福士蒼汰、“胸キュンからの脱皮”で広がる可能性「イメージを上回る何かを見せたい」
2015.05.14 07:00
views
俳優の福士蒼汰(21)が、モデルプレスのインタビューに応じた。福士といえば、今やイケメンの代名詞といっても過言ではない。NHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年前期)の“種市先輩”でブレイクを果たし、2014年には連続ドラマ「きょうは会社休みます。」(日本テレビ系)の“田之倉くん”で世の女性を虜にした。さらに、映画「好きっていいなよ。」(2014年公開)では「超イケメンで学校一のモテ男」を、「ストロボ・エッジ」(2015年公開)でも「学校で一番人気のある男子」を演じており、「イケメン役といえば福士蒼汰」という図式ができあがっている。日本中の女性を“胸キュン”させてきた福士だが、本人はこのイメージをどう感じているのだろうか?
「あまちゃん」が転機「自分の中でも空回りしていた時期」―ブレイク後のイメージに本音を語る
「僕、結構“胸キュン”する役を演じさせてもらってるんです」といたずらに笑ったあと、「イメージがあることは、嬉しいです。少女漫画の役を演じることは、なかなかできることではないので」と、冷静に現状を分析した。役柄のイメージが本人について回るのは、役者の宿命だが、彼はそのことを前向きに受け止めている。「受け止めていますが、いいところだけ受け取っているのかもしれません…。それに、そういうイメージがあるからこそ、逆に違う作品性のもので、違う自分を今後見せていきたいなと思います。それまでのイメージを上回るくらいの何かを見せていけたら」――
スカウトで芸能界入りし、2011年に連続ドラマ「美咲ナンバーワン!!」(日本テレビ系)で俳優デビュー。同年、「仮面ライダーフォーゼ」(テレビ朝日系)で主役に抜擢され、そこから約1年間、“仮面ライダー”を務め上げた。そして、翌年には「あまちゃん」だ。
「実は、『あまちゃん』に出演した頃は、自分の中でも空回りしていた時期というか、あまり上手くいってなかった時期なんです。だから、これまでを振り返ってみて、全部の作品がターニングポイントではあるんですけど、『あまちゃん』は一番大きい節目だったなと感じています。自分が変わったのは、あのタイミングだと思います」。
事実、「あまちゃん」出演後には、メインキャストとして作品に携わることが多くなった。その中のひとつには、主演映画「神さまの言うとおり」がある。同作は、2014年の11月、「きょうは会社休みます。」の“田之倉くん”で世の女性を胸キュンさせていたその頃、公開された。
“胸キュンからの脱皮”で挑んだ主演作「不安と楽しみが入り混じっていた」
映画「神さまの言うとおり」は、金城宗幸原作の同名人気コミックを実写化。平凡な高校生がなんの前触れもなく「命を賭けた謎のゲーム」へ巻き込まれていく姿を、三池崇史監督が描き出している。「最初聞いたとき、漫画の『神さまの言うとおり』を三池崇史監督が撮られるということで、絶対面白い!って思ったんです。今まで生死を彷徨うような作品って出たことがなかったので、その中で自分がどう溶けこんでいけるかという不安と、楽しみな気持ちが入り混じっていましたが、すごく面白い作品になっていると思っています」。
胸キュンからはかけ離れた作品を、彼自身も「胸キュンを全く求められなかったです(笑)」と冗談交じりに振り返る。もちろん、これまでにも“胸キュンじゃない”作品に出演することは多数あった。それでも、あのタイミングで公開されたこの作品は、ある意味で“胸キュンからの脱皮”を印象づけた。
「夢を叶える秘訣」―日本を越えて、世界へ
同作は「第9回ローマ国際映画祭」に出品され、世界的な評価を受けた。現地の会見では、ネイティブ並みの流暢な英語でスピーチし、話題も集めた。世界を舞台に活躍することを、かねてより目標に掲げている福士にとっては、大きな一歩となったはずだ。「日本だけではなくて、いろいろなところで、いろいろな役をやってみたいという想いはずっとあります。広い視野を持っていた方が自分も楽しいと思うんです。将来的には、そういうことができる役者になることが目標です」。
そのために、英語も勉強中だという。これほどの活躍をしていながらも、夢のための努力を惜しまない。冷静な彼は、今、自分に何が必要か分かっているのだろう。だからこそ、「夢にはいろんなアプローチがあると思いますけど、まずは明確な夢を持つことが大事だと思っているんです」と、メッセージを送る。
「それが分かった上で、今すべきこと、できることが何か考える。僕だったら、もっともっと英語をしゃべれるようになりたいという目標がありますが、それは1ヶ月とかで叶うものではないので、長期的な目線で考えています。今、何をしていいか分からない方も結構多いと思いますが、まずはやりたいことを明確にして、そこから一歩を踏み出してみてください」。
これは、福士が語った「夢を叶える秘訣」だ。自分の置かれている状況を客観視し、現在地から夢までを線で繋いでいく。目の前にできた道筋を一歩一歩確かめながら歩んでいく彼には、ブレない強さがある。世間のイメージを壊すのではなく、「上回るくらいの何か」を見せていく――それが“俳優・福士蒼汰”だ。(modelpress編集部)
福士蒼汰 プロフィール
1993年5月30日生まれ、東京都出身。2011年「美咲ナンバーワン」で俳優デビューを果たす。「仮面ライダーフォーゼ」で主演に抜擢。注目を集めた後、2013年放送のNHK朝の連続テレビ小説「あまちゃん」でヒロインの相手役を演じブレイク。2014年放送の「きょうは会社休みます。」(日本テレビ系)では、綾瀬はるか演じる主人公の恋人役を演じ話題となった。2015年3月14日には、有村架純とのW主演映画「ストロボ・エッジ」が公開。さらに、出演映画「図書館戦争 THE LAST MISSION」が10月10日公開。映画「神さまの言うとおり」(Blu-ray&DVD:5月13日レンタル開始、5月20日発売)
監督:三池崇史/キャスト:福士蒼汰、山崎紘菜、染谷将太、優希美青、神木隆之介<ストーリー>何事もない日常に飽き飽きしていた高校生・高畑瞬(福士蒼汰)の通う学校に突如ダルマが出現し、命を懸けたゲームの始まりを告げる。少しでも動いたら首が吹き飛ぶ“死”の「ダルマさんが転んだ」をクリアした彼らに、死のゲームが次々と襲い掛かる―。
【Not Sponsored 記事】
関連記事
「インタビュー」カテゴリーの最新記事
-
【「光る君へ」道長役・柄本佑インタビュー】出家シーンで実際に剃髪「一気にグッと来ました」 最高権力者の孤独を演じて思うことモデルプレス
-
「光る君へ」敦明親王役・阿佐辰美が話題 大河ドラマ初出演の心境&共演者に“救われた”エピソード明かす【注目の人物】モデルプレス
-
MADEINマシロ・ミユ・イェソ「顔が似ている」3人を直撃 日本で挑戦したいことはバラエティー出演【インタビュー】モデルプレス
-
TWICEナヨンの夢を叶える秘訣 “自分を信じる大切さ”語る【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
櫻井海音&齊藤なぎさ【推しの子】実写化への“プレッシャーを上回った感情” 互いの呼び方&信頼も明かす【モデルプレスインタビュー】モデルプレス
-
【TWICEサナ インタビュー】夢を叶えるためには「勢い」が大事 中学時代のデビュー前から繋がる考えモデルプレス
-
BUDDiiS小川史記、“暗黒時代”支えとなった友の存在 後悔なしの20代振り返る【インタビュー後編】モデルプレス
-
「今日好き」こおめいカップルインタビュー、交際後は毎日寝落ち電話 意外だったスキンシップ事情「もっとしようかなと」モデルプレス
-
“奇跡の29歳”BUDDiiS小川史記、代名詞が思わぬ広がり 1st写真集で新たな自分も発見【インタビュー前編】モデルプレス