スパガ卒業の荒井レイラ、苦悩もあった“アイドル活動”「手放す勇気も必要だった」6年間の思いと今後の夢 モデルプレスインタビュー
2016.07.13 19:00
views
今年6月25日に、アイドルグープ・SUPER☆GiRLSから卒業した荒井レイラ(元・荒井玲良)。クールなビジュアルと媚びないスタイルで人気を博していた荒井は、元雑誌「JJ」レギュラーモデル、東京ガールズコレクション公式ランニングチームへの参加、ライブ衣装のプロデュースなど、在籍時代から“ファッション”というフィールドで華々しい活躍を見せていた。今回モデルプレスは、荒井の卒業を記念してインタビューを実施。ギャップに苦悩もあった現役時代のこと、これからの夢のこと、スタイルキープのことなど、今思うことを語ってもらった。
卒業してこれからのこと
― 卒業してまだ1ヶ月も経っていないですが、今どんなお気持ちですか?荒井:デビューしてから6年間ずっと同じような生活を繰り返してきたのですが、まだちょっと違和感というか、慣れてない感じはあります。でも卒業の次の日は、やりきった達成感からかとにかく1日中寝ていました(笑)。次の日からは、部屋の片付けをやったり、趣味の海外ドラマをガーッて一気に観たり、自分の好きなように時間を使わせてもらってます。
― いいですね!では具体的に今後、どのような活動をしていきたい?
荒井:将来的にファッションやブライダルのお仕事をやりたいなと思っていて、ウエディングドレスや式場をプロデュースすることに興味を持っています。そのために今は、若い女の子達や同世代の人達に共感してもらったり、「荒井レイラ」という存在を知っていただけるように、モデルやタレントを中心に、自分が出来ることをやっていけたらと思っています。
― ファッションに興味を持ったきっかけを教えて下さい。
荒井:元々海外に憧れていて、海外セレブのゴシップ誌で「今の輝いている人達はこんな私服なんだな」というところから洋服に興味を持ち始めました。やっぱり個性とか、その人の育ってきたバックグラウンドが見えるのが私服なんじゃないかと思って好きになりましたね。
― なるほど。具体的に誰が好きでしたか?
荒井:当時中学生だったんですけど、マイリー・サイラスさんがすごく好きでした!同世代のティーンアイドルの私服をよく見ていたので、当時はロックテイストなファッションが好きで、私自身もそういった服装をよくしていました。
荒井レイラ、アイドルとのギャップ
― ロックテイストが好きな自分と、可愛らしさを求められるアイドルの自分、違和感もあったかと思います。荒井:すっごいありました。極端に言えば、黒いマニュキュアを塗って、ウエスタンブーツを履いて、短パンデニムにロックTシャツというLAロックなティーン女子に憧れていたので。スパガのみんなは夏になるとすごい日焼け止めを塗るんですけど、私は逆に焼けたくて、ひとりで焼いていたくらい(笑)。自分の好きなものと、アイドルとして求められているものとのギャップはありましたね。
― そのギャップはどのように自分の中で処理していましたか?
荒井:当初はしていませんでした。「これが自分だ!」って自分を偽りたくないって気持ちがすごくありました。周りから「アイドルらしくするにはもっとこうしたほうがいいよ」「日本でそれ着ると浮くんじゃない?」ってアドバイスをもらったんですけど、あまり聞き耳を持たずにやっていましたね(笑)。
― 具体的にどんなファッションを?
荒井:粗いかぎ編みの夏用ニットや、タンクトップ着て肩出して短パンみたいな。だから、シンプルに“アイドル”ということが自分にとって壁で、アイドルの世界のギャップに驚き、辞めたいという気持ちが続くこともありました。
― そうなんですね。
荒井:それがファンの人達にも伝わっていたと思うし、やっぱり良くないことだったと今でも反省しているんですけど、その壁も乗り越えられたのも、応援してくれている人たちやメンバー、スタッフさんが支えてくれたことが大きかったです。
― だんだんと向き合い方も変わっていきました?
荒井:自分も受け入れるのに時間がかかってしまったんですけど、やっぱりメンバーもスタッフさんも、いい時も悪い時も一緒にいてくれたし、ファンの皆さんも全然アイドルっぽくないのに、「それでもいい」って応援してくれて、「なんてありがたいことなんだろう」って周りの人に恵まれていることを感じました。こんなに応援してもらえるのにネガティブなことを思っていたら失礼だなって。それから、だんだんと前向きに楽しくアイドル活動ができるようになりました。
卒業のキッカケ
― 卒業しようと思ったきっかけを教えて下さい。荒井:いま21歳なんですけど、20歳になった時に自分の周りの友達が就職を考えたりだとか、同じ芸能界で頑張っている同世代の子たちの話を聞くことが多くなり、刺激を受けることが増えてきました。一度きりしかない人生の中で、自分が本当にやりたいことってなんだろうって問いただした時に、やっぱりファッションが自分の中で強かったので、スパガとして自分が出来ることは6年間でやってきたって気持ちも芽生えたというか…。それが1番のきっかけだったと思います。
― 5年後の自分のイメージは?
荒井:実はその年齢で結婚したいと思っていたんですけど、ソロとして始まったばかりなので、今後どのように活動の幅を広げられるのか明確になっていない分、全く想像がつかないです。
― もしかしたら結婚しているかもしれませんね
荒井:結婚してくれる人見つかるかなっていう(笑)。友達やメンバーにも言われていたんですけど、「レイラと結婚する人は大変そうだね」って(笑)。あと5年後には間に合わないかもしれないんですけど、ゆっくりと。
― これから進んでいく道で、憧れの人はいますか?
荒井:中学生の頃から「長谷川潤」さんが好きです。2児の母になられても綺麗で、Instagramでありのままのライフスタイルを表現しているのも素敵だなって。女性としてもそうですし、表現者としても尊敬している方なので、私もそういう風になっていけたらと憧れています。
名前がカタカナに
― 卒業と同時に名前がカタカナになりましたね。どんな意味があるんですか?荒井:漢字で「玲良」だと一度で読まれなかったり、名前の画数が5画だといいって聞いて。
― 「カタカナ」になって何か言われましたか?
荒井:言われます!「本格的に外国人を目指し始めた」みたいな(笑)。今日もスパガメンバーの浅川梨奈(あさかわ・なな)がわざと名前をカタカナにして「荒井レイラさん、すみません」って送ってきたので、「地味にいじんないで」って言ったら、「ソロ活動のときは、私も“浅川ナナ”にしますね」って(笑)。ちょくちょくいじられています。
― (笑)。英会話も習っていますもんね。
荒井:そうですね、ちょっと外国人目指そうかな(笑)。
― いっそローマ字にしちゃうって手もありますよね。
荒井:そこまでいっちゃうとやりすぎかな。胡散臭いと思われちゃう(笑)。
スタイル&美肌キープ&ファッション
― 今実践しているスタイルキープ法を教えて下さい。荒井:運動も食事もどっちも大切だと思っています。私、ダイエットって辛くて出来なくて。だから自分の生活の中で、運動と食べるものに対してのバランスをうまく取れれば、スタイルもキープできると思っているので、そういったことも、これから発信していればいいなと思います。
― いいですね!
荒井:私の世代もその下も、ダイエットにすごく関心を持っているじゃないですか。でも中途半端な知識だと、逆に肌がボロボロになったりもするので、健康的にヘルシーなスタイルキープをまず自分自身で実践していきたい。そのために「食育実践プランナー」の資格も勉強していて、美と健康の正しい知識を発信していきたいです。
― ではスキンケアでしていることはありますか?
荒井:成人してから肌が荒れやすい体質になってしまったので、ケアの仕方を今勉強しています。例えばやっぱりクレンジングオイルだと必要な油分まで落としてしまうこともあるそうなので、クレンジングウォーターで拭きとってから化粧水という方が、吸収率も上がるし、肌の汚れも落ちやすくなります。実際に私もそれで、徐々に肌のトーンも明るくなってきています。
― 今日の私服のファッションのポイントを教えて下さい。
荒井:今は暑かったり寒かったりもする時期なので、長袖のレースに太めのワイドパンツを合わせました。トップスかボトムスのどちらかが、タイト&ボリュームのあるスタイルが好きで、基本的にモノトーンだったり繊細だったりするなものを選んでいます。
夢を叶える秘訣
― では最後に、モデルプレス読者へ向けて荒井さんの考える“夢を叶える秘訣”を教えて下さい。荒井:6年間スパガとして活動してきて、やりたいこともたくさん経験させてもらって、環境自体に何一つ不自由もなかったんですけど、自分がどうしても追い求めたい夢を達成するためにはどうしたらいいかって考えた時に、やっぱりそれに向けて一途になることが最も良いと思いました。夢を叶えるために手放す勇気も必要なんだなっていうのを、卒業を考えてから強く感じます。願っているだけじゃ夢は叶わない、踏み出すことが大切だと思います。
― 手放す勇気…すごく良い言葉ですね。
荒井:本当ですか?ありがとうございます。ずっと家族のような感覚で活動してきたので、次の日から当たり前じゃなくなると思うと怖かったけど、その決断に恥じないよう、これから頑張っていきたいです。
― ありがとうございました。
約6年間にわたってアイドルとして活躍してきた荒井レイラ。求められるアイドル像とのギャップに苦しみつつも、偽らない自分らしさは多くのファンを魅了。そんな自分の“好き”はいつしか武器となり、衣装デザインなどでもグループに貢献。自分の“好き”に真っ直ぐに生きてきた彼女が、改名とともに新たに一歩を踏み出した。(modelpress編集部)
荒井レイラ プロフィール
生年月日:1994年9月25日出身地:東京都
血液型:AB型
身長:164cm
趣味・特技:ファッション、ランニング、ホットヨガ、海外ドラマ鑑賞、音楽、旅行、動物
2009年の「第12回全日本国民的美少女コンテスト」ファイナリスト。「avex アイドルオーディション 2010」に合格し、2010年10月にSUPER☆GiRLSとしてデビュー。2011年9月から2014年までファッション雑誌「JJ」(光文社)のレギュラーモデル、2015年には「TOKYO GIRLS RUN」第4期生を務めた。2016年6月25日に開催の「iDOL Street Carnival 2016 6th Anniversary』をもってグループを卒業。芸名を「荒井 レイラ」に改名した。
現在、T-FM「ENGLISH JUKEBOX」アシスタントMCとして毎週火曜日に出演中!
【Not Sponsored 記事】
関連記事
-
オールディーズの名曲から英語を学ぶ ニューヨーク在住の医師・加藤友朗&SUPER☆GiRLS・荒井玲良がお届けモデルプレス
-
テイラー・スウィフト「Shake It Off」から英語を学ぶ ニューヨーク在住の医師・加藤友朗&SUPER☆GiRLS・荒井玲良がお届けモデルプレス
-
アリアナ・グランデのヒット曲から英語を学ぶ ニューヨーク在住の医師・加藤友朗&SUPER☆GiRLS・荒井玲良がお届けモデルプレス
-
アナ雪「Let It Go」から英語を学ぶ ニューヨーク在住の医師・加藤友朗&SUPER☆GiRLS・荒井玲良がお届けモデルプレス
-
マライア・キャリーのクリスマスソングから英語を学ぶ ニューヨーク在住の医師・加藤友朗&SUPER☆GiRLS・荒井玲良がお届けモデルプレス
-
テイラー・スウィフト、ブルーノ・マーズ…洋楽で英語を学ぶ ニューヨーク在住の医師・加藤友朗&SUPER☆GiRLS・荒井玲良がお届けモデルプレス
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
モデルプレス読者モデル・Marika、毎日レッスン・ドイツ留学…ストイックなバレエ生活振り返る モデルとしての目標も【インタビュー】モデルプレス
-
石川花の夢を叶える秘訣【ガルアワ出演者インタビュー】モデルプレス
-
大友花恋、食生活改善で症状にも変化 人生初北海道旅行の思い出も明かす<モデルプレスインタビュー>モデルプレス
-
EVNNEムン・ジョンヒョン、7人での“旅行積立”で行きたい場所「意見が分かれているんですが…」アイドルという職業への強い愛情も【インタビュー連載Vol.3】モデルプレス
-
「おとなになっても」山本美月の夫役・濱正悟、撮影でぶつかった壁&共演者とのやりとり明かす「日常の家族のような会話をできた」モデルプレス
-
渋谷凪咲「本当に簡単」おすすめ自炊レシピ「サツコレ」で挑戦したいことは?<モデルプレスインタビュー>モデルプレス
-
EVNNEユ・スンオン、作詞曲「Youth」に込めた意味 ストレスのポジティブな捉え方「どう振り払って立ち上がるのかが重要」【インタビュー連載Vol.2】モデルプレス
-
EVNNEイ・ジョンヒョン、“ファンを惚れさせる言葉”考案 カバーしたい日本語曲は?「メンバーたちがたくさん聴いているので」【インタビュー連載Vol.1】モデルプレス
-
EVNNE、インタビュー連載スタート ファンからの質問に赤裸々回答モデルプレス