ソプラノ歌手・柴田智子、イタリア生活の衝撃を明かす「人間の基本しかない」
2016.12.10 17:07
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クラシックのジャンルを越えて“今を生きる喜び”を発信するソプラノ歌手・柴田智子。大学卒業後、単身で米ニューヨークに渡り、働きながらジュリアード音楽院で学んだ。初の英語版オペラ「夕鶴」でデビューし、現在も世界の第一線で活躍している。そんな彼女は、ニューヨークでは9.11同時多発テロに遭遇し、トラウマから歌えなくなったり、両親の介護でキャリアをストップせざるをえなくなったり、うつや乳がんに冒されるなど、度重なる困難に直面してきた。
そんな彼女が、人生でうつむく日々を救ってくれたという「歌うこと&発声法」や、年齢を重ねるほどに輝けるマインドや生活術を一挙に紹介する著書「年齢を重ねるほど幸せになる生き方」(12月16日刊行/主婦の友社)を上梓した。モデルプレスでは彼女にインタビューを行い、夢を叶える秘訣や、若い世代へのメッセージを語ってもらった。
柴田:私は音楽をずっとやってきたのですが、活字で何かを伝えることは音楽とはまったく違うのだなと感じました。本は手元にずっと置いておいていただけるので、還暦を迎えたのですが、またここから、新しいことをやり遂げる人生が始まったなと感じています。思いをちゃんと残せるので、とてもエキサイティングです。
― 活字で伝えることに挑戦して感じたことは?
柴田:活字ってそのときの流行などがあるじゃないですか。私は、つい昔の言葉を使ったりして、編集者の方にビックリされたことがありました。文章は、その日の気分によって書き方が変わるのだなと感じました。読んでいただく方を想像しながら、なるべく、柔らかく書きました。
― 本を出そうと思ったキッカケは?
柴田:「60歳になったからできること」について話をしたときに出版社の方が共感してくださりました。こういうことをお互いに話し合ったり、語ったりすることは大事だなと思いました。現代は、色々なことで悩んでいらっしゃる方が多いので、私が経験したことで何かお役に立つことがあるかもしれないと思いました。母音をはっきり発音することでしわがなくなるなど、「英語をしゃべることによって若返る」ということを研究していますので、それを伝えることにも興味がありました。
― どのような内容になっていますか?
柴田:最初は50代、60代向けのつもりだったのですが、若い方でも、「若いころから1歳ずつ“年をいただく”ことによって自分がふくよかになるのだよ」ということが少しでも理解できれば人生が楽しくなるのかなと思います。「人生の後半には後半の人生があるのだよ」ということをお伝えできたらなと思います。私のテーマに若い人と共に生きていくことがあります。“若い人は若い人とだけ一緒にいる”というだけではない昔の社会を復活させたいと思っています。ぜひ、10代の方にも読んでいただいて、お母さんのことを想像してほしいです。私自身も、若い人に自分の体験を語ることが少ないので、今回の出版がいいキッカケかなと思います。
柴田:イタリアには人間の基本しかないのです。愛する、遊ぶ、寝る、歌うです。イタリアでは、この4つが何よりも大事なのです。例えば、11時に開いたばかりのお店に入って、仲良くなったおじさんに声を掛けると、「カフェに行こうよ!」って言われるのです。「おじさん、11時でお店を開けたばかりじゃないの?」と驚くのですが、おじさんはお店のシャッターを閉めてそのままカフェに行って1時間くらい飲んでしまうのです。「人生、こっちの方が大事なんだよ」とか言いながら(笑)
― 本当ですか?
柴田:本当です。また、私が行ったときはユーロが導入される前だったのですが、銀行にお金を下ろしに行ったら、開いているはずの時間なのに銀行が閉まっていました。銀行の前では「どうして閉まっているのだ!」と暴動が起きているのですが、「ユーロが導入されたら俺達は働かなくちゃいけなくなるから、今、休んでいるんだよ」って言うのです。そういう考え方は日本では考えられません。そのメンタルがあまりにも衝撃的でした。
― 確かに、衝撃的ですね。
柴田:でも、お店に行くとトマトが、スープ用のトマト、パスタ用のトマト、サラダ用のトマトなど、10種類くらいあるのです。そのトマトを食べると太陽の香りがして、食べた瞬間に幸せになりました。また、一方ではイタリア人はフェラーリを作ります。かっこ悪くても便利だからよいという考え方がないのです。イタリアでは、人間の本能的なものをすごく感じました。
― 独特ですね。
柴田:ただ、イタリアにいるとずっとその生活になってしまいます。2年後くらいにアメリカ人が来ると、テキパキしていてほっとしました。私は3年でイタリアから引き上げたのですが、イタリア生活で得た感覚が歌を再生する力になって、呼吸についても学びました。大切な3年間になりました。
まず、10代、20代の方がもし悩んでいたとしても、悩んでいることはすばらしいことです。そして、悩みを年上の信頼できる人に話してください。悩んでいることや失敗することは、決して恥ずかしいことではありません。悩んでいるということは解答もあるということです。逆に、悩みがないことは寂しいことだと思います。
「悩みを打ち明けたら嫌われてしまうのでは」と思ってしまいがちなのですが、自分をさらけ出しても嫌われることはありません。人って頼られることが好きじゃないですか。それに、悩みに答えたくないという大人はいないと思います。若い子に相談されたら、誰でも「ひと肌脱いでやろう」と思いますよね。人間ってそういうものなのです。ステップを踏み出すための後押しは年上の世代がしてくれます。その代わり、変化を求めるのなら自分が行動しないとダメです。
若いって才能なのです。私がいくら歌が上手いからといって、お姫様役は絶対にできないのです。若い方には、『若いことは才能なのだよ、今しかできないことはあるのだよ』ということを伝えたいです。やりたいことはぜったいに出来ると思います。あとは同性の友達をいっぱい作ること。
― ありがとうございました。最後にメッセージをお願いします。
柴田:多くの方に読んでいただきたいですし、若い方もお母さんへのクリスマスなどのプレゼントにしていただきたいです。そして、若い方ご自身にも、読んでいただけたら嬉しいです。
(modelpress編集部)
「60歳になったからできること」若くいるための秘訣は?
― 著書が完成した現在の心境からお聞かせください。柴田:私は音楽をずっとやってきたのですが、活字で何かを伝えることは音楽とはまったく違うのだなと感じました。本は手元にずっと置いておいていただけるので、還暦を迎えたのですが、またここから、新しいことをやり遂げる人生が始まったなと感じています。思いをちゃんと残せるので、とてもエキサイティングです。
― 活字で伝えることに挑戦して感じたことは?
柴田:活字ってそのときの流行などがあるじゃないですか。私は、つい昔の言葉を使ったりして、編集者の方にビックリされたことがありました。文章は、その日の気分によって書き方が変わるのだなと感じました。読んでいただく方を想像しながら、なるべく、柔らかく書きました。
― 本を出そうと思ったキッカケは?
柴田:「60歳になったからできること」について話をしたときに出版社の方が共感してくださりました。こういうことをお互いに話し合ったり、語ったりすることは大事だなと思いました。現代は、色々なことで悩んでいらっしゃる方が多いので、私が経験したことで何かお役に立つことがあるかもしれないと思いました。母音をはっきり発音することでしわがなくなるなど、「英語をしゃべることによって若返る」ということを研究していますので、それを伝えることにも興味がありました。
― どのような内容になっていますか?
柴田:最初は50代、60代向けのつもりだったのですが、若い方でも、「若いころから1歳ずつ“年をいただく”ことによって自分がふくよかになるのだよ」ということが少しでも理解できれば人生が楽しくなるのかなと思います。「人生の後半には後半の人生があるのだよ」ということをお伝えできたらなと思います。私のテーマに若い人と共に生きていくことがあります。“若い人は若い人とだけ一緒にいる”というだけではない昔の社会を復活させたいと思っています。ぜひ、10代の方にも読んでいただいて、お母さんのことを想像してほしいです。私自身も、若い人に自分の体験を語ることが少ないので、今回の出版がいいキッカケかなと思います。
イタリア生活で得たもの
― ニューヨークでの仕事をいったん辞め、新天地を求めて、カバンひとつでイタリアに行かれましたが、イタリアで得たものは?柴田:イタリアには人間の基本しかないのです。愛する、遊ぶ、寝る、歌うです。イタリアでは、この4つが何よりも大事なのです。例えば、11時に開いたばかりのお店に入って、仲良くなったおじさんに声を掛けると、「カフェに行こうよ!」って言われるのです。「おじさん、11時でお店を開けたばかりじゃないの?」と驚くのですが、おじさんはお店のシャッターを閉めてそのままカフェに行って1時間くらい飲んでしまうのです。「人生、こっちの方が大事なんだよ」とか言いながら(笑)
― 本当ですか?
柴田:本当です。また、私が行ったときはユーロが導入される前だったのですが、銀行にお金を下ろしに行ったら、開いているはずの時間なのに銀行が閉まっていました。銀行の前では「どうして閉まっているのだ!」と暴動が起きているのですが、「ユーロが導入されたら俺達は働かなくちゃいけなくなるから、今、休んでいるんだよ」って言うのです。そういう考え方は日本では考えられません。そのメンタルがあまりにも衝撃的でした。
― 確かに、衝撃的ですね。
柴田:でも、お店に行くとトマトが、スープ用のトマト、パスタ用のトマト、サラダ用のトマトなど、10種類くらいあるのです。そのトマトを食べると太陽の香りがして、食べた瞬間に幸せになりました。また、一方ではイタリア人はフェラーリを作ります。かっこ悪くても便利だからよいという考え方がないのです。イタリアでは、人間の本能的なものをすごく感じました。
― 独特ですね。
柴田:ただ、イタリアにいるとずっとその生活になってしまいます。2年後くらいにアメリカ人が来ると、テキパキしていてほっとしました。私は3年でイタリアから引き上げたのですが、イタリア生活で得た感覚が歌を再生する力になって、呼吸についても学びました。大切な3年間になりました。
夢を叶える秘訣
― モデルプレスの読者に向けて「夢を叶える秘訣」を教えてください。まず、10代、20代の方がもし悩んでいたとしても、悩んでいることはすばらしいことです。そして、悩みを年上の信頼できる人に話してください。悩んでいることや失敗することは、決して恥ずかしいことではありません。悩んでいるということは解答もあるということです。逆に、悩みがないことは寂しいことだと思います。
「悩みを打ち明けたら嫌われてしまうのでは」と思ってしまいがちなのですが、自分をさらけ出しても嫌われることはありません。人って頼られることが好きじゃないですか。それに、悩みに答えたくないという大人はいないと思います。若い子に相談されたら、誰でも「ひと肌脱いでやろう」と思いますよね。人間ってそういうものなのです。ステップを踏み出すための後押しは年上の世代がしてくれます。その代わり、変化を求めるのなら自分が行動しないとダメです。
若いって才能なのです。私がいくら歌が上手いからといって、お姫様役は絶対にできないのです。若い方には、『若いことは才能なのだよ、今しかできないことはあるのだよ』ということを伝えたいです。やりたいことはぜったいに出来ると思います。あとは同性の友達をいっぱい作ること。
― ありがとうございました。最後にメッセージをお願いします。
柴田:多くの方に読んでいただきたいですし、若い方もお母さんへのクリスマスなどのプレゼントにしていただきたいです。そして、若い方ご自身にも、読んでいただけたら嬉しいです。
(modelpress編集部)
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