新生「CanCam」、Googleと次世代スター発掘プロジェクト発表<インタビュー>

2013.07.16 04:00

20代女性向けファッション誌「CanCam」が、ソーシャルサービス「Google+(グーグルプラス)」を活用した大規模モデルオーディションを開催する。モデルプレスは小学館女性誌編集局CanCamデスク・高田浩樹氏にインタビューを実施。今回のオーディションの狙いはもとより、創刊32年目にして内容の刷新を図る同誌の今後に迫った。

生まれ変わる「CanCam」、“王道かわいい”の復権へ

「新世代モデル募集」と銘打たれた今回のオーディションは、「CanCam」と「Google+」をメインプラットフォームに、「モデル」のようなオーラがあり、「スタイリスト」のようなセンスを持ち、「エディター」のようなプロデュース力があり、「ブロガー」のような発信力を備える“かわいいの伝道師”を募集。応募資格は13歳以上の女性で、プロ・アマ、国籍不問。採用者には総額1000万円の契約金及び「CanCam」誌面での活躍の場が与えられる。

「Google+」に自分の写真を投稿するだけでオーディションへのエントリーが完了し、参加者はファッションやヘア&メーク、撮影場所など、写真全体の世界観を通じて自分なりの「かわいい」を発信する。1次審査の「ネットコミュニケーション審査」では、参加者の投稿に寄せられた「+1」の数を参考に、7月23日からの100日間、毎日1人ずつ通過者を決定。これまでの概念を覆す新感覚の審査方法で未来のスターを発掘する。

「CanCam」8月号の表紙に起用された読者モデル・丸林広奈さん。福岡在住の現役女子大生ながら、読者に「まるちゃんの着た服が欲しい!」と思わせる天性の“モデル力”を持ち合わせる
「CanCam」8月号の表紙に起用された読者モデル・丸林広奈さん。福岡在住の現役女子大生ながら、読者に「まるちゃんの着た服が欲しい!」と思わせる天性の“モデル力”を持ち合わせる
長きにわたり20代女性のトレンドを牽引し、今年で創刊32年目を迎えた「CanCam」は、この春から編集部が新体制となり、改めて読者ニーズの読み直しを図っている。最近では「ぽっちゃり体型の女子がモテている!」という“ぷに子”特集や、実に 27年ぶりとなる読者モデルの単独表紙起用が大きな話題に。今回のオーディションも同誌のさらなる進化を象徴する一大プロジェクトとなる。

「CanCam」とGoogle、新たな挑戦で時代を作る

― まず、今回のオーディションの企画意図からお伺いします。

高田氏:「CanCam」はこれまでに数多くのスターを生み出してきました。まずはモデル。現在女優として活躍している方もいますし、モデルとしてさらなる高みに至っている方も数多くいます。ですので「CanCam」といえばモデル、というイメージが強いかと思いますが、一方でスタイリストやエディターといった人気クリエイターが誕生する場でもあります。

そんなファッションに関わるスターを数多く輩出してきた「CanCam」ですが、今の時代に合った新しい形のスター、今の読者が熱狂的に支持するスターを生み出せないかと考え、今回のオーディションを企画しました。

今はインターネットの普及により、誰もが自由に情報を発信できる時代で、情報を受け取る側もインターネットの占める割合が大きくなっています。もちろんファッションに関しても例外ではありません。そんな中に、未来のファッション界を引っ張ってくれる才能を持つ人がいるはずで、その才能と共に「CanCam」を、ファッションを盛り上げていきたいと考えています。

インターネット時代は、発信する場所に関しても自由です。昔であれば東京近郊に住んでいる人にしかチャンスがなかったかもしれませんが、今は世界中どこにいても情報発信ができる時代。世界中に点在する、本当に光る才能を見つけ出したいと考え、SNSを活用してオーディションをしよう、ということとなりました。

インタビューに応じる小学館女性誌編集局CanCamデスク・高田浩樹氏
インタビューに応じる小学館女性誌編集局CanCamデスク・高田浩樹氏
― 今回のオーディションで「Google+」を活用するに至った理由をお聞かせください。

高田氏:まず、きれいに着飾るだけではなく、発信力と購買喚起力等を兼ね備えるモデルが、今ファッション誌として確保したい人材であるということ。そういった人材を探す場として、自己表現とソーシャル性、ファッションとの親和性を特徴とする「Google+」が最適だと判断しました。

― “ファッションとの親和性”とは、具体的にはどのような部分でしょうか。

高田氏:写真をきれいに見せることができる点です。投稿した写真が大きく、きれいに表示されますので、“かわいい”を表現するのに適したソーシャルサービスだと考えています。

― 今回の試みが従来のオーディションと異なる点についてお聞かせください。

高田氏:大きく分けると「モバイル端末」「世界への発信が容易」「ソーシャル性」の3点です。

まず、自分のスマホで写真を1枚撮って、その場で投稿するだけでオーディションに参加することができる気軽さ。そして今回は、今の時代にふさわしい「みんなに支持される」モデルを選ぶこと、誰もが平等にチャンスを得られることを念頭に、1次審査はユーザーの「+1」数に応じた「1日1人通過×100日間」という、「Google+」 だからこそ実現できる仕組みを採用しています。「+1」を通じて誰でも審査に参加できるので、オーディション参加者も見ている人もみんなでオーディションを楽しく盛り上げることができます。

― 今回のオーディションではどんな人物を期待しますか?

高田氏:モデルのように読者を魅了するオーラがあり、スタイリストのようにコーディネートのセンスがあり、エディターのようにプロデュース力を持ち、ファッションブロガーのようにセルフ撮影の写真と文章で読者を惹きつける発信力がある、そんなマルチな才能を持った人物を期待しています。

「CanCam」編集部が新体制に

― この春、編集部が新体制になったということで、誌面企画やマーケティング面でも新生「CanCam」の勢いを感じます。今後の方針をお聞かせください。

高田氏:経済が少しずつ戻りつつある今、もう一度、日本の女の子の“王道かわいい”の復権を目指していきます。ちゃんとかわいく、賢く、きちんと元気であることが、就活にも、婚活にも、結局一番の近道であるということ。とにかくかわいいモデル!というわけで、今回のオーディションにかけています。

小学館女性誌編集局CanCamデスク・高田浩樹氏
小学館女性誌編集局CanCamデスク・高田浩樹氏
― 「CanCam」がターゲットとする20代女性は、大きな括りでは「リーマンショック以降」「ゆとり」「就職氷河期」というキーワードを抱えた世代だと思います。5、6年前と比較して、消費行動自体に変化を感じていますか?

高田氏:一番感じるのは、消費行動が賢くなった、ということです。ブランド名だけで、価格だけで、モノを選ぶという時代ではなくなっているような気がします。その商品がいかに「自分らしい」モノか、いかに「その価格に見合った」モノかを見極める目を持っている人が多くなっていますね。

よく、最近の若い人はモノを買わなくなった、ということも言われていますが、そうではなく、賢い消費ができるようになっているんだと思います。その証拠に、価格が高い物であっても、そのお金を払うだけの価値があると思えば買う人は多いのです。

― 最後に、読者の方々へメッセージをお願いします。

高田氏:東京を中心に経済も文化も回ってきましたが、今は地方密着型のものも熱く盛り上がっています。地方にいても、「Google+」を通じて「私が思う私らしさ」や「みんなに伝えたいこと」を世界に向けて発信できる。今回のオーディション参加をきっかけに、世界に情報を発信することの喜びを感じてほしいですね。

― ありがとうございました。

オーディションの詳細は23日発売の9月号にて発表。「CanCamは変わらない。そしてCanCamは変わり続ける!」(井亀真紀編集長)をモットーに掲げる同誌の新たな挑戦と、スターの原石が発掘される過程に注目だ。(モデルプレス)

詳しくは「CanCam+」

http://www.cancamplus.com/
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