モデルプレスのインタビューに応じた華村あすか(C)モデルプレス

“グラビア界異例の新人“華村あすか、水着撮影は「振り切るしかなかった」学校中退で芸能界入りを決めた覚悟 注目のシンデレラガールに迫る<インタビュー>

2018.04.06 18:00

“初仕事が初表紙”、“異例の新人”――全く無名の18歳だった華村あすか(はなむら・あすか/19)が昨年8月、そんなキャッチコピーとともに突然「週刊プレイボーイ」の表紙を飾った。その反響はすさまじく各方面から問い合わせが殺到。それから約半年、彼女はこの春、ドラマ『宮本から君へ』(テレビ東京系/毎週金曜深夜0時52分~※4月6日スタート)でヒロインに抜擢された。女優として新たな脚光を浴びることになるだろう華村に、モデルプレスはインタビューを実施。衝撃デビューの裏側や、芸能界入りに至るまでの決断、そして今後について話を聞いた。<前編>

今、注目のシンデレラガール 華村あすか

1999年3月18日生まれ、19歳の華村は昨春、山形県から上京。芸能活動を全くしたことがない新人の状態で舞い込んだ初仕事で突如、グラビア名門誌の表紙を飾ることになった。

週プレ担当者も「まだこんな子がいるんだ…」と本気で思ったという、その清楚な顔立ちと程よい肉付きの8頭身グラマラスボディで一挙に話題を集めると、TBS系情報番組『サンデー・ジャポン』やモスバーガーCM、山形衆議院選挙告知CMなど、次から次へとメディア露出が増加。今、まさに階段を駆け上がっているシンデレラガールだ。

華村あすか、初仕事で週プレ表紙

華村あすか(C)モデルプレス
華村あすか(C)モデルプレス
― まずは、衝撃のデビューから振り返りたいです。デビューのニュースは、多くのメディアで取り上げられ、かなり注目を集めましたが、実際に反響はいかがでしたか?

華村:母から知らされたのですが、地元では小さい頃から知っている友人や先生など、本当に多くのみなさんが「なんだ!なんだ!」と騒いでくださったみたいです(笑)。週プレが発売された後にテレビやCMのお仕事が決まって、それが放送されると、友人から「あすかなの?あすかのそっくりさんなの?どっちなの?」といったメッセージが殺到しました。「違う」というわけにもいかないので「実は…」と明かしたら、みんなびっくりしてしまって!でも「応援しているよ」「頑張って」とエールをくれたので、励みになりました。

― 初仕事がグラビア撮影だったわけですが、緊張や恥ずかしさはありましたか?

華村:もちろん抵抗はありました~(笑)。高校時代はずっとバスケットを頑張っていたので、海に行く暇もなくて…ビキニなんて着たことがなかったです。

― では人前で水着を着ること自体も恥ずかしいですよね。

華村:そうなんです。ましてや、水着姿を写真に撮られる経験もなかったので、不安や抵抗感や恥ずかしさが混じった複雑な気持ちでした。でも振り切るしかなかったので、何も考えずに挑みましたね。

― 「振り切るしかなかった」というのは、またすごい覚悟ですね。

華村:そうですね。こういう1つ1つのお仕事が次のお仕事につながっていくし、全てのお仕事は無駄ではないので、今の自分ができる限りの全力で頑張ろうと思ったんです。

衝撃デビューから半年で感じる変化

華村あすか(C)モデルプレス
華村あすか(C)モデルプレス
― 真摯な姿勢で臨まれた初仕事だったんですね。そこから半年くらい経って慣れましたか?テレビやCMなどのお仕事も増えてきていますが、今もまだ緊張しますか?

華村:だんだんと撮影を積み重ねていくうちに恥ずかしさもなくなって、今はカメラの前に立っても堂々と振る舞えるようになったので、自分でも変わったなぁと思っています。

ありがたいことに様々なお仕事をいただいているのですが、実はあまり緊張していないんです。(テレビ初出演となった)『サンデー・ジャポン』の生放送を乗り切ってからは、わりと落ち着いています。あのときが一番緊張しました(苦笑い)。

華村あすか「週刊ヤングジャンプ」でも表紙に。数々のグラビアで活躍(C)Takeo Dec./集英社
華村あすか「週刊ヤングジャンプ」でも表紙に。数々のグラビアで活躍(C)Takeo Dec./集英社
― どういったところに緊張しましたか?

華村:自分も観ていた番組だったし、共演者の方も有名人しかいなくて…しかも隣に斎藤(司)さん!私、学校で斎藤さんゲームをして遊んでいたのに「今は隣にいらっしゃる!」という状況で、本当に信じられなかったです。憧れの芸能人、手の届かない存在だった方が、同じ場所でお仕事をしているという環境に緊張しましたね。自分はまだまだ人から憧れられる存在ではないですが、そういうお仕事をしてるんだ、と気持ちが引き締まりました。

― 本当に突然、スポットライトが当たった感じですもんね。素人だったのに、いきなり雑誌の表紙を飾って、注目も大きかったですが、何か周りの環境で感じた変化はありましたか?

華村:実は、まだ全然、街で声をかけられたことはないんです。だからあまり知名度が上がったとは思えなくて…。ただ、私の考え方とか生活環境は180度変わりました。

中退して芸能界へ…華村あすかの覚悟

華村あすか(C)モデルプレス
華村あすか(C)モデルプレス
― 山形にいた頃は本当に何も芸能活動をしていなかったんですか?

華村:はい。当時は芸能界にも興味がなくて。東京でスカウトされたことをきっかけに初めて興味を持って、レッスンを受けるうちに徐々に女優のお仕事に関心が強まったんです。両親と相談して「せっかくだから芸能活動をやってみようか」という話になったので学校を辞めて、仕事一本に絞りました。

― せっかく受かった学校を退学して、芸能一本にしぼる決断に迷いはなかったのですか?

華村:もちろんありました。中学2年生のときからずっと、キャビンアテンダントになりたいと思っていたので、航空会社への就職率が良い学校を選び、観光ビジネスやエアラインについて学ぶつもりだったんです。でも良いタイミングでお仕事が決まって、決断したら、吹っ切れました。私、思い立ったらすぐに行動するタイプなんです(笑)。たしかに迷いはありましたけど、いざ辞めたら全く未練も感じていなくて。

― どうして振り切れたんですか?

華村:大きな出来事は特にないんです。ただ、いつの間にか気持ちが完全に変わってしまいました。

― なるほど。では、ご両親も応援してくださっているんですね。

華村:そうなんですよ!普通、娘が水着でお仕事するとか、親は反対しそうですよね(笑)。でも父も母も「こんなチャンスないからやってみたら?ダメだったらダメで良いし、まずはどこまで自分がこの世界で通用するか、ギリギリまで頑張ってみたら?」と背中を押してくれました。

女優業でもいきなりヒロイン

華村あすか(C)モデルプレス
華村あすか(C)モデルプレス
そんな華村は初芝居でもいきなりヒロイン、というチャンスを掴む。4月6日スタートのテレビ東京系ドラマ『宮本から君へ』(主演:池松壮亮)でヒロインに抜擢されたのだ。

90年代に多くの若者を魅了した新井英樹氏の名作漫画『宮本から君へ』をドラマ化した本作。文具メーカー「マルキタ」の新人社員、恋にも仕事にも不器用な宮本浩(池松)が営業マンとして、人間として、成長していく青春ストーリーにおいて、華村は自動車メーカー「トヨサン」の受付嬢で、宮本が駅のホームで一目ぼれをする美しい女性・甲田美沙子を演じる。

― 女優さんのお仕事に興味を持ち始めたのも、レッスンがきっかけですか?

華村:はい。お芝居の練習がすごく楽しかったんです。まだまだ演技を磨いている最中ですが、いつか現場でもお芝居が楽しいと思える日が来ると良いなと思っています。

華村あすか、ヒロインに(C)「宮本から君へ」製作委員会
華村あすか、ヒロインに(C)「宮本から君へ」製作委員会
― 『宮本から君へ』ではいきなりヒロインに抜擢されたわけですが、これまでお芝居の経験はないですよね?

華村:全く経験なかったです。素人すぎて何も分からないゼロの状態だったので、不安と楽しさが半分半分でした。

― すごい!楽しめたんですね。

華村:女優に対する憧れが強かったので、現場は楽しかったです。最初は監督と相談したり、アドバイスを受けたりしてから、やってみることが多かったのですが、後半では動きや表情を、自然と自分で考えてできるようになった、と思えました。それに「クランクインでは固まっていたけれど、後半になるにつれて変わったね」と周りの方から言われたのも嬉しかったです。

― 手応えを感じているようですね。

華村あすか(C)「宮本から君へ」製作委員会
華村あすか(C)「宮本から君へ」製作委員会
華村:自分の性格と違う役だったので、探り探りではありましたが、今持っている自分の力は精一杯、出し切れたと思います。もちろん、これからお仕事を続けて今を振り返ったときには「もっと上手くできたな」と思うことはあると思いますが…。

それに今回共演させていただいたキャストのみなさんが池松さんをはじめ、実力派俳優の方ばかりだったので、たくさん吸収することがあった現場だったんです。演技だけでなく、セリフのイントネーションなど、池松さんはカメラが回っていないところでも、すごい細かくアドバイスをくださいました。私は地方出身、気づかないうちに訛りが出てしまうことも多かったのですが、すぐに指摘してくださって、本当に助けていただきました。

― 優しい現場だったんですね。話は変わりますが、華村さんの憧れる女優さんはどなたですか?

華村:篠原涼子さんと土屋太鳳さんです。原作も大好きな『るろうに剣心』の映画を観てから土屋さんが1番目標とする方になりました。女優さんとしても憧れますし、1人の女性としても憧れます。

― 土屋さんのどういうところに憧れるんですか?

華村あすか(C)モデルプレス
華村あすか(C)モデルプレス
華村:テレビのバラエティでは、言葉遣いが上品でふわっとした雰囲気じゃないですか。あんな雰囲気を作らないで自然に出せるところがまず素敵です!それでいてお芝居ではキリッとした役やボーイッシュな役も自然で…そのギャップがかっこよくて憧れます。役に憑依する感じがやっぱ女優さんとしてすごいなぁと思うんです。

― 土屋さんといえばNHKの朝ドラ『まれ』でヒロインを演じていらっしゃいましたが、華村さんも主役を目指したい、といった気持ちはあるんですか?

華村:今は全然そんな欲はないです。脇役で良いので、まずは経験を積むのが大事だと思っています。

― ではいきなりヒロインというのは大きなプレッシャーですね。

華村:そうなんです(苦笑い)。ヒロインや主役というのは、場数を踏まないとたどり着けないと思っていたので、こんなに早くチャンスをいただけるなんて、という感じです。でもたくさん学んだので、これからまたヒロイン役に巡り会えたときには、もっと存在感を出せるように頑張りたい。そのために今はどんな役でもナチュラルに作品に馴染めるような女優さんになりたいな、と思っています。

華村あすか(C)「宮本から君へ」製作委員会
華村あすか(C)「宮本から君へ」製作委員会

華村あすかの夢を叶える秘訣

華村あすか(C)モデルプレス
華村あすか(C)モデルプレス
― これから一つずつ夢に向かって頑張っていくと思いますが、そんな華村さんが今思う、夢を叶えるために必要だと思うことは何ですか?

華村:この業界に入ることを後押ししてくれた母の言葉が印象に残っています。

私は決断するとすぐ行動できるのですが、決断するまでに、いろいろと悩んでしまうタイプ。「どうせ…」「でも…」とネガティブ思考にも陥りがちで…。でも母は逆にすごくポジティブ思考。この仕事を始めるにあたって悩んだとき「人間みんな不完全だから。完璧な人はいないんだから、まずは少しでも興味をもったら、やれば良いよ。それで上手くいけば結果はちゃんと出るし、逆にダメだったら他に合うものが見つかるかもしれないんだから、まずはトライしてみなさい」と背中を押してくれました。

興味が1ミリでもあったらトライしてみること。その結果がどうであれ、挑戦したことで自分の目指すべき場所も見えてくるし、相性も分かるし、視野が広くなると思うんです。私はこの言葉を胸にこれからたくさんのことにチャレンジしていきたいと思います。

― 素敵なお話ですね。

※後編へ続く。

(modelpress編集部)


華村あすか(はなむら・あすか)プロフィール

華村あすか(C)モデルプレス
華村あすか(C)モデルプレス
生年月日:1999年3月18日
出身:山形県
サイズ:T168 B86 W60 H83
趣味:歌うこと、体を動かすこと
特技:バスケットボール

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