ポルノ、湘南メンバーらのユニット再始動、私生活・ファッションについて語る<THE野党・モデルプレス独占インタビュー>
2012.04.30 15:19
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日本の音楽シーンを牽引する新藤晴一(ポルノグラフィティ)、SHOCK EYE(湘南乃風)、そしてサウンドクリエーターの篤志からなるユニット「THE 野党」。前作から約1年2か月ぶりに発表された待望の2ndアルバム「9:10 PM」のリリースを記念して、音楽はもちろんのこと、ここだけで語られる意外な素顔や人生観についてたっぷり聞かせてくれた。
メンバーそれぞれが培ってきた分野のスキルを混ぜた
― 今回のアルバム「9:10 PM」のコンセプトを教えてください篤志:前作はTHE野党の1枚目ということで、初期衝動が詰まったような作品でした。今回はそれを越えた、次の欲求のようなものに向かっていったアルバムですね。前作のように、バンドを引き連れてのツアーではなく、3人でフレキシブルに動けるライブをやってみたいという前提があって制作された面もあるんです。
SHOCK EYE:THE野党には、「自由に、形に囚われずにやろう」というのが軸にあるので、それをそのままやろうと。前回のアルバムは闇雲に作ったような面があるけど、今回はメンバーそれぞれが培ってきた分野のスキルを混ぜたようなアルバムになりました。僕自身、意図的にレゲエな歌いまわしもしたし、晴一君もロックらしいギターを入れて、篤志君も新しい2つのエッセンス混ぜるために、色々な曲を聴いていたしね。
新藤晴一:THE野党には楽しまなければならないというコンセプトがあるんですが、その一方で「自由に囚われずに」と思っても、それは簡単ではなく、ほかのジャンルややり方に帰属したくなる。でも帰属しないように楽しまなければいけないし、気合を入れて楽しんでやらなければ、という難しい部分があります。「楽しむ」というのは言葉で言うほど簡単じゃないんですが、今回も楽しむことをコンセプトにやりました。
都会的でスタイリッシュ
― 今作のビジュアルイメージをお聞かせください。また、ポルノグラフィティや湘南乃風と違う部分はありますか?SHOCK EYE:湘南乃風には男くさい、軍団的なチーム感のある派手なイメージがあるかもしれませんが、THE野党はどちらかという都会的でスタイリッシュ。湘南乃風では着られないものを着てみたいなという思いもありますね(笑)。晴一君や篤志君とは、ファションにある程度統一感を持たせようとの話はしていますが、制服を着て「これがTHE 野党だ!」というようなことないんですよ。
新藤晴一:汗臭くしないようにという話はしたかもね。作る音楽はどうしても熱くなってくるから、ビジュアルディレクターを女性にお願いして、女性スタッフの目を増やしたりして、見た目の面では暑苦しさを避けています。
SHOCK EYE:今回のアルバムジャケットでいうと、THE野党のカラーは赤と緑と黄色なので、そこの色が織り成すグラデーションが楽曲の彩りになればいいという意味もあって、それを引きついだ形になっています。今回のアルバムには、大人向けのクラブでも流せるような楽曲もそろえているので、夜を表すネオン管にしました。今年はネオンカラーがトレンドですしね。
それぞれのファッションのこだわり
― 普段のファッションでのこだわりを教えてくださいSHOCK EYE:僕は全体のシルエットかな?写真のチェックのときも自分の顔の表情ではなく、全体のバランスをチェックするんです。洋服の場合、サイズ一つとってもそれぞれ違うんですよ。例えばゆったり目に着てほしいMサイズもあれば、タイトに着てほしいMサイズもある。それを汲み取らないで買うと、その洋服の良さを活かせませんから大変なことになる。最近の僕のお気に入りは、イブ・サンローランの革靴。ソールが迷彩柄という珍しいデザインに惹かれました。アクセサリーではクロムハーツが好きで、小さいながらも凝ったデザインが気に入っています。大きいものをつけるよりも、小さいのを重ね付けするのが好きなんです。
新藤晴一:バイカーとかロッカーとかモッズとか、幼少期にカッコいいと思ったものが、巡り巡って今に戻ってきますね。ただそれを全身に決めずに、最近流行っているサルエルを履きながら、ライダースを合わせてみたりとか……。最近注目しているのは、Patchy Cake Eateというブランド。展示会にも行って、馬革のライダースを買いましたよ。
篤志:西海岸のパンク系が好きで、選んでいくものも自然とそうなる。最近のお気に入りは、VENICE CLASS SICKSのメッセンジャーバックです。西海岸でヴィジュアル的に影響を受けたのは、スラッシュハードコアバンドSuicidal Tendencies(スイサイダル・テンデンシーズ)。バンダナを巻いて、キャップのツバを上げたり、ワークシャツの襟元までボタンを締めたり、パンクキッズのパイオニア的存在ですよね。高校生のときに真似ていたけれど、晴一さんと同じく、一周巡って今に戻ってきた感じです。
「問題から逃げない」
― ストレスが溜まってしまったときはどのように発散しますか?SHOCK EYE:その悩みはその悩みに向き合って解決していかないと、他のことで気を紛らわしても結局気になるという性格なので、仕事で悩むなら、仕事を頑張ればいいし、家庭で喧嘩したら、仲直りする為に全力を尽くすし、友達と喧嘩したら直接話し合えばいい。シンプルだけれど、問題から逃げないということが重要だと思いますね。
篤志:僕はバイクに乗ってキャンプに行きます。アウトドアが好きで、海よりも山。キャンプは山中湖界隈で、ライダーとしては凄くベタですけれど忍野八海がお勧めスポットですね。池の水が綺麗で、深い底まで見ることが出来るし、大きな虹鱒もいるんです。いわゆるパワースポットのような場所で、癒されますよ。
新藤晴一:僕はジョギングかな?落ち込んだときに走るというわけではないけれど、ポジティブになれますよ。走っているときは音楽を聴くこともあるけれど、ポッドキャストで作家さんの話を聞けるチャンネルがあるので、そっちを聴くことが多いですね。朝走って、仕事を一生懸命して、夜はビールを飲む。僕はこれをしていれば大丈夫です。
普段は朝型生活
― 体力づくりや体調管理もされていてさすがですね。日頃のライフサイクルはどのような感じですか?新藤晴一:夜の11時に寝て、朝6時に起きますね。20代のころは、夜中の深い時間に何か楽しいものがあると信じていたけれど、実はそこまでないということに気づいたんです(笑)。高校を卒業して一人暮らしを始めた時って、「何かあるんじゃないか!?」と意味もなく真夜中まで起きていたことってありますよね?でも夜の深い時間には何もないぞと気づいて、だったら早く起きようと思うようになりました。
SHOCK EYE:夜中の2時に寝て、朝の8時半に起きるというのが一番多いですね。僕の場合はクラブで朝まで歌っていた時期もあって、朝方に変えるのには苦労しました。でも昼前に毎日ジムに通うようになってから、体のサイクルも変わってきて、その後の仕事に対する集中力も高まりましたね。
篤志:僕は晴一さんに近くて、夜の11時くらいに寝て朝の5、6時に起きていますね。
3人それぞれの食生活
― 朝食はきちんと食べていますか?どんな朝食が多いですか?新藤晴一:ちゃんと食べていますよ。朝は和食が多くて、青葱いっぱいの納豆が大好きです。地元が田舎なので、地元のものを中心に野菜を送ってくれるんですよ。だから青葱も万能葱のような細いものではなく、親指大のかなり太いやつね。それにプラスしてデコポンも一箱送ってくるので、消費するのが大変(笑)。
SHOCK EYE:それは良い悲鳴ですね。今の時代、野菜も高いですから……。僕の朝食はトースト。食べ方にもバリエーションがあるけれど、結局はバターが一番美味しい。それも時間が経って、バターがパンに染み込んだ状態ね。でも待てなくてフライングしてしまって、マッチングが良くないということも……。染み込んでいる、というのがこだわりポイント。そして半分食べたところで、蜂蜜をかける。あと朝は、絶対にコーヒーを淹れます。
篤志:朝食は奥さんに全部任せていて、ピザトーストとか朝マック的なマフィンのバーガーを食べています。僕は何もやっていないのですが、奥さんが頑張ってくれているんですよ。
理想の男とは
― それぞれご結婚されていますが、女性にとって結婚すべき理想の男性とはどんな人物でしょうか?SHOCK EYE:もし嫁と自分の母親が意見で対立してたら、どんな場合でも嫁の味方になってくれる男がいいですよ。親のことを叱るくらいの旦那じゃないと。すると嫁が「それは言い過ぎよ」と、母親の援護に入るっていう(笑)。嫁さんからすれば他所の家に一人で嫁いで来てる訳ですから。そこは言葉や態度で味方だということを示してあげないと寂しい想いをさせてしまうでしょ。男は悪役を引き受けるくらいの気持ちでいないとね。
新藤晴一:基本的にロックミュージシャンは止めたほうがいい!こんなつぶしの利かない職業はないし、ロックミュージシャンなんて、どうにもこうにも勘違いした奴だからね。青春の思い出として音楽をやるのはいいけれど、ギターをかき鳴らしているだけなのに、それで食べていけてしまうというのは一番たちが悪い。とにかく言えるのは、ロックミュージシャンとレゲエミュージシャンは止めておいた方がいいということです(笑)。
SHOCK EYE:それは僕も思います。もし自分に娘がいたとして、レゲエミュージシャンを家に連れてきたら「止めなさい!」と言うと思う(笑)。まあ、まずどんなものか歌ってもらいますけど。
篤志:男としてオススメしたいのは、趣味の多い男。趣味なら何でもいいですね。何かがある方がデートのネタにも困らないし、話題も豊富そうで、単純に面白そう。趣味の多い人だと話題に困ったときに投げる球が沢山ありそうですよね。それに女性って、男性の趣味がよくわからなくても「ギターの弦を巻いている時のこの人凄く楽しそう!」とか思って楽しんでくれんじゃないかな?
「人は情熱を持っている人に惹かれるものです」
― 最後に、夢に向かって頑張っている女性たちに夢をかなえるためのアドバイスをお願いします!新藤晴一:夢?夢の定義って色々あるからなぁ。例えば、モデルになりたい、プロ野球選手になりたいというものを夢とするなら、それは遠すぎる気がします。時々「私には夢がない」なんて言う人もいますけど、もっと身近なところの希望のことを、夢と呼んでもいいのではないかと僕は思うんです。昨日よりも今日の方を楽しくするというのも夢だし、友達の中で目立つというのも夢。夢という言葉を遠いところに置きすぎていると常々思うし、モデルやプロ野球選手に夢を置いている人が偉いわけでもない。だから夢という定義を変えていきたいですね。もっと近しいところに夢を見つけていけばいいのだと思います。
SHOCK EYE:夢を叶える方法って、実はなくて、それは好きかどうかで決まると思うんです。好きなものにどれだけの情熱と時間をかけられるかという部分ですよね。「好きなものを作れない」というのは、他人の好きなものに気をとられているだけ。今の時代は色々なものが溢れているけれど、人の目から見るのではなく、自分の目で見て探すことを習慣づけたら、いつの間にか好きなものが見つかると思うし、その好きなものが夢になって打ち込むことで、周りも自分を応援してくれるようになる。人は情熱を持っている人に惹かれるものですから。
篤志:目標を夢と言っている人も多いけれど、僕としては今日と昨日と明日を分けて考えた方がいいのではないかと思っています。昨日やっていないから、今日はこれをやらなければとかそんなことではなく、今日の自分自身、何が出来るのかというところを積み重ねていけば、夢や目標に近づくのではないかと思いますね。
― ありがとうございました。
■THE野党 プロフィール
新藤晴一(ポルノグラフィティ)、SHOCK EYE(湘南乃風)、サウンドクリエーターの篤志によって結成。党首の新藤を中心に、本業での活動を大切にしながらも、枠に囚われない自由な楽曲制作を開始する。制作に約1年をかけたアルバム「8:10pm」でデビューを飾る。
2ndアルバム「9:10pm」は4月25日よりリリース(3,059円 SME Records)
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