フジ「27時間テレビ」総合司会を務めるナインティナイン(C)フジテレビ【モデルプレス】

フジ「27時間テレビ」は「怖さ半分」テーマ“本気”に込めた意味は?「めちゃイケ」明松功プロデューサーを直撃

2015.07.23 20:02

フジテレビ系列夏の風物詩『FNS27時間テレビ2015』が、7月25日(後6:30~26日 後9:54 ※本気の1時間拡大)スタートする。今年はお笑いコンビ・ナインティナイン(岡村隆史、矢部浩之)が、4年ぶり3回目の総合司会を務め、今秋で番組開始20年目を迎える人気バラエティ番組『めちゃ×2イケてるッ!』が中心となり番組が構成される。テーマは『本気』。プロデューサーは、『めちゃイケ』でもお馴染みの明松功氏(44)が担当する。モデルプレスでは、放送を直前に控えた明松氏にインタビューを実施。今回は、現在の心境を語ってもらった<インタビュー前編>をお届けする。

「怖い」という本音――“本気”のその先を目指す

本番まで残りあと数日――「怖い」。これが明松氏の“今”の心境だという。

「1ヶ月前からスタッフルームにあと◯日って貼ってあるんですが、時間が経つのが早いですね。もちろん、楽しみではあるんですが、怖さ半分。上手いこといって欲しいと思います」。

プロジェクトは年明けから始動。総監督を務める片岡飛鳥氏(51)他スタッフと企画を練ってきた。『本気』という直球のテーマには、「出演者さんもスタッフも同じ反応。『いつも本気です』って言われました(笑)」と明かし、「もちろん、僕らもそのつもりでやってるんですが、あえて『本気』と言うことで、その先がさらにあるんじゃないかなって、枷を作ったんです」と想いを語った。

「第一使命は面白い番組をご提供するということ」

1995年に入社。アシスタントディレクター、ディレクターと昇格し2011年に『めちゃイケ』のプロデューサーになった。

今年の27時間テレビを通して、視聴者に伝えたいことはとにかく「テレビって面白いんだなって、楽しんだなってこと」。「とても純粋な想いなんですが、それを伝えようとして番組を作ることは、第一使命ではないです。第一使命は面白い番組をご提供するということ。その結果、面白いなって思っていたければ嬉しいなと思います」。これは、使命であるとと同時に、自身の夢でもある。

「言葉足らずかも知れないけど、楽しい仕事だなって思っています。AD時代から、辞めようって思ったことが一度もないんです。もちろん『辛いな』って瞬間はありましたけど、放送を観る度に一個一個リセットされていく」と入社からの20年間を振り返り、「視聴者の方に面白かったと言われること、笑っていただけることがすごく嬉しいんです」と顔をほころばせる。

フジ「27時間テレビ」総合司会を務めるナインティナイン&「めちゃイケ」メンバー(C)フジテレビ
フジ「27時間テレビ」総合司会を務めるナインティナイン&「めちゃイケ」メンバー(C)フジテレビ

「夢を叶える秘訣」とは

そして、その“夢”を叶える秘訣を尋ねると「いい意味でも悪い意味でもあるんですけど、僕自分のこと好きなんですよ」と明松氏。

「今の環境に満足ですし、恵まれてるなと思うんですけど、とある日別に違うことをやりたいなって思ったらふっとそっちに行っちゃう方の人間だと思います。自分がそれがいいって思ったら、そっちに行かないと自分に対して申し訳ないって思うんです。やりたいことが次また見つかったら、それに没頭すると思う。今は、この環境を能動的に変えたいって気持ちはないですが、それくらい自分に正直にいます」。

“本気”が“自信”に変わる「本番ではウザいくらいの本気が出ちゃうかも」

もちろん、「自分が好き、自分に正直ってことは、いいことばかりではない」。結果が、悪い方向に転んでしまうこともある。「27時間テレビに携わってるこの半年の間に、『自分が好き』ということが原因で怒られることもたくさんありました。相手の立場に立つという目線が足りなかった。そういう部分で小爆発が起きてしまったので、『それが自分のダメなところだな』と反省しています」。

しかし、それも明松氏の『本気』ゆえ。それは、ナインティナインや『めちゃイケ』メンバー、スタッフだけではなく、番組全体に“伝染”している。「カンニング竹山さんには、未経験のドラムにチャレンジしていただいているんですけど、僕らの想像を超える練習をしてくださっています。番組テーマが伝わっているんだなと実感しますし、それを感じることでもうひと踏ん張りできる気がします」。

まっすぐに信じた道を進むのみ。その『本気』が自信も生んだ。「片岡飛鳥の背中を見ながらここまできました。片岡飛鳥という演出家が、ハンパないものを作っています。僕らは本気なので、本番ではウザいくらいの本気が出ちゃうかもしれません。そういうときは、流し見してください(笑)」。

(modelpress編集部)
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