志尊淳、18キロ減量の過去とデビューのきっかけ 人生の転機を語る モデルプレスインタビュー
2015.10.17 08:00
views
俳優の志尊淳(20)がブレイクに王手をかけている。2014年、今や人気若手俳優の登竜門となっているスーパー戦隊シリーズ第38作「烈車戦隊トッキュウジャー」で主演をつとめ、翌年7月には生徒役をオーディションで選抜した連続ドラマ「表参道高校合唱部!」(TBS系)に出演。人気アニメを実写化し、注目を集めたスペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」でも、人気キャラクターのゆきあつ役を好演した。そして、10月17日より公開の人気少女漫画原作の実写映画「先輩と彼女」にも主演し、胸キュンシーンに挑み多くの女性を虜にしている。
デビュー作も、過去には斎藤工や城田優が出演していたミュージカル「テニスの王子様」と志尊のキャリアを語るといくつもの華やかな言葉が並ぶ。そんな彼が芸能界入りを決めた理由と、意外とも思える学生時代のエピソードを明かした。
中学時代は野球部でキャッチャー 引退後に18キロ減
― 映画「先輩と彼女」は、高校を舞台にした恋愛映画ですが、志尊さんはどのような学生生活を送っていましたか?志尊:高校時代はすでにこのお仕事を始めていたので、あまり高校生活をエンジョイできていないのですが、中学生の頃は野球部に所属しキャッチャーをやっていました。
― キャッチャーですか?体格から想像がつきません。
志尊:中3の夏の大会で負けて引退となり、中高一貫校だったので受験はなくて何もすることない中で、何かがきっかけで2キロ痩せたんです。そうして「痩せよう!」と思い、走って食べないという生活をしていたら2ヶ月で18キロ痩せました。
― 2ヶ月で18キロもですか!?
志尊:はい。痩せることが楽しくなって、今考えるとかなり不健康ですが、ゼロカロリー飲料を飲んで、ところてんを食べて、走るといったストイックなことをしていました。さすがに親も心配しだして「いい加減にしなさい」と注意されるほどで、ついには倒れて、入院してしまいました(苦笑)。
― 大丈夫でしたか!?
志尊:えぇまぁ(苦笑)。夏休み中のことでしたが、夏休みが終わり学校に行くとみんなもびっくりしていて「お前、脂肪吸引したのか?」と言われるほどで(笑)。別人ぶりに心配もされましたが、急に周りの女子が優しくなりました(笑)。
― 現在もスリムな体型をキープされていますが、食事などで気をつけていることはありますか?
志尊:今は好きなものを食べながら、運動をしています。ランニングは好きですし、野球部だったので体力には自信があります。
芸能界入りのきっかけ
― 芸能界に入ったきっかけをお聞かせください。志尊:スカウトを受けてこの世界に入りました。街で声をかけてもらううちに近くに感じたというか「スカウトしてくれる人達がいるのなら、もしかしたら可能性があるのかな」と思ったんです。痩せる前にも何度か声をかけてもらったことはありますが、自分には遠い世界だと感じていて。でも、次第に自信がついて、やってみようと決意しました。
― 当時、どのような思いを胸にこの世界に飛び込んだのでしょうか?
志尊:さっぱりとしていて「じゃあやってみようかな」という感じでしたね。ダメだったらダメでいいと思っていましたし、部活の代わりの習い事といった感覚でした。そんな中でデビュー作となるミュージカル「テニスの王子様」への出演が決まり、そこからはみっちり取り組みました。
― 芸能界入りに際して、ご両親の反対はありましたか?
志尊:「好きなことをやれば?でも、やるからにはしっかりやりなさいよ」という感じで「やめたくなったら、やめればいいんじゃない?」とも。でも、きっと僕がこうなるなんで両親が一番びっくりしているかと思います。普通に就職することを想像していたでしょうし。僕の活動を一番応援してくれているのも、両親ですけどね!
知名度を高めた「トッキュウジャー」
― 志尊さんといえば「烈車戦隊トッキュウジャー」で、その名を全国に広めましたが、この作品を振り返ってみていかがですか?志尊:こんなに大きい作品で主演をやらせてもらえたことは本当に貴重なこと。映像経験が少ない中で「トッキュウジャー」という作品の看板になり、いきなり全国に名前が出るということは不安やプレッシャーもありました。ですが、「トッキュウジャー」で芝居の技術や責任感、現場の雰囲気の作り方など多くのことを学ばせてもらいました。10代最後の作品にもなりましたが、意識を変えさせてくれる場でもあり、良い機会に良い作品に出演させていただけたことに感謝しています。
― スーパー戦隊シリーズといえば、永井大さんや松坂桃李さん、千葉雄大さんなど人気俳優を多く輩出されていますが、憧れの先輩を教えてください。
志尊:自分の作品とほかの作品を見て「この方、すごいな」と思うことはたくさんあります。きっと同じ経験をされてこられたので、戦隊をやった人だからこそわかることも多くあると思います。みなさん、大変なことを乗り越えてこられたので尊敬しています。
― 1年ほどの長いスパンの撮影だったかと思いますが、意識が変わったタイミングはありましたか?
志尊:ずっと模索していました。1年を通して同じ役をやるとなると、これが正解なのかと途中でわからなくなることも。葛藤は日々ありましたね。監督やプロデューサー、脚本家の方に質問しながら、やりきりました。
仮面ライダーへのコンプレックス
― スーパー戦隊シリーズと仮面ライダーシリーズは比較されることも多いかと思いますが、仮面ライダーへのコンプレックスなどはありましたか?志尊:それは少しありました。仮面ライダーシリーズのほうが、放送時間が30分遅い分、視聴率が高いんです。役者としても仮面ライダーのほうが注目されるようですが、僕はスーパー戦隊シリーズで良かったなと胸を張って思います。アットホームなチームで、みんなで一つの作品を作り上げることができたのは誇りです。仮面ライダーに負けないくらいに、たくさんの方に見てもらいたいという気持ちで取り組んでいました。
― 志尊さんが思うスーパー戦隊シリーズの良さとは?
志尊:戦隊シリーズにも仮面ライダーにもそれぞれの良さがありますが、戦隊シリーズはショーを含めると1年半5人、もしくは6人で協力して作り上げていかなければなりません。同年代の役者と切磋琢磨できるのは勉強になります。スタッフさんも今まで戦隊シリーズに関わってきた人達ばかりで、みなさん戦隊愛に溢れているんです。右も左もわからない僕達みたいな役者を育てようとしてくれる人ばかりで、本当に素敵な現場でした。
これまでの役者人生の転機
― ミュージカル「テニスの王子様」でデビューして以来、順調に役者人生を歩んでいる志尊さんですが、ご自身の転機だと思う出来事を教えてください。志尊:やはり「トッキュウジャー」に主演することが決まったときが転機です。これまでで、1番自分を知ってもらえる機会になりました。スーパー戦隊シリーズは若手俳優が狙っている枠です。オーディションも6次審査までありました。決まったときは嬉しさと同時にプレッシャーもありましたが、大切な作品になりました。
― 順調にキャリアを築いていますが、辛かった時期はありましたか?
志尊:デビュー作のテニミュ(ミュージカル「テニスの王子様」)は、つい昨日まで学生だったという状況で、いきなりお芝居をして、歌を歌い、ダンスにアクロバットをやってと、こてんぱんにやられました。微々たるものかもしれませんが、気が引き締まり、洗礼を受けた瞬間でもありましたね。もちろん、ときには辛いこともありますが、役者がそれを表現する必要はないかと思っています。役者は表現するだけなので、裏の部分はみなさんにお見せしてはいけないもの。その信念で、これからもがんばっていきたいです。
これからの目標と夢を叶える秘訣
― これからの目標をお聞かせください。志尊:とにかくいろんな役を演じたいです。いろんな作品に出て、いろんな方に出会って、いろんな役をやり続けたい。とにかく芝居をやり続けたいという気持ちが強いです。例えば、同じ立ち位置や職業でも、キャラクターにはそれぞれのバッググラウンドがあります。なので、捉え方が変わってくるんです。今、二十歳ですが背伸びをせずに等身大で自分のニーズに合った役をどんどんやって、それとともに経験を積んでいきたいです。
― 最後に、志尊さんが思う夢を叶える秘訣をお願いします。
志尊:考えているだけではダメだなと思います。ただがんばるのではなく、夢に向かってどれだけ貪欲になって、どれだけいろんな手を使って、それを目指していくかという姿勢が大事だなと思います。例えば芸能界を目指しているという方なら「なぜ目指すのか」ということから始まり「具体的にどうなっていきたいのか」を詰めていく。役者になって芝居がしたいのなら、友達と同好会から始めて、サークルでもいいわけです。今、自分に何ができるのかを考えて、自分を一番に発揮できる切り口でやっていくことが大事だと思います。また、しっかりと行動に移し、ちゃんと客観視して見てあげることも大切。僕もまだまだこれからなので、偉そうなことは言えないのですが、これはどんな夢にも通じるかと思います。
― ありがとうございました。
学生時代やデビューのきっかけ、転機となった「トッキュウジャー」への思いまでをいきいきと語ってくれた志尊淳。その目は、充実した今を物語るようにキラキラと輝いていた。「先輩と彼女」の胸キュンシーンでは多くのファンを獲得したに違いない。今後の活動で、どんな役を演じ、どんな表情を見せてくれるのか期待が高まる。(modelpress編集部)
志尊淳(しそん・じゅん)プロフィール
生年月日:1995年3月5日出身地:東京都
身長:178cm
2011年俳優デビュー。2014年、スーパー戦隊シリーズの第38作「烈車戦隊トッキュウジャー」で主演のライト/トッキュウ1号役を務める。ほか、連続ドラマ「表参道高校合唱部!」(2015年、TBS系) やスペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(2015年、フジテレビ系)などに出演。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
【TWICEサナ インタビュー】夢を叶えるためには「勢い」が大事 中学時代のデビュー前から繋がる考えモデルプレス
-
BUDDiiS小川史記、“暗黒時代”支えとなった友の存在 後悔なしの20代振り返る【インタビュー後編】モデルプレス
-
「今日好き」こおめいカップルインタビュー、交際後は毎日寝落ち電話 意外だったスキンシップ事情「もっとしようかなと」モデルプレス
-
“奇跡の29歳”BUDDiiS小川史記、代名詞が思わぬ広がり 1st写真集で新たな自分も発見【インタビュー前編】モデルプレス
-
“怪演”話題の片岡凜、ブレイク中の心境語る デビューから2年――女優の夢叶えるために起こした行動「突っ走ることが大切」【「海に眠るダイヤモンド」インタビューVol.3】モデルプレス
-
「海に眠るダイヤモンド」いづみの正体・今後の展開は?千景役・片岡凜が気になる伏線ポイント明かす【インタビューVol.2】モデルプレス
-
片岡凜、日曜劇場初出演は「すごく光栄」“ドラマデビュー作ぶり”新井順子Pとの再会で贈られたアドバイスとは【「海に眠るダイヤモンド」インタビューVol.1】モデルプレス
-
アナウンサーになるには?テレ東・田中瞳アナの回答と「夢を叶える秘訣」モデルプレス
-
テレ東・田中瞳アナの転機になった、さまぁ~ずの“ある言動”モデルプレス