難しさを学びましたね。全部が反映されてしまう…。だからそこは今までとは少し違うのかなと思いました。

― レコーディングでも違いを感じられましたか?

伊藤:レコーディングは以前も1人でやっていたので、そこまでの変化はなかったですね。いつもレコーディングでは、自分との戦いだと思っています。今回は自分が歌っている時間が今までより長いので、戦いの時間が長いなって(笑)。やっぱり丸1曲歌うとなると、いろんな自分を見せたいと欲が出るので、想像している自分を出せなかったときに葛藤が始まります。だから、ディレクターさんから「ここはもうちょっと力を抜いて」「ここは楽しい気持ちで」など、アドバイスをいただきながらレコーディングしました。

― ダンスはどんな感じになっているのでしょうか?

伊藤:今回はチームラボさんにミュージックビデオで協力をしていただいたので、アートな世界観を見せたいと思って、キレイに流れるような動きをとっています。

伊藤千晃「New Beginning」に込めた想い

― 「New Beginning」(9月5日リリース)は、“切り開きたい輝く未来があるから、私は始める“という楽曲と聞いたとき、ソロ活動をスタートされてからの伊藤さんそのものなのかなと思いました。

伊藤:そうですね。なにか1つ終え、新しい始まりが待っているとき、ワクワク感だけでなく、不安や悩みが付きものだと思います。例えば、卒業して新しい学校に入るとかもそう。私の場合、デビューのため名古屋から上京するときもそうでした。新しい何かに挑戦することって人生の節目で誰しもが経験することだと思っています。まさに、そういう切り替えを歌いたかったんです。ただ前向きに背中を押しますよという王道な言葉だけではなく、前に進むためには怖さや弱さ、不安もあって、でもそれをひっくるめて、一歩を踏み出す瞬間に寄り添えるような楽曲、ふわっと背中を押してあげられるような楽曲。「New Beginning」はサウンドも気持ちよく流れるような感じを意識して作ったので、心地よく聞いていただけたら嬉しいです。

― 確かに、誰しもが経験することですね。

伊藤:落ちサビで「不安や孤独をいくつも乗り越えてきた」といった言葉があるのですが、親から離れて上京したとき、転校したとき、クラス替えをしたとき…、今まで生きてきた中で経験したことで、そういう節目で思ってきたこと、そしてそれを乗り越えられたから前を向いて、自分自身で一歩を踏み出せるようなメッセージが込められています。

伊藤千晃、下着姿が話題!美バストの秘訣を明かす

― 「happiness」(9月12日リリース)はファンに向けた楽曲だそうですね。

伊藤:そうです!「New Beginning」では、不安や孤独がありながらも未来は自分で掴んでいこうという曲に仕上がっているので、もう1曲はファンの方たちに支えられたことを曲にしたくて。サウンドもこっちの方が流れる感じで心地いいです。

― そんな「happiness」は、下着ショップ「AMPHI」のタイアップ曲に起用されて、伊藤さん自身もモデルとなり、下着姿で美ボディを披露していましたね。女性が憧れる身体だなって思いました。

伊藤:ありがとうございます!出産を機に、身体が整いました。今まではダンスばかりしていたので、自分が使いやすい筋肉が付いていたようです。多分ですが、1年ぐらい動かず、出産したことで、その筋肉が全部落ちちゃったんですよ。でも、また筋トレやダンスレッスンを始めたことで、今すごく平等に筋肉が付いている気がするんです。一度リセットされたことで、自分の身体がすごく楽になりました。それに、子育て中なので、胸元もふっくらしたのかなと(笑)。

― 以前と比べて、断然女性らしいボディラインだなと思いました!

伊藤:本当に出産を機に身体が整って、デトックスされたようです。肌トラブルも少なくなって、1番コンディションがいいときに、こういう話をいただいたので。正直始めは抵抗があり、自分の下着姿に自信がなかったのですが、スタッフさんやヘアメイクさんたちから、「今の千晃ちゃんだからこそ、(AMPHIから)来たんだと思うよ」という前向きな言葉をいただけたので、自信が付きました。私も下着で気分が上がったり、勇気づけられることが多かったので、このタイミングで来たということはなにかの縁だと思ってやらせてくださいとお返事したのですが…最初は全然自信なんてありませんでした(笑)

伊藤千晃(C)モデルプレス
伊藤千晃(C)モデルプレス
― そうだったんですね。こんなにも露出したのは初めてでしょうか?

伊藤:写真集で下着姿を披露したことはあったのですが、動画でここまで強調したのは初めてかもしれないですね。

― 出産されて体型が変わったとおっしゃっていましたが、ウエストは締まっているのに、バストはふっくら…まさに理想の体型です。

伊藤:筋肉は胸がふっくらして見える要素の1つなのかなと思いました。子育てしていると、子どもを抱っこするし、すごく重たい荷物を持たなくちゃいけないので、勝手に胸筋が鍛えられたんだと思います。自然と日々の生活の中で鍛えられていたので、良い働きをしてくれたんだと思います(笑)

― そのほかの部分で気を付けたことはありますか?

伊藤:ひたすら筋トレをして、身体を仕上げていく作業は頑張りました。小さな積み重ねってキツイじゃないですか(笑)。子育てをしながら地道にやっていくのも大変な作業ではあったのですが、今回は自分の1番良い身体で下着をみせるという目標があったので、毎日家で出来る筋トレをひたすらやりました。

― やっぱり日々の積み重ねが大事なんですね。

伊藤:そうですね。それが大事なんだなと改めて実感しました。

伊藤千晃、息子が1歳に!子育ての近況

― 先日、お子さんが1歳になられたことをInstagramで報告されていましたね。子育てはいかがですか?

伊藤:子どもが成長していくにつれて、悩みも変わってくるのですが、今は自分の時間をうまく昔より作れるようになって、自分を大切にしてあげると、笑顔が増えるし、その笑顔が子育てに繋がっていくと実感した1年でした。子どものことを1番に考えて、元気でいてほしいけど、そのためには自分自身が元気でいないといけないから、そこを大事にしてあげなくちゃいけないんだなって、少しずつわかってきました。自分の時間もうまく使いながら今はバランスよく子育ても楽しみながらやっています。

― 伊藤さんと同世代の方って仕事も育児も両立している方がすごく多いと思います。

伊藤:世の中のお母さんは本当にすごいと思います!私も両立と言っても全然完璧にできていなくて…。「完璧にこなしているお母さんなんていないよ」ってよく聞くので、前向きに頑張っているお母さんたちの声を聞くと励みににもなるし、自分も同じように前を向いて笑顔溢れる子育てをしたいなと思います。

― 母親になると、歌い方も変わるんですかね。

伊藤:声質が変わったんですよ!

― そうなんですか!?

伊藤:筋肉の変化が影響しているのかなと自分では思っていたので、そんなに変わってないと思ったのですが、ボイストレーナーの方に「声変わったね」って言われて。どういうことなのか聞いたら、「出産すると変わることが多いんだよね」という話を聞きました。

伊藤千晃(C)モデルプレス
伊藤千晃(C)モデルプレス
― その話初めて聞きました!変わられたんですね!

伊藤:変わりましたね!力を入れて歌わなくちゃいけないところでも力も入れ所が変わったり、逆に声が出しやすくなったりしたので、「ああ、なるほど。出産を機に変わったんだ」って実際に歌ってみて感じました。今まではエネルギッシュに力強さみたいなのがあった気がしたのですが、今はいい意味で力が抜けたので、エネルギー量を上手に調整できているような気がします。

― なるほど。「声が変わった」と言われたとき、「戻さなくちゃ」と思いましたか?それとも「変わったのを活かそう」と考えましたか?

伊藤:変わった声を活かそうという方が大きいですね。それが今の自分で、今の自分を音楽に落とし込むことが重要なのかなと思ったので、無理せず、今の自分を真っ直ぐ届けられたらいいなと思いました。

伊藤千晃が語る“葛藤”と“これから”

伊藤千晃(C)モデルプレス
伊藤千晃(C)モデルプレス
― ソロになってから、モデルとして活躍したり、今回ソロでシングルをリリースしたりしましたが、今後も多方面での活動を予定しているのでしょうか?

伊藤:そうですね。今は自分がやりたいことを形にできていると思います。先程も話しましたが、私本当にファンの方に助けられたんですよ。子育てとか、今まで経験したことないことを経験した1年だったので、すごく不安を抱えていた時期でもあったのですが、それでも親身に応援してくれるファンの方たちがいてくれたことがすごく大きかったので、その方たちととにかく、嬉しいとか、楽しいとか、幸せとか…そう思える時間をたくさん作っていきたいと今1番強く思っています。だから、ファンの方が喜んでくれるなら、モデルもやるし、音楽もやるし、イベントも開催する。そんな自分でいたいんです。

― 伊藤さん自身もファンの方に寄り添っているんですね。

伊藤:出産を機に人の生命というのを考えたとき、時間って限られているんだなと思いました。だからこそ今いてくれるファンの方たちと私がどれだけの時間を一緒に過ごせるんだろうと。ただでさえ1年通して会える時間が少ないので、イベントやSNSを通して純粋に楽しんでもらいたいという気持ちがあったので、常に“みんなが喜ぶことはなんだろう”ということをベースに活動していきたいと思っています。

― そのスタンスに辿り着くまでには、いろいろ悩みもあったんだと思います。

伊藤:悩みましたね。やっぱり子育てってどういうことなのか自分でも想像がつかなかったので、そんな状況のまま「私、戻ってきます」とは言えませんでした。出産をしてからのトークショーでファンの方たちと実際に会ってから、そう思うようになりました。「私たちは千晃ちゃんを待っていたよ」という声や手紙をいただき、その1つ1つに勇気をもらったとき、少しずつ自信も付いてきて、私もなにか返したいと思いました。私がなにかすることで、笑ったり、幸せを感じてくれるのであれば、そこに全力を注ぎたいと思いました。

― やはり、葛藤もたくさんあったんですね。

伊藤:そもそも自分が求められているかという不安にも陥りました。出産後なので、子育てにいっぱいいっぱいになっていたので、自分を見失っていた気がします。自分はなにを優先したいの?どう生きたいの?とか、そういうことを自分に問いても、自分がどうしたいのかわからない。自分がなにに一生懸命頑張ればいいのかもわからない。でも、徐々に子育てにも慣れて、イベントという形でファンの方と会ったときから、変わることができました!

― やっと、やりたいことが明確になったみたいな。

伊藤:そうですね!でも、“これから、こうやっていきます”というよりは、過去の自分があって今の自分があるので、割り切るというよりかは、ファンの方と一緒に作り続けていけたらいいなと思っています。

― 10月6日からはファンクラブイベントが開催されるそうですが、楽しみにしているファンの方に向けて、どんな内容になるのか教えてください。

伊藤:今回ファンクラブを立ち上げてから初めてのイベントなので、みんなが常に笑っていられるような企画を考えています。みなさんと近い距離で今までにやったことのないような企画を準備しています。楽しみにしていてください。

伊藤千晃、夢を叶える秘訣を語る

伊藤千晃(C)モデルプレス
伊藤千晃(C)モデルプレス
― 最後に毎回聞いている質問ですが…

伊藤:夢…ですか?(笑)

― そうです!ちなみに1年前は、訴えてみるということをおっしゃっていました!

伊藤:そうでしたねー!口に出すことを話したような気がします。

― 今回は、音楽活動の目標を達成した今の伊藤さんだからこそ語れる夢を叶える秘訣を教えてください。

伊藤:今だから言える夢を叶える秘訣は、味方をたくさん付けることかな。やっぱり私も1人だとなにも決断できなかったことばかりです。その自分の夢を応援してくれる人たちがいるから、自分もさらに「絶対に叶えてやろう」という気持ちに辿り着くことができました。応援してくれる人と、自分の考えに賛同してくれる味方がたくさんいることは、1つの夢に繋がる一歩なのかなと思います。

― ありがとうございました。

多くの葛藤と向き合い、乗り越え、音楽活動を再開させる伊藤。しかし、そんな辛いことを経験したなんて感じさせない取材時間だった。むしろ、幸せオーラに溢れていた。終了後、思わず「ますますキレイになりましたね。以前とは違うキレイさを感じました」と声をかけると「嬉しいです」とにこやかに笑う。

「昔とはまた違ったところで笑いが増えたんですよ。多分それは子どものおかげ。大人になると感動することって減ってしまうじゃないですか。映画観ても中々泣けなかったり…(笑)。でも子どもが生まれると、指先を動かすだけでも泣けてきちゃって…。子どもの成長によって笑うことが増えたんです。人ってやっぱり笑顔が大事なんだなと思いました。幸せって勝手にやってくるものではないから、自分から楽しいことに踏み出していけば、“キレイになる”ということに繋がると思います」と、誰もが実践できる美の秘訣を教えてくれた。子育ても、仕事も真剣に向き合い続けているからこそ“今の伊藤千晃の最高の笑顔”を見ることができた。(modelpress編集部)

伊藤千晃(いとうちあき)プロフィール

伊藤千晃(C)モデルプレス
伊藤千晃(C)モデルプレス
1987年1月10日生まれ、愛知県出身。

ダンスヴォーカルグループのメンバーとして活躍し、2017年3月グループを卒業。同年1月に結婚と妊娠を発表し、2017年7月、第一子出産。現在は、コスメブランド「C-TIVE」のプロデュースやアパレルのコラボ商品開発などで幅広く活躍中。ジュニア野菜ソムリエの資格も取得し、美容やファッションに関する豊富な知識で同世代の女性からの支持も高い。10月6日からは初のファンクラブイベントが全国6都市で開催される。『earth music&ecology チームラボ かみさまがすまう森(九州武雄・御船山楽園)』で全編収録されたMVが話題の「New Beginning」が9月5日デジタルリリース。そして、自身もイメージモデルを務める『18AW アンフィ グラマリッチブラ(AMPHI×グラマリッチブラ)キャンペーン』のWebCMタイアップ楽曲である「happiness」が9月12日にデジタルリリース。

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