モデルプレスのインタビューに応じた堀池亮介アナ、永島優美アナ、田淵裕章アナ (C)モデルプレス

田淵裕章・永島優美・堀池亮介アナ「ボロ泣き」「抜け出せない穴に落ちた」挫折を乗り越えた方法と夢を叶える秘訣【フジテレビアナウンサー×モデルプレス連載<“素”っぴんトーク>】

2023.02.16 17:00

「フジテレビ×モデルプレス」アナウンサー連載第2弾『“素”っぴんトーク』――――Vol.29~30は、田淵裕章(たぶち・ゆうしょう/41)、永島優美(ながしま・ゆうみ/31)、堀池亮介(ほりいけ・りょうすけ/26)の親がアスリートのアナウンサー3人でトーク。

  

フジテレビアナの素顔に迫る「“素”っぴんトーク」

フジテレビ×モデルプレスPresents“素”っぴんトーク(C)モデルプレス
テレビには映らないフジテレビ女性アナの知られざる素顔に迫った連載第1弾「女子アナの“素”っぴん」に続く本連載では、鼎談形式にパワーアップ。共通点を持ったメンバー同士が集まり、仲間だからこそ知る“素”の一面を引き出していく。

第15回はアスリートの親を持つ田淵アナ(2005年入社)、永島アナ(2014年入社)、堀池アナ(2019年入社)にインタビュー。田淵アナの父はプロ野球選手で通算474本塁打を放った強打者・田淵幸一氏。現役引退後も監督や日本代表のコーチを務めた実力者だ。永島アナの父は、元サッカー日本代表・Jリーガーの永島昭浩氏。現在もスポーツキャスターとしてテレビなどに出演中。堀池アナの父は、元サッカー日本代表・Jリーガーの堀池巧氏。静岡県立清水東高等学校サッカー部で「清水東三羽烏」としてその名を轟かせ、現役引退後もサッカー指導者・解説者として活躍している。

――――――――後半戦(Vol. 30)スタート!

永島優美アナ、サッカー嫌いだった過去・父と共演に至るまで

永島優美アナ (C)モデルプレス
― 永島アナはお父様がサッカー選手だったことについてどう思われていましたか?

永島:私は人見知りだったこともあり、“サッカー選手の娘”として目立つのがすごく嫌で、そんなサッカーをあまり好きになれませんでした。

― そういった時期からサッカーを好きになったきっかけがあったのですか?

永島:父の試合すらあまり真剣に見ていなかったのですが、小学校高学年の時に代表戦で活躍する玉田圭司選手の姿を見て、一気にサッカーが好きになりました(笑)。そこから「サッカーって面白い。この世界で活躍していたお父さんってすごいのかな?」と思うようになりまして。アナウンサーになってサッカー中継のMCとして取材したり、色々な試合を見たりするようになり、父親への気持ちもさらに変わりましたね。

― カタールW杯では、親子でスタジオ共演されたことも話題になっていましたね!

永島:恥ずかしいったらありゃしないという感じでした(笑)。親子でスタジオに並ぶなんて考えてもいなかったので。でも有難いことに反響もいただけて嬉しかったです。恥ずかしくて父にも言っていませんが、「これは自分の人生を振り返った時に絶対思い出す瞬間だなぁ」なんて思いながら、同じスタジオの空間を密かに目に焼き付けていました。

堀池:素敵ですよね。僕もそのスタジオにいたのですが、親子の仲の良さというのがにじみ出ていて。オリンピックの時もお父様が言葉に詰まった時に、永島アナが即座にフォローしていて、阿吽の呼吸がすごいなと。永島アナとお父様がテレビの前でプレーについて話をしている姿も見ました。

永島:それも全て玉田選手のおかげです(笑)。

田淵:温かい2人なんです。

田淵裕章・永島優美・堀池亮介アナが悲しみを乗り越えた方法

堀池亮介アナ (C)モデルプレス
― そんなお三方の入社後の挫折や失敗において、怒りや悲しみを乗り越えたエピソードを教えてください。

田淵:白黒はっきり別れる世界にいた父親のいる家庭で育ったので、実況で上手くいかなかった日も「悔しいけど次は白にしよう」という気持ちは常にありました。「後悔してもしょうがない」「変えられるのは今日から明日以降の未来」という父からの教えがあったので、とにかくリセットすることを意識していました。

永島:実は「めざまし8」が始まった頃、抜け出せない穴に落ちたような感覚になっていました。「めざましテレビ」は決められたフォーマットがある程度出来ている番組でしたが、「めざまし8」は進行がほぼフリーだったので。自分から会話に入っていかないと一言も話さないまま番組が終わってしまうんです。入社8年目にもなって本気で悩んでしまいました。

― ご自身で切り替えられたのでしょうか?

永島:演出担当やプロデューサー陣に積極的にどこがダメなのかを聞くようにしました。ただその意見を聞くたびに現実を突きつけられましたが、すごく良いアドバイスをいただくことが出来て。それ以降「その空間に入りたい」という意思表示をするようになりました。トークの邪魔をせず、自分も番組に貢献しつつ、ゲストの言葉も引き出すという進行に慣れるのにかなり時間がかかりました。まだまだダメだなと思うことはいっぱいあるのですが、みなさんの助言のおかげで成長出来たのかなと思います。

田淵:ある程度の経験を積むとプロデューサー陣も言いづらい部分があるので、自分から聞きにいかないとアドバイスはもらえないですよね。しかもそのアドバイスを自分で分析する力が必要だと思います。入社した時に三宅正治アナから「失敗しても良い。ただ失敗や出来なかったことには絶対に原因がある。その原因を人に聞くのではなく自分で解明しないと直らないよ」と言われて。だから永島も自分の中でその言葉を噛み砕いているんだなと思いました。

田淵裕章アナ (C)モデルプレス
― 堀池さんはいかがですか?

堀池:ピッチから選手の状況を伝えるピッチリポートに挑戦した時に力不足を感じて、実況の青嶋達也アナとの帰りのタクシーでボロ泣きしたことがあります。青嶋アナが「こういうのを繰り返し経験して、積み上げていくしかないから」と声を掛けてくれて。父の教えもですが、結果を出すには努力や経験をして、どれだけサボらずに毎日の仕事を一つひとつ見つめ直せるかが大切なのだと思います。

田淵:華やかな職業に見られることもありますが、地味な作業をどれだけ出来たかというのがレベルアップに繋がるのかもしれないですね。

堀池:あとは準備ですね。咄嗟の対応も準備して積み上げられたものがあるからこそ出来るので、準備してきたものの中からいかに引っ張り出せるかが大事だと思います。

田淵裕章・永島優美・堀池亮介アナ、担当番組のやりがいは?

堀池亮介アナ (C)モデルプレス
― 現在の担当番組のやりがいを教えてください。

田淵:スポーツ実況のやりがいは、自分である程度内容を組み立てられること。どんな展開になるのか分からないという中、この瞬間にどういう言葉で表現するか、見どころをどこに置くか、解説に何を聞くかなど裁量はアナウンサーに任されています。準備が本当に大変で、野球だと3時間半~4時間半、バレーだと2時間~2時間半、特番の台本を書いている感覚です。だから本来脚本家さん作家さんのような仕事もアナウンサーが準備し、試合に出る選手たちについての情報も自ら取材をするという流れです。大変な作業ですが、これがやりがいでありこの仕事の醍醐味だと思っています。

― 多忙なスケジュールの中で、いつその準備をされているんですか?

田淵:マイクの前にいない時間全てです(笑)。コロナで選手に直接取材が出来ないのはもどかしいですが、その分あらゆる情報が中継の材料になります。とにかく見たり、聞いたり、読んだりして準備しています。

永島:私は月曜~金曜日まで朝の生放送を担当していますが、取材に行った時に「朝見ています」と声を掛けていただくことがあって。その時にみなさんの朝にお邪魔させていただいていることに改めて感謝しますし、毎日やっていて良かったなと思う瞬間です。仕事の上でのやりがいというと、スタジオのコメンテーターやゲストの方々が笑顔になった時が嬉しいですね。放送時間は限られているので、それぞれが話す時間が少ない中「話したいことを全部言えた」と思っていただける空気感に出来た時は、「みなさん良い顔して帰られた!」とやりがいを感じています。さらに、自分も的確な質問が出来た時は、より最高ですね。

堀池:永島さんのポジションって本当にすごいんです。全体を俯瞰で見て、自分の意見も伝えながら、「このニュースには、この方の見解があった方がより深い話が出来るのではないか」と考えて、台本にない人にも話を振る。実際にそれで深みを増しているのですごいなって。

田淵:まさにサッカーだとボランチ、野球で言うとキャッチャーみたいな感じだね。アナウンサーって、「何を言ったか」よりも「何を言わせたか」が大事なんですよね。

― 舵取りみたいな役回りを担っていらっしゃるんですね。堀池さんはいかがですか?

堀池:実況という部分では、解説の方のエンジンがかかってきて番組・中継として面白みが増したのを感じられた時にやりがいを感じます。実況として疑問に思ったことを「こんな質問をして良いのか」と恥ずかしく思う時もありますが、それを解説の方に聞くことによって話がどんどん広がっていく時は良かったなと感じます。「めざまし8」は情報番組なので、ありとあらゆることに触れて、伝えて、経験して、と普段行かないような場所に行けた時や経験を出来た時にやりがいを感じます。

田淵:実況において、アスリートの父を持つと視聴者はバイアスをかけて「この競技は当然詳しいでしょ」という見方になるのは感じます(笑)。他のアナウンサーとは違う、ならではの悩み。初歩的なミスをすると「何やっているんだ」とより批判が来るんです(笑)。だからより勉強するし、そういうミスはしてはいけないなと強く思っています。

堀池:プレッシャーはありますね。サッカーは好きでしたが、サッカー選手については詳しくなかったので選手名鑑を買って1から勉強しました。

田淵:私はヤクルトvs阪神タイガースの試合中継をした際、父が阪神に所属していたこともあり批判がすごくて(笑)。「なんでヤクルトの応援するんだ」「阪神の息子だから阪神応援しろ」とInstagramのDMに来ました(笑)。そういった意識で見られるのもアスリートの息子の宿命だなと思います。

田淵裕章アナ・永島優美アナ・堀池亮介アナの“夢を叶える秘訣”とそれぞれの夢

堀池亮介アナ、永島優美アナ、田淵裕章アナ (C)モデルプレス
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。最後にそういった読者に向けて、みなさんの「夢を叶える秘訣」をお伺い出来ればと思います。そしてご自身の夢や目標も併せて教えてください。

堀池:僕は大学生の頃に立てた「アナウンサーになる」という夢や目標に向けて、自分を見つめ直す時間を設けて一生懸命準備と練習をしました。すぐに結果が出るわけではないので、その時間は耐え続けて頑張り続けることが大事。あとはいつ来るか分からないチャンスを掴めるように、準備をした方が良いと思います。また兄が小学生の時の静岡県の県大会決勝を父が解説していたのが羨ましかったので、いつか父と共演して実況解説をすることが現在の夢です。

永島:以前もお話しさせていただいたのですが(2018年/夢を叶える秘訣「準備を怠らない」)、自分の目標や夢を口に出すことです。人に伝えることで「この人はこういう夢を持っているんだ」と知ってもらえて情報が集まりますし、ご縁がより生まれたりチャンスをいただくことも多くなると思うんです。3月末に「めざまし8」を卒業することになり、それに伴い今後やってみたいことも出てきたので、それらに挑戦することで多くの人を笑顔にすることが今の夢です。アナウンサーだからこそ発信出来ることもあると思うので、少しずつかもしれませんが挑戦していきます。4月以降も宜しくお願いします!

田淵:まず夢を持てることは幸せなことなので、そんな自分をまずは褒めてあげてほしいなと思います。私は現実の積み重ねが夢に繋がると思っているので、描いているだけでは絶対に叶わない。とにかく行動することが実現に向けてすごく大切。その夢が果たして本当に夢だったのか、行動している過程でもしかしたら違う夢に変わるかもしれないので、一歩踏み出して、自分が決めた道筋を、現実を見ながら一歩一歩進んでいくと夢への距離感が見えてくるんだと思います。必ずしも、目標に一直線でなきゃいけないということもないですし、それはそれで意外な発見もあると思います。僕の今の夢は、好きなフジテレビアナウンサーランキングトップ10入り。ずっと圏外なのでトップ20でも(笑)。スポーツ中継では、固定観念を崩すような中継がしたいですね。今色々な常識が覆っている世の中なので、どうすればスポーツを楽しんでもらえて視聴率も付いてくるのか、斬新で独自の中継を表現してみたいなと思っています。

― 貴重なお話をありがとうございました!

(modelpress編集部)








田淵裕章(たぶち・ゆうしょう)プロフィール

田淵裕章アナ (C)モデルプレス
生年月日:1981年11月9日/出身地:東京都/出身大学:青山学院大学/血液型:A型/入社年:2005年

<担当番組>
BSフジLIVEプライムニュース(ニュース)
CSプロ野球ニュース
スポーツ中継(野球・バスケットボール・バドミントン・卓球・ボクシング・eスポーツ)

永島優美(ながしま・ゆうみ)プロフィール

永島優美アナ (C)モデルプレス
生年月日:1991年11月23日/出身地:兵庫県/出身大学:関西学院大学/血液型:A型/入社年:2014年

<担当番組>
めざまし8 ※3月31日で卒業
ジャンクSPORTS
FNS歌謡祭

堀池亮介(ほりいけ・りょうすけ)プロフィール

堀池亮介アナ (C)モデルプレス
生年月日:1996年5月26日/出身地:静岡県/出身大学:順天堂大学/血液型:A型/入社年:2019年

<担当番組>
めざまし8 情報キャスター(火・水・木)
BSフジ LIVEプライムニュース(ニュース)
スポーツ中継(サッカー・F1・フィギュアスケート)

「フジテレビアナウンサーカレンダー2023~Aurora~」

「フジテレビアナウンサーカレンダー2023~Aurora~」表紙:(1段目左から)杉原千尋&佐久間みなみ、小澤陽子、小山内鈴奈(2段目左から)渡邊渚&新美有加、宮司愛海、海老原優香(3段目左から)竹俣紅、永島優美、堤礼実&鈴木唯(4段目左から)松崎涼佳&岸本理沙、井上清華&小室瑛莉子、藤本万梨乃(C)フジテレビ
本カレンダーは、入社10年目の永島アナを筆頭に、後輩女性アナ全員が参加。総勢17人の女性アナウンサーが華やかに登場する。

今回初めてプロデュースを担当したのは、入社8年目の鈴木唯&堤礼実アナの同期コンビ。カラフルな色合いの表紙でスタートする今年のカレンダーのサブタイトルは『Aurora』。見る場所や時間によって見え方が異なるオーロラのように、ページをめくるたびに色々なシーンと出会うことが出来、12通りの表情を楽しめるカレンダーに仕上がっている。

「夜空を照らすオーロラのように、このカレンダーが少しでもみなさんの日々を照らす存在になれたらという思いを込めた」と語る鈴木アナ。堤アナは「アナウンサーが仕事で見せる表情とは異なる表情をたっぷり詰め込みました。それぞれのアナウンサーのこだわりと輝きを、是非感じていただけたらうれしいです」と、作品に自信を見せた。

また、プロデューサーの2人がこだわったのが各月に登場する小物などのアイテム。それぞれのページを印象付けるアイテムにより、まるで1冊の雑誌のようなカレンダーを、ファッション誌「JJ」と共に表現した。

販売価格:2300円(税別)
販売場所:フジテレビショップ、フジテレビ公式通販サイト「フジテレビe!ショップ」、全国書店他
※「フジテレビe!ショップ」、kokodeブックスでは、限定版も販売
制作:光文社JJ編集部
撮影:佐々木大輔<SIGNO>

【Not Sponsored 記事】

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