坂口健太郎“変化した自分”を実感 朝ドラ「とと姉ちゃん」で新境地<インタビュー>
2016.04.30 05:00
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ファッション誌「MEN’S NON-NO」モデル兼俳優の坂口健太郎(24)が、モデルプレスのインタビューに応じた。現在放送中のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(総合、月~土あさ8時~)で、朝ドラデビュー。演じるのは、ヒロイン・高畑充希の青春時代を支える青年。学生服、学生帽に丸メガネで、ここ最近続いていた“イケメン”路線とは違う、インパクトのあるビジュアルで新境地に挑む。2014年の俳優デビュー以来、2015年は6本の映画が公開、2016年もすでに1本が封切りとなったほか、4本の公開が控えており、1月期には月9ドラマに初出演と、目まぐるしい活躍を見せている坂口。ブレイク俳優と呼ばれる彼が、感じている小さな“変化”とは――?
ブレイク真っ只中、訪れた変化「最近性格が変わった」
戦後100万部近い販売数で一世を風靡した生活総合誌「暮しの手帖」の大橋鎮子、花森安治ら創業者たちの軌跡をモチーフに、西田征史氏が脚本を担当。昭和の時代を生きる“父親代わりの長女”小橋常子(こはしつねこ/高畑充希)が、「当たり前の暮らしがいかに大切か」という生前の父の教えを胸に、2人の妹と母を守って奮闘する姿を描いていく。坂口は、帝大の植物学研究室で学ぶ大学生・星野武蔵(たけぞう)役で出演する。現在、民放ドラマにも出演中で朝ドラと平行して撮影が行われている。演技への比重が確実に大きくなっている日々を過ごす中、「僕、最近性格が変わったんですよ」と自身に起きた変化を明かす。
「今までは色んなことに対してどうでもいいって興味がないタイプだったんですが、最近は作品をやっていく中で時間がなかなか見つけられなくて、友達とご飯を食べに行くっていう当たり前だったことに感動するようになったんです。幸せだなってちゃんと思えたというか…。元々は、人と会うのが面倒くさい人だったんです(笑)。でも、今は前よりも人と会う時間が長くなってきました。自分の中で一回整理をつけるためにも、家族や友達と何も意識しないでいい時間を持つことが大事なんだなって」。
それは、「とと姉ちゃん」で伝えている「当たり前の暮らしがいかに大切か」というメッセージと同じだった。
「根本的に変わらない」こととは?
最近、「街を歩けないんじゃない?」と聞かれることもあるといい、そこに関しては「普通なんです。今日も汗だくになって、ここまで歩いてきました(笑)。何個か同時に役をやるときは大変だなって思うときもありますが、根本的には僕がやってること自体はあんまり変わってないです」と、以前と変わらぬ “当たり前の暮らし”。一方で、「僕じゃない“坂口健太郎”のイメージが浮いてるなと思うことはありますけど…」と“普通”には暮らせなくなっていく自分を実感することもある。「自分が思っているよりそのイメージが大きくなっている気がします。みんなからすると、その“坂口健太郎”の方がリアルなんですよね」と納得させるように言い聞かせ、「でも、イメージしてもらってるほど、そんなに良い人じゃないよって思います(笑)」となぜか自己評価は低め。
「僕がよく見る“坂口健太郎”のイメージが、すごく良い人そうなんですよね。自分が普通にしていれば、そのうち本当の僕がみんなのリアルにもなってくると思う。だから、全部プラスの男になってる今は、ラッキーだなって思っておこうと思います(笑)」。
付け加えて、自分のことを「面白くない」とバッサリ切るが、そうやって言ってしまうあたりに“良い人感”が漂っている気がした。
高畑充希と再共演 「好きになっちゃうかもしれない」“愛せるキャラクター”に挑戦
演じる武蔵は、植物学者を目指し、日々、新種探しに没頭しているという青年。恋愛下手なため、互いに鈍感な常子ととんちんかんな話になることも。ヒロイン・常子を演じる高畑とは、月9に続く共演。「前は同じシーンが少なかったので、一緒にお芝居をするのは『とと姉ちゃん』が初めてっていう感覚でした」と振り返り、「高畑さんは面白いです。自由自在な感じです。色んな楽しい引き出しを持っているような、魅力的なお芝居をする人だなと思いました」と笑顔を浮かべた。
自身が演じる武蔵についても「ひとつのことに愛情を注ぎ過ぎる変わった人(笑)。武蔵はほとんど人の話を聞いてなくて、植物に前のめりな子なんです。もしかしたら、僕だって気づかれないかもしれませんね。共演者の方にも言われました(笑)」と楽しそう。その一直線な性格に、「愛せるキャラクターなんです。隣りにいたら、好きになっちゃうかもしれないです」と愛着を感じているようだった。
朝ドラデビューで感じること
そして、「朝の15分に、毎回小さい幸せを感じてもらえるっていうのはすごい」と純粋に作品としての価値に感動する。「武蔵が色んな物に持っている熱量っていうのは素敵だなと思ったので、僕にもこの先、趣味とか興味のあるものができたら、我を忘れて没頭したいなと思います」。
「当たり前の暮らしがいかに大切か」というメッセージを実感する坂口の演技には、それを伝えたいという熱がこもっている。武蔵を演じきった頃には、また違う変化が彼の中で起きるかもしれない。(modelpress編集部)
坂口健太郎(さかぐちけんたろう)プロフィール
1991年7月11日生まれ。東京都出身。俳優/MEN’S NON-NOモデル。2010年に、MEN’S NON-NO専属モデルデビュー。また、2014年には、専属モデルとして20年ぶりの単独表紙を飾り、注目を集める。2015年は、『娚の一生』『予告犯』『海街diary』『at Home』『ヒロイン失格』 『俺物語』など話題作に出演。2016年は「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ系)で話題を集め、現在はNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」、「重版出来!」(TBS系)の2つのドラマに出演中。映画は、「64-ロクヨン- 前編/後編」(2016年5月7日、6月11日予定)などが公開、秋には演出家・熊林弘高氏が手掛ける舞台「かもめ」にて、初めて舞台に挑戦する。連続テレビ小説「とと姉ちゃん」/5週「常子、新種を発見する」あらすじ
洗濯していた制服がなくなったと、常子(高畑充希)のところに鞠子(相楽樹)が駆け込んでくる。あちこち探してみるが、制服はどこにも見当たらない。翌日、常子は富江(川栄李奈)の部屋の前で、見慣れないボタンを拾う。学校で綾(阿部純子)の制服を見て、常子は事情を察する。配達帰りの富江に尋ねると、衝動で着てみた拍子に裏側が破れてしまい、誰にも言えず黙っていたのだと告白する。常子は富江の思いを汲み、森田屋の皆に内緒で直そうと決める。
清(大野拓朗)に頼み込み、滝子(大地真央)に黙ってミシンを使おうとする常子。だが、瞬く間に滝子に見つかってしまう。孫なんだから遠慮せず堂々と使えばいいと怒らず諭してくれる滝子に親しみを感じる常子。滝子はそんな常子を見て、「将来何がしたいことはあるのか、青柳を継ぐつもりはないのか」と尋ねる。考えたこともないと笑って答えるが、常子は将来自分がどんな仕事に就くのだろうと初めて意識することになる。
森田屋に戻ると、富江が制服を盗んだことが皆に知れ渡っていた。激怒する宗吉(ピエール瀧)に、沈黙するまつ(秋野暢子)や照代(平岩紙)たち。常子がかばおうとするも、富江は真相を話し始める…。
【Not Sponsored 記事】
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