木村拓哉「こいつキテんなって(笑)」…杉咲花と「無限の住人」で見せた“完璧な相性”はスクリーンを飛び出しても抜群だった<インタビュー>
2017.04.28 20:15
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俳優の木村拓哉と女優の杉咲花がインタビューに応じた。不死身の剣士・万次(木村)と、復讐のために彼を用心棒として雇った少女・凜(杉咲)が、壮絶な戦いに身を投じていく映画『無限の住人』(4月29日公開)で初共演した二人。インタビュアーの目を見ながら真摯に熱い気持ちを語っていたが、少し場が和み始めると………杉咲「ぼふっ」、木村「…今なんで笑ったの(笑)?そこだけ教えて、今の“ぼふっ”って笑いはなんだったの(笑)?」、杉咲「あとでじっくり…(笑)」、木村「CMまたぐな(笑)!」、杉咲「すみません、間違えました(笑)」といった親密さがうかがえるやり取りも。作品で見せた“完璧な相性”はスクリーンを飛び出しても抜群だった!?
目次
木村拓哉「他の人では考えられない」
― 原作に熱狂的なファンがいることは、役作りの後押しにもなりえるし、逆に雑音にもなりえますが、お二人にとってはいかがでしたか?杉咲:私は気にするとプレッシャーを感じてしまうので、あまり考えないようにしました。でも原作に敬意を払って、そこで自分ができることを見つけていきたいなという思いでした。
木村:まずファンの方がすでにいるということは間違いない魅力じゃないですか。自分自身もある意味、お話しをいただいたあとに原作を読み、読み進める内にというよりかは、冒頭から沙村さんの世界観に心を掴まれた一人で。プレッシャーというか、そういう圧を感じなかったかと聞かれれば「全くそんなの関係ない」というのは完全な嘘になりますね。でもこれを人間で映像化するという高揚感は確かにあって、それを可能にするのがエンターテイメントであり、三池組の強さなんだと思います。
― お二人は劇中、ほとんど一緒にいる設定ですが、木村さん演じる万次から杉咲さん演じる凜が得られたキャラクターはありましたか?
杉咲:クランクインはいつもすごく緊張するのですが、現場が始まった瞬間に万次さんが立っていました。漫画を読みながらイメージしていた万次さんが目の前にいて「私いま凜だな」と思えたんです。現場では私しかカメラに映ってないシーンでも、常に視線の先に万次さんがいる時は必ず木村さんが立ってくださり、私はそれが本当にありがたかったです。凜を演じる上で過酷なシーンがたくさんありました。集中力を保てるか不安な時も木村さんはずっと待っていてくださったんです。木村さんだったから自分は最後まで出し切ることができたんだなと思っています。
木村:杉咲さんがそのポジションに立ってくれた、担ってくれたということがすべて。他の人では考えられないですね、想像もできない。杉咲花っていう女優さんがストーリーにもたらしてくれた色はとても大きかったと思います。
杉咲花「木村さんはすごいなと思った」
― 木村さんは座長としてどんなことを意識されましたか? 一方で杉咲さんは木村さんの座長ぶりについてどのように感じましたか?木村:(杉咲を見て)どっちから話す?
杉咲:(笑)。
― どちらからでも。
木村:指名して(笑)。
― では木村さんから(笑)。
木村:俺(笑)?そうですね。う~ん、意識した点としたら、まずは現場にいるすべての人に感謝かな。現場に関係ない人はいないんです、本当に。実際、自分たちが撮影するこの場所から、数キロ離れた畑のあぜ道で車止めしてくれてるやつとかいる。僕らが撮影してるこの場所に煙が漂うように、800メートルくらい離れた山の中を発煙筒を持って走ってくれてる人がいる。そういう人たちのことも意識というより、感じないと違うかなと思いながら撮影に臨んでいました。
― これまでも何度も主演をはられてきましたが、今作で違いはありましたか?
木村:三池組ではその感謝の度合いは高かったです。本当に特殊というか。みんなが間違いなく同じものを見ている。それぞれのセクションがちゃんとやるべきことに向き合っているというか。自分は万次をやり切るということは考えていましたが、主役や座長、それこそ自分が柱になってる感覚はなかったです。
― とおっしゃっていますが、杉咲さんは“座長”木村さんと間近でご一緒されていかがでしたか?
杉咲:木村さんがどなたに対しても相手を尊敬されているということは、私でも感じることができました。そんな木村さんもスタッフの方から尊敬されていて、お互いにどんどん高め合っていく。キャリアを重ねてもその姿勢を変えない木村さんはすごいなと思いましたし、現場で木村さんの振舞い方を見て本当にいろいろと学ばせていただきました。
イメージが変わった!「一本背負いを食らった感じ」
― 木村さんは杉咲さんと共演して、杉咲さんのイメージは変わりましたか?木村:180度、一本背負いを食らった感じですね。寝技とか関節技じゃなくて(笑)。CMやドラマで杉咲さんのことを拝見していたんですけど、本人にお会いして、本人から発するものを感じたあとは見方が全然変わった。テクニックではなくて気持ちの部分がしっかりしているなって。ポーンって一本を取られたあとの作業は楽しいに決まってるよね。年も関係ないし、性別も関係ない。キャストの中では年齢的に一番下かもしれないけど、杉咲さんを見て改めてそういうのは関係ないんだなって思いました。
杉咲:でも私はすごい人ばかりでリハーサルの時から本当に怖かったです(笑)。
木村:クランクインの時のシーンってどこだったっけ?
杉咲:初めて万次さんに会うシーンです。この映画の話を聞いた時から「もうどうしよう…」って思っていたのですが、でもそんな気持ちのまま現場に立ったら、自分はどんどんどんどん小さくなってしまいますし、それにそのまま続けるのは相手に対しても失礼だと思ったので、なるべく考えないようにして現場に立ちました。
木村:すごいよな。
杉咲:だから本当はブルブルしてました、足とか。いや実際にはしてないですけど気持ち的には(笑)。
木村:冷静に自分が彼女の立場になってこの現場に放り込まれたら…って考えると本当にすごい。肉食獣がいる中に、そいつらを引き寄せるバターとかジャムとか塗りたくられた状態で「お前行ってこい」って放り出された感じだよね(笑)。
― そんな中だからこそ木村さんの存在は余計に大きかったんじゃないですか?
杉咲:凜にとっての万次さんの存在はすごく大切な存在。凜は万次さんに守ってもらう役なので、私も撮影では凛と同じように木村さんと過ごさせていただいて、とても心強かったです。
挑戦した結果…「本当に幸せでした」
― この作品を通して一番挑戦したなと感じていること、それはアクションとかそういったところでもいいですし、役作りの面でもいいですし、お伺いできればと思います。木村:(杉咲が鼻を触っているのを見て)鼻を触らないの(笑)。
杉咲:すみません(笑)。
木村:この作品での挑戦だって!(笑)
杉咲:(笑)。私はどの現場に携わらせていただく時も全部新しい挑戦なので…でも今回は特に新しくやることが多くて、殺陣の練習や所作の稽古も現場が始まる前にやらせていただきました。本当に初心者だったので剣を持った次の日は筋肉痛になって、ご飯を食べる時にお箸を持つ手がブルブル震えていました(笑)。
― 木村さんはどうでしたか?
木村:挑戦…そうですね。自分がいかに沙村さんが描かれたあの世界観にいる万次になれるかっていう部分では非常に挑戦させていただきました。あとは現場でその都度、死に物狂いでかかってくる相手にどう自分が向き合うかですね。役目としては彼女を守ってりゃいいので(笑)。
― それがすごく大変なような…(笑)。
木村:いえいえ。でも日々その現場に立ち続けること自体が結果的に挑戦だったような気がしています。挑戦のしがいがありましたし、本当に幸せでした。
夢を叶える秘訣「“好き”っていう気持ちが…」
― 万次と凜は、ある一つの目的に向かって邁進していくわけですが、お二人が仕事をする上で大切だと思うこと、夢を叶えるために必要だと思うことを教えてください。杉咲:どの現場に携わらせていただく時も、もともと私はドラマがすごく好きで、演技がしたくて事務所に入ったので、本当に良い作品にしたいという思いしかないです。なので自分ができることをやる。私の場合はその役がどんな役なのか、その役のことを自分が一番知るまで突き詰める。何事も叶えたいことがあれば、それに対してどれだけ好きになれるか、どれだけ考えられるかが大切だと思っています。
木村:“好き”ってすごいエネルギーだと思います。本当に自分らの仕事は、いろんな役をいただいたり、特殊なことをさせてもらっているんですけど、一番の根底には、いま杉咲さんが言った“好き”っていう気持ちがないと絶対に無理だと思う。あと僕がこれかなって思うのは“相手(周り)を感じること”。相手(周り)を感じることができたら、その次にここが大事なんですけど、その人(周り)を信じられるかどうかだと思います。
「こいつキテんなって」お茶目な一面に大爆笑
― 素敵なお言葉ありがとうございます。作品ではお二人の信頼関係が画面を通しても見えてくる感じがしましたが、現場でこんな一面を見てしまったみたいな、ほっこりするようなエピソードがあったら教えてください。杉咲:お昼ご飯や、夜ご飯を食べる時に、木村さんとご一緒させていただく時が多かったのですが、木村さんはずっとギョウジャニンニクを持ち歩いていて、それをいつも少し分けてくださいました(笑)。美味しかったですし、嬉しかったです。
木村:(笑)。
― 木村さんから見て、杉咲さんのお茶目な一面はありましたか?
木村:お茶目な一面…基本終始お茶目なんですけど、一つ解せないのが、一番好きな色が白なんです。
杉咲:(大爆笑)。
木村:でも毎日現場に現れる、「おはようございます」だったり、「お疲れ様です。お先に失礼します」だったりでふと目にする彼女は真っ黒なんです(笑)。黒のハイネックのニットに、黒の七分丈のパンツ、真っ黒のラバーソールを履いて、それに黒のライダースを着て、黒のベレー帽を被って。「あ、すごいモードな子なんだな」って思っていて。ある日、みんなで話している時に「豚しゃぶが好き」と言っていたので、ある撮影が終わったあとに食事に行かせていただくことがあったんですけど、その時も真っ黒(笑)。
杉咲:でもその豚しゃぶ…。
木村:いや、いま色の話してんの!豚しゃぶじゃない(笑)。豚しゃぶはサイドトーク(笑)。
杉咲:すみません(笑)。でも木村さんは牛しゃぶが好きらしいんですけど、豚しゃぶに連れて行ってくださいました(笑)。
木村:それはいいの(笑)。それでその時、あまりにもモードな花ちゃんが前で食事をしてるから、「そういう服が好きなんだ」って話よりは、違う角度でお話しした方がいいなって思って、「何色が好き?」って聞いたら、真っ黒な状態で「白です」って(笑)。こいつキテんなって(笑)。
杉咲:(笑)。
インタビューメモ/兄妹のような二人…
インタビュー中、木村さんがちょっと乱暴な言葉で、でも優しい目で杉咲さんをイジる姿は、万次と凜の関係性に似ていてなんだかとても微笑ましかったです。そこには過酷な撮影を一緒に乗り切った二人だからこそ醸し出せる“兄妹のような絆”があったような気がしました。いやきっと生まれているんですよね。守る兄と、頼る妹、でもそんな妹に実は支えられてる兄……偶然ではなく必然だった二人の共演は一見の価値あり。(modelpress編集部)■『無限の住人』4月29日公開
<ストーリー>
不死身の男・万次。その命、誰のために使う?
伝説の人斬りと恐れられた万次は、罠にはめられて妹を亡くし、生きる意味を失った時、謎の老婆に無理やり永遠の命を与えられてしまう。以来、永遠の時をただ孤独に生き続ける万次の前に、親を殺され、仇討ちの助っ人をしてほしいという少女が現れ、剣を手に取る。だが、それは不死身の彼をも追い込むほどの壮絶な戦いの始まりだった。クライマックス、物語は意外な結末へ――。
<キャスト>
木村拓哉
杉咲花 福士蒼汰
市原隼人 戸田恵梨香 北村一輝
栗山千明 満島真之介 金子賢 山本陽子
市川海老蔵 田中泯 / 山﨑努
【Not Sponsored 記事】
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