モデルプレスのインタビューに応じたMAKIDAI(C)モデルプレス

EXILE MAKIDAIを支える“後輩の存在”―HIROの言葉、オリジナルメンバーとの絆…走り続ける理由は?<モデルプレスインタビュー前編>

2017.08.10 18:00

EXILE MAKIDAIがDJ MAKIDAI名義でVERBAL・DJ DARUMAととも結成したクリエイティブ・ユニット・PKCZ(R)が、8月2日に初のアルバム『360°ChamberZ』をリリース。モデルプレスでは、リリースを記念し、MAKIDAIにインタビューを行った。

インタビュー前編

PKCZ(R)/(提供写真)
PKCZ(R)/(提供写真)
音のChamberから、あらゆるDANCE MUSICをMIXした『360°ChamberZ』。LDH JAPANからは、EXILE THE SECOND・三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE・GENERATIONS from EXILE TRIBEを始め、海を越えてMETHOD MAN(Wu-Tang Clan)・Afrojack等レジェンド達も参戦。総勢13組の豪華アーティストによる夢の共演が実現した。

1999年、後にEXILEとなるJ Soul Brothersとしてデビューし、2015年にパフォーマーを卒業したMAKIDAI。その後は、2014年に結成したPKCZ(R)として活動の幅を広げている。

PKCZ(R)アルバム『360°ChamberZ』(8月2日リリース)ジャケット写真(提供画像)
PKCZ(R)アルバム『360°ChamberZ』(8月2日リリース)ジャケット写真(提供画像)
今回のインタビューでは、制作の裏側はもちろん、後輩への想いを語ってもらった<前編>をお届け。

初アルバムで夢実現

MAKIDAI(C)モデルプレス
MAKIDAI(C)モデルプレス
― 初のアルバムがリリースとなりましたね。

MAKIDAI:やっとという感覚ですね。PKCZ(R)の活動は、音楽中心ではあるんですけど、ほかにもギャラリーだったりアパレルだったり、色々させていただいているので、活動を始めた前半はイベントをメインにしていたんです。

― 活動がスタートした当初から、このタイミングでのリリースを目指していたんでしょうか?

MAKIDAI:出すことが決まったのは去年ですね。話し合いをしながら、盤にすべきか配信にすべきか…。イベントでは披露しているけど、リリースしていない曲っていうのもたくさんあったので、今のベストをここで出したいねという話をしました。

― 今回のアルバムでも、様々な方とコラボレーションされていますが、MAKIDAIさんが絶対に実現させたいと特に思った方は誰ですか?

MAKIDAI:海外のアーティストのメソッド・マンです。元々、ウータン・クランっていうラッパー集団で、アパレルをやったりライブをしたり、僕の中ではカッコ良い集団だとも思っていて、僕らの目指すところともリンクしていると感じていたアーティストなんです。LDHスタイルじゃないですけど、チーム皆で色々なことを動かしているって部分にシンパシーを感じて。あとは、単純に90年代のHIPHOPが好きで、影響を受けてきたアーティストの1人でもあったので、まさか時を経て一緒に音楽が作れるなんて夢にも思わなかったです。

― アプローチというのは、MAKIDAIさんが?

MAKIDAI:まず「ホットミュージック」っていう曲の権利を獲得するところから始まりました。サンプリングの許諾を下ろすだけで、半年以上かな?あとは、色々な方に協力してもらいながら、その曲がどうやったら活きるか考えて、トラックが出来たあとに「やっぱり1番ヤバイ人にいこう」ってメソッド・マンにアプローチをかけたという流れです。今回一番嬉しかったのは、メソッド・マンが仮編集のミュージックビデオを観てミュージックビデオ参加を決めてくれたこと。自分たちの想いが、リアルに伝わったなと思いました。

モチベーションは“後輩”の存在

MAKIDAI(C)モデルプレス
MAKIDAI(C)モデルプレス
― MAKIDAIさん自身も後輩の方々の憧れでありながら、自身の夢をまたひとつ実現させるというところがすごいなと。

MAKIDAI:上とも下とも見てないんですけど、僕たちは若いチームがいてこそ。自分たちだけでは成し得ないです。EXILE TRIBEというひとつのチームとしてやっていますし、同じ志を持って「LOVE+DREAM+HAPPINESS」を自分たち流に伝えていきたいと思っています。それは、助け合いって意味でもありますが、自分たちが聞いてきた世代の音楽を若い世代に伝えていくことも、少し大袈裟ですが役割だと思っています。特に今回は、Afrojackがプロデューサーとして参加してくれたり、VERBALくんが海外の方とコンタクト取ってくれて、DJ DARUMA氏が経験してきたエレクトロが音楽の幅を広げて、それをHIROさんがトータル的に見てくださって、EXILE TRIBEだけじゃないコラボレーションが実現したんです。やってきてよかったなと思いましたし、PKCZ(R)だからこそできることだなと思いました。

― HIROさんはどのようなアドバイスを?

MAKIDAI:大きい部分を見てくださっているんですが、一番よく言っていたのは「EXILE TRIBEの皆が羨ましがるようなことをPKCZ(R)はやった方がいい」ということでした。常に先に行かないと、全体が停滞するってことだと思うんですよね。「予想よりも1、2個上を狙ってください」ってアドバイスもいただきました。その言葉もあり、世界中のアーティストの中から、リストを出して、現実的な問題と照らし合わせていって、今回のアルバムが完成したイメージです。

― 「常に先に」。

MAKIDAI:一旦走り出したら、走れる以上は走り続けないとと思っています。

― 体力、気力がいるとても難しいことだと思いますが、それは“当たり前”の感覚ですか?

MAKIDAI:1人で走っている感覚がなくて、「今年が1番頑張る年」「今年が1番走る年」っていい続けてずっと来ているって感じなんです。HIROさんはHIROさんの形で全体を引っ張ってくださって、まっちゃん(松本利夫)は松組を立ち上げて、うっさん(EXILE USA)はDANCE EARTH PARTYで。オリジナルで一緒にやってきた人たちが、色々なことをやっているので、1人でなんておごりはないんです。

― すごい…。

MAKIDAI:いやいや…(笑)。マネージャーさんにも「今年が正念場だね」っていつも言ってます。常にそう思っていないとあっという間にときは流れるし、それがLDHらしさであり、EXILEらしさであり、僕ららしさなのかなと思うんですよね。

― そのモチベーションを保ち続ける秘訣は何ですか?

MAKIDAI:若いチームが出てきているというのは、モチベーションアップになります。EXPGも含めて、皆が育ってきてくれているというのが。EXILE TRIBEのライブステージがどんどん素晴らしいものになっていますし、新しいアーティストが出てくることで活性化もしていきますし。元々オリジナルメンバーで始まったことが、アーティストもスタッフさんも増えて、可能性も増えて、最初からやっている僕らからしたらありがたいなという感覚です。自分たちだけだったら、こんなにモチベーションを保っていられなかっただろうなと思います。自分たちのためだけに何かをやるっていうのはやっぱり限界がありますし、ある程度消化してしまっているので、こんなに続けていられなかっただろうなと思うんです。例えば、自分に子どもがいたら、違うベクトルでモチベーションが生まれていたかもしれないですけど、実際はいないですし、今一生懸命やっている子たちを見るとやっぱりそれがモチベーションになるんですよね。その子たちが、EXILEの血筋を持って、例えば日本代表として世界に行けるアーティストになったとしたら、それはとても嬉しいことですし、僕らももっと頑張ろうって思えると思います。

― 今回のアルバムでいうと、後輩の中で進化に驚かされた方は?

MAKIDAI:皆すごく成長しているんですけど、ELLY(CRAZYBOY)です。ラップを始めてそんなに長くなくて、VERBALくんやDOBERMAN INFINITYもいる環境の中で、自己プロデュースが上手いアーティストになってるなと思いました。今ではCRAZYBOYとして1時間のライブをやれるようになって、ものすごいポテンシャルを感じます。

オリジナルメンバーが集まると…

MAKIDAI(C)モデルプレス
MAKIDAI(C)モデルプレス
― そういったお話は、メンバーの方とされますか?

MAKIDAI:この間HIROさんとまっちゃんとうっさんとATSUSHIとご飯を食べたときに。そのときは自分の退院祝いとうっさんの誕生日会を兼ねてでしたし、ずっとそういう話をしてるわけじゃなく大事な話は少しで、あとはくだらない普通の話ですね(笑)。後輩が増えると、くだらない話だと「あの人達大丈夫かな?」って思われちゃうから、自ずと減るよねって、そういう会話も。本当に最初から見ているメンバーなので。

― そのメンバーだけで集まると、童心に返るというようなイメージでしょうか。

MAKIDAI:話していて楽しいですね。でも、くだらない話から繋がって、仕事のヒントになることもあります。そういう話をすると、ワクワクするんです。

― LDHの方の活動は、“ワクワク”がひとつのキーワードになっていますよね。

MAKIDAI:大きなポイントですね。そんな中でもHIROさんは、やっぱり僕らが想像し得ないアイデアを出してくれるんです。それを皆で肉付けしていくんですけど、最初は「えー!」って思っても、クリアできちゃうんですよね。

― 過去、1番驚いたアイデアは何ですか?

MAKIDAI:たくさんありすぎて…説明しやすいもので言うと、シングルに全部のミュージックビデオをつけちゃうとか。今では当たり前になってきていますが、当時はすごいことだったんです。予算とかそういう話じゃなくて、つけようって。これは本当に氷山の一角で、良い意味での驚きの連続なんです。すべてのことを「もっともっと」って、「どうやったら進化するか」って考えて見ているんだと思います。

― 常に進化できる、チャレンジできる環境というのは、素晴らしいですね。

MAKIDAI:初めてのことに挑戦して大変なこともありますが、そこには絶対成長や発見があるので、意味のあることだと感じています。

“優しさ”の秘密

MAKIDAI(C)モデルプレス
MAKIDAI(C)モデルプレス
― 多くの後輩の方々とコラボレーションされているかと思いますが、プライベートで親交の深い方は誰ですか?

MAKIDAI:ドーベル(=DOBERMAN INFINITY)チームは多いですね。あと、後輩じゃないですが、まっちゃんとうっさんは、10代の頃から一緒なので予定が合えば、ご飯に行くことが多いです。

― LDHの方から、MAKIDAIさんのお話をお伺いするとき、皆さん必ず「優しい」とおっしゃいます。

MAKIDAI:本当ですか?誰だろう?自分の場合、HIROさんをはじめとする先輩方にしていただいたことをしているだけなんですけど…。やっぱり先輩にしていただいたことって、すごく大きな影響を受けますし、自分が力になれることなら協力したいと思いますし。HIROさんがそういう方なんですよね。ビジネス的な観点も、現実主義なところもありますけど、根底にあるのは思いやりで、それを僕たちも強く育ててもらったので、すごくラッキーだなと思っています。それを持って、若い世代に還元したいという気持ちもありますし、一度メンバーになった人はずっとメンバーだと思っているので、できることはしたいです。

― それこそまさに「LOVE+DREAM+HAPPINESS」ですね。

MAKIDAI:あとは、多分誕生日プレゼントをマメにあげてたからだな(笑)。

― 今だとすごい人数…。

MAKIDAI:メールはもちろん、なるべくプレゼントを渡すようにしています。誕生日が近い人がいたら、「この人にはこれが合うな」とか考えながら選んでます。

― 思いやり!

MAKIDAI:僕なんて。HIROさんはもっともっと大人数ですから。前にHIROさんが打ち上げで、出演者全員に違うプレゼントをあげてたことがあったんですけど、感激しました。それぞれ的確に選んでいて、これがエンターテイメントを極めた人だなと。

― それが受け継いでいるということですよね。

MAKIDAI:HIROさんって僕らより若い世代のアーティストにとっても、絶対的に安心感のある存在なんです。それはそういう人柄が関係しているだろうし、先輩が後輩にしてきたことを、その後輩がまたさらに後輩にしていくことで、僕たちも「もっともっと」ってなります。TETSUYAだったかな?EXPGの生徒のところに、クリスマスにサンタの格好をしてプレゼントを届けに行ったって話を間接的に聞いたこともあります。された方は一生の思い出になりますし、これからもそういうことが受け継がれていくチームであれたらいいなと思います。

☆後半に続く。

(modelpress編集部)

EXILE MAKIDAI(えぐざいる・まきだい)プロフィール

MAKIDAI(C)モデルプレス
MAKIDAI(C)モデルプレス
1999年、後にEXILEとなるJ Soul Brothersとしてデビューし、2015年にパフォーマーを卒業。その後は、2014年に結成したPKCZ(R)として活動の幅を広げている。また、2011年4月より日本テレビ系情報番組「ZIP!」で火曜メインパーソナリティを担当。

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