高梨臨、抜擢続くブレイク女優の本音 難役に自信「生きるために生きる姿を見て」 モデルプレスインタビュー
2015.08.01 06:00
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女優の高梨臨が難役に挑戦するTBSテレビ60周年特別企画2夜連続スペシャルドラマ『レッドクロス~女たちの赤紙~』が8月1日、2日のよる9時より放送。高梨がモデルプレスのインタビューに応じ、作品にかける思いや、海外での長期ロケについて語ってもらった。
物語の舞台は、今から70年前の戦時中。自らの信念で戦時招集状、いわゆる「赤紙」を受け取り、戦地に赴いた「従軍看護婦」の姿を描く。主人公は女優の松嶋菜々子演じる天野希代。従軍看護婦になることを決意し、女性の自立と国のために身を捧げる。高梨は主人公に憧れ従軍看護婦を目指す女学生・馬渕ハルという難役に挑戦した。
壮大ロケの意欲作
今作は壮大なスケールで描かれ、撮影は国内各所のほか、中国での1ヶ月にも及ぶ長期ロケも。「海外に長期滞在するのは、国内の地方ロケとは違って生活が大変でした。特に食事や、お風呂など、普段日本で過ごす時とは全く違った環境になるので大変でした」と苦労を明かす。しかしその分共演者と時間を過ごすことが多くなった。「撮影が終わって、皆さんの帰る場所が一緒なので、皆さんで食事をすることも多かったです。そのため、普通の現場よりもコミュニケーションをたくさん取れたと思います」と充実した撮影となったことをうかがわせた。
松嶋菜々子は「本当に優しく強い方」
従軍看護婦を目指す女学生を演じるのにあたり、役作りに取り組んだ高梨。「資料などを読みましたが、つい70年前の出来事とは思えないほど別世界で、知らない事だらけでしたので驚きました」と率直な心境を吐露する。「イメージするのがなかなか難しかったです」と演じる前の不安を告白しつつも、「素晴らしいロケーションやセット、衣装、スタッフさん、そして共演者の皆さんがいて、目の前の景色を信じて演じることができました」と力強い。高梨の演じるハルは松嶋演じる主人公・希代に強い憧れを抱く役どころ。共演の感想を聞いてみると、「松嶋さんご自身が希代さんのように本当に優しく強い方だったので、ハルを演じる上でとても助けていただきました」と自身と役柄を重ね合わせた。
「花子とアン」「Dr.倫太郎」抜擢続く…ブレイク女優の本音は?
高梨といえば、昨年上半期に放送されたNHK朝の連続テレビ小説「花子とアン」で吉高由里子の親友・醍醐亜矢子役を演じ注目度が急上昇。昨年12月にはフジテレビNEXTsmartオリジナルドラマ「FLASHBACK」で主演を務め、その後も「まっしろ」(TBS系、2015年)「Dr.倫太郎」(日本テレビ系、2015年)など抜擢が続いている。そんなまさにブレイク中といえる高梨に、心境の変化がないのか尋ねると、「私自身は以前と変わった部分はないと思います。でも、重要な役を頂くと、その分現場に深く長く関わっていられるので幸せです」と芯はブレない。多忙な今年の上半期を「とにかくあっという間でした」と振り返り、「仕事の面でもプライベートの面でも、もっと心に余裕をもてるようになりたいなと思います」と語る。「あと、どこかに旅行したいです。レッドクロスのロケで長野に行ったのですが、朝ロケに出たら山がいっぱい見えて、視界が全部緑に溢れてて、すっごく気持ちよかったです。そんな自然を感じられる場所に行きたいです」。
高梨臨「『生きるために生きる姿』を見て」
終戦70年記念となる今作。最後にどんなメッセージを伝えたいか問うと「このドラマを見て、戦争が起きていた時代に、戦っている兵隊さんだけでなく、看護婦として戦地で戦っている女性達がいたことを知っていただきたいです」と視聴者に呼びかけ。「生きている時代は違いますが、彼女達の『生きるために生きる姿』を見て、何か感じていただけたら嬉しいです」と力強くアピールした。(modelpress編集部)TBSテレビ60周年特別企画2夜連続スペシャルドラマ『レッドクロス~女たちの赤紙~』あらすじ
今から70年前、自らの信念で戦時召集状、いわゆる「赤紙」を受け取り、戦地に赴く3万5千人余りの従軍看護婦がいたが、うち1120人が殉職。彼女たちは、戦地で命を救う仕事に崇高な理想を持って男たちと肩を並べて働き、今や当たり前の“女性の社会進出”の先駆け的存在でもあった。しかし敗戦の色が濃くなるにつれ、大きく狂わされる運命。戦後も続く過酷な試練。逆境にあっても博愛の精神を持ち続け、生きることの尊さを信じ続けた女性たち…、同作では、戦争で家族と別れ人生を翻弄されながらも、博愛の精神、そして家族への愛を貫いた希代の生き様を、満州事変から第二次世界大戦、朝鮮戦争の時代にわたって描く。
【Not Sponsored 記事】
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