生田斗真「中堅になったぜ!」変化を経て…30代で芽生えた意識「それくらいしかできない」 モデルプレスインタビュー

参照回数:120,995

【生田斗真/モデルプレス=7月29日】俳優の生田斗真(31)が、モデルプレスのインタビューに応じた。1996年、ジャニーズJr.として活動を開始。今では毎年のように主演映画が公開になる、引く手あまたの俳優となった。演技で注目されるようになったのは、2007年頃。それまでも舞台を中心に活動していたが、フジテレビ系テレビドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』にメインキャストとして出演したことで、彼の知名度は飛躍的に上昇した。
映画「秘密 THE TOP SECRET」より(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会
映画「秘密 THE TOP SECRET」より(C)2016「秘密 THE TOP SECRET」製作委員会

誰もが知る活躍…次は“トラウマを抱え苦悩する天才”

その後の活躍は、多くの人が知るところだろう。2011年には、主演映画『人間失格』『ハナミズキ』でジャニーズ初となるキネマ旬報ベストテン新人男優賞とブルーリボン賞新人賞を受賞。演じてきた役の幅も広く、感情を持たない殺人鬼(映画『脳男』)、破天荒な潜入捜査官(映画『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』)、冴えない元教師(映画『グラスホッパー』)と、シリアスからコミカルまでこなしてきた。

そんな生田が次に挑戦するのは、白泉社『メロディ』で連載された清水玲子氏のコミックを映画化した『秘密 THE TOP SECRET』(8月6日公開)。演じるのは、天才的頭脳の持ち主だが、心にトラウマを抱え苦悩する主人公・薪剛役。“難しい”と言われる役どころに何度も挑戦してきた生田でさえ、今作については「撮影中は体力的にも精神的にも、かなり疲弊していました」と振り返るほど、「小手先のテクニックだけでは出来ない役」だった。

生田斗真の覚悟「裏切ってはいけない」

同作は、『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督によるミステリー・エンタテインメント。天才エリートだけが集う科学警察研究所法医第九研究室・通称「第九」のメンバー達が、最先端の科学技術を駆使して発明された「過去の記憶を映像化」できるMRIスキャナーを使って「死亡した被害者の記憶」をたどり、迷宮入りとなった事件を捜査していく。

「撮影期間もかなり長かったので、役をキープしなきゃいけないのは大変でした。薪自身は気づいていないですが、いろんな人に愛されている人間なので、共演する役者さん達を裏切ってはいけないなという気持ちもありました。だからかもしれませんが、みんなの前では『薪さん』でいたかったんですよね」。

その糸を保つためか、「撮影中は、しんどいなと感じていました」と言う。「常に人の脳内を覗き見しているわけですから、精神的に立っているのがギリギリというような、存在しているのがやっとというような…そんな役でした」と、その“中”にいた自分を客観的に見ていた。

映画『秘密 THE TOP SECRET』見どころカット


「自分にとっては挑戦的な役だった」初タッグで得たモノ

大友監督とは初タッグ。印象を尋ねてみると、「色んなところから噂は聞いていましたよ(笑)」と意味深に笑う。

「何年も前から『大友啓史っていう変な監督がいる』って話は飛び交っていました。『何月に終わるって言ってたのに2ヶ月くらい過ぎても、まだやってるらしいよ』とか(笑)。映画作りに関しては、色んな制約があるけど、もの作りに対する熱い思いからそういうことを思いっきりぶっ飛ばしていく人だって」と耳に届く噂に興味を惹かれたそうで、「こうして呼んでもらえるっていうのは、あんまり想像していなかったです」と出演を喜んだ。

さらに、「クランクインする前に『これはこうだと思うんです』『ここはこうやってほしい』と色んなことを言われるんですけど、クランクインしてからは好きにどうぞって感じで、とても面白かったです」と、充実した表情。そんな現場で彼は何を感じたのだろう?「何年か経たないと分からないこともたくさんある」と前置きした上で、「すごく辛くてしんどい役ではあったんですけど、それが見えにくい役だったので、自分にとっては挑戦的な役でした。全部の気持ちを押し殺して、何となく香ればいいっていう表現方法にチャレンジしたのは大きかったです」と新たな自分の発見に、手応えを感じているようだった。

“脂が乗ってきた”生田斗真「中堅になったぜ!」―ひとつの変革期

共演は、岡田将生、松坂桃李、吉川晃司、栗山千明、織田梨沙、大森南朋ら。「大森さんたち先輩方もいれば、岡田くんや松坂くんみたいに下の世代、織田さんのように新人の女優さんもいて、『中堅になったぜ!』って感じがしました(笑)」と31歳、“脂が乗ってきた”タイミングなのかもしれない。

「これまで、色んな先輩たちを見てきました。真ん中に立っている人間がまじめに取り組んでいるところを目の前で見て、『かっこいいな』と思っている人間だった」と積み上げた20代があってこその今。

後輩たちを“引っ張っていく”という意識が芽生えてきた。それは、ひとつの変革期――「現場を引っ張るとか、作品を背負うって曖昧だなと感じているし、ぐいぐい引っ張っていくことがすべてじゃないなと思っています。ただ、僕は先輩方とご一緒する機会が多くて、『あいつ頑張ってるから、俺も頑張らなきゃ』と思ってもらえるように意識してやって来ました。そういう経験をしてきて思うのは、作品に対して、人に対して誠実であるってことが、そういうこと(=引っ張っていくということ)なのかなって思います」。

その想いが、また次へと繋がっていく。言葉を少し溜めて、「それくらいしか、できない感じがしていますね」と続けたが、それが彼の核。人に、作品に、役に…誠実に向き合ってきた結晶が、『秘密 THE TOP SECRET』でも輝いている。“俳優・生田斗真”の変革期を見逃すな。(modelpress編集部)

映画『秘密THE TOP SECRET』関連情報はこちらから


生田斗真(イクタ トウマ)プロフィール

1984年10月7日生まれ、北海道出身。1996年、ジャニーズJr.としてNHK教育テレビ『天才てれびくん』にレギュラー出演。1997年、NHK朝の連続テレビ小説『あぐり』で俳優デビューを果たし、舞台俳優としても活躍。2007年、フジテレビ系ドラマ『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』に出演し、注目を集める。

その後は、ドラマ『魔王』(2008年、TBS系)、『遅咲きのヒマワリ~ボクの人生、リニューアル~』(2012年、フジテレビ系)、『ウロボロス~この愛こそ、正義。』(2015年、TBS系)、映画『人間失格』(2010年)、『脳男』(2013年)、『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』(2014年)、『予告犯』(2015年)、『グラスホッパー』(2015年)など、数々の作品に主演。2016年は、映画『秘密 THE TOP SECRET』(8月6日公開予定)、『土竜の唄 香港狂騒曲』(12月23日公開予定)の2本が公開を控えている。

映画『秘密 THE TOP SECRET』(8月6日公開)

監督:大友啓史(『るろうに剣心』シリーズ)
原作:清水玲子 「秘密THE TOP SECRET」(白泉社刊・メロディ連載) 
脚本:高橋泉 大友啓史/LEE SORK JUN KIM SUN MEE
音楽:佐藤直紀 
出演:生田斗真、岡田将生、吉川晃司、松坂桃李、織田梨沙/栗山千明、リリー・フランキー/椎名桔平、大森南朋

<あらすじ>
被害者の脳に残った記憶を映像化し、迷宮入りした事件を捜査する警察庁の特別機関「第九」。室長をつとめる天才・薪剛(生田斗真)のもとに新人捜査官の青木一行(岡田将生)が配属された。新人の青木は、死刑囚の脳の記憶を見て、行方不明の少女を探す捜査にとりかかる。脳内捜査を進めると、事件を根底から覆す驚愕の真犯人が現れた。

さらに、事件は次々と連鎖し、決して触れてはならないとされる日本を震撼させた、貝沼事件へとつながっていく。そこには、今は亡き薪の親友、元「第九」捜査官・鈴木(松坂桃李)が、自分の命と引き換えにしてまで守ろうとした、「第九最大の秘密」が隠されていた…。



【Not Sponsored 記事】
モデルプレス
モデルプレス - 生田斗真「中堅になったぜ!」変化を経て…30代で芽生えた意識「それくらいしかできない」 モデルプレスインタビュー
今読んだ記事

生田斗真「中堅になったぜ!」変化を経て…30代で芽生えた意識「…

この記事を気に入ったら
いいね!してね

関連記事

「インタビュー」カテゴリーの最新記事