Snow Man渡辺翔太が語る仕事論「自分を持つべき」原作者・松原タニシも恐れた予想外の演技とは【「事故物件ゾク 恐い間取り」インタビュー】
2025.07.24 19:00
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映画「事故物件ゾク 恐い間取り」(7月25日公開)で主演を務める
Snow Manの渡辺翔太(わたなべ・しょうた/32)と原作者で芸人の松原タニシ(まつばら・たにし/43)にモデルプレスらがインタビュー。松原が驚いた渡辺の予想外の演技とは?現場での裏話から渡辺の仕事への向き合い方まで、たっぷりと話を聞いた。
渡辺翔太主演「事故物件ゾク 恐い間取り」
原作は、松原によるノンフィクション・ホラー「事故物件怪談 恐い間取り」シリーズ(二見書房)。亀梨和也主演で映画化され、社会現象になった「事故物件 恐い間取り」(2020)のシリーズ最新作となる。渡辺は「事故物件住みますタレント」として、それぞれの物件に隠された謎に迫っていく主人公・桑田ヤヒロを演じる。渡辺翔太、松原タニシは「今も怖い」亀梨和也から聞いたこと
― 現場ではどのような交流を重ねていましたか?松原:僕はずっとモニター越しに渡辺さんの演技を見ていました。
― クランクイン前にお話する機会は?
渡辺:お祓いの時に初めてお会いしました。実話に基づいている作品だからこそ、タニシさんは実際に体験されている張本人ということもあり、“怖い”気持ちが勝っちゃいました…(笑)。
松原:僕のこと怖いと思っていたんですか(笑)?
渡辺:はい。今も怖いです(笑)。タニシさんが現場にいらっしゃると何かが起こると前作の時から言われているそうですし…。亀梨(和也)くんも、あまり会いたくないと言っていました(笑)。
松原:そうなんですよ!亀梨さんからはずっと「タニシさんが悪いわけではないのですが…」「タニシさんが嫌いなわけではないけど…」という前置きの後に「会うと何か起きるから会いたくないです」と言われてしまいます(笑)。
渡辺:でも撮影するにあたり、ご本人からリアルな話をお聞きすると、今撮っているものは実際に起きていることが踏襲されて作られているんだと実感して怖さが増します。映画をご覧になる方も実際に起きたことだと思いながら観ていただくと、より怖さのバイアスが変わってくる気がします。現場でも、怪奇現象が起きた時の様子をカメラで撮っていたものをタニシさんに見せていただきました。お酒の瓶が勝手にパーって動く映像とか(笑)。あと、(タニシさんが)今住んでいる事故物件では、夜に女性の歌声が聞こえてくるそうなんです。そういう怖い話を沢山聞いたので鍛えられました。
松原:鍛えられたなら良かった。
渡辺:でも現場では、怖いことが起きた時もみんなで笑って楽しんでいたので、ホラーとは対極の雰囲気でした。
松原タニシ、渡辺翔太の予想外の演技に驚き
― 劇中には4軒の事故物件が登場しますが、特に怖かったシーンはありますか?松原:どうですか?
渡辺:僕は1軒目です。ワンルームで1人暮らしという状況は、経験されている方も多いと思うので重なることもあるだろうし、1人暮らしだと怪奇現象関係なく、夜にインターホンが鳴ることですら怖いですし…。“怖さ”には幅があるなと感じました。
松原:ここはオールスターですもんね。
渡辺:むしろ、ここがピークじゃないかと思うくらい畳み掛けがすごかったです!
松原:多分、僕の5軒分くらいの体験が凝縮されています。1軒目のシーンを出来上がった映像で観た時、渡辺さんは霊に取り憑かれて壁に頭をグリグリこすりつけていたんです。実際に僕が体験した現象は、布団で寝たまま首がカクカクするというものだったのですが、渡辺さんの演技によって10倍ぐらい怖くなっていました。
渡辺:監督が実話にプラスしてくださったんです。
松原:髪の毛がへばりつくくらいこすりつけていましたもんね(笑)。あと、怖かったといえば、渡辺さんの表情ですね。怖がっている渡辺さんが怖かったです!
渡辺:怖がるシーンは難しかったです。監督から、観ている方は幽霊そのものだけでなく、幽霊を見て怖がっている人によって驚き、怖がることもあるからリアクションがすごく大事だということを、クランクイン前からずっと言われていたので、怖がったリアンクションを取るリハーサルはかなり回数を重ねました。
松原:主役であり生贄ですよね(笑)。
現場で起きた怪奇現象秘話
― 松原さんから渡辺さんにアドバイスをすることもあったのでしょうか?松原:アドバイスはしてませんが「現場で不思議なことがあったら教えてください」「何か起きたらいいですね」とは言っていました(笑)。
― 実際に現場で不思議なことはありましたか?
渡辺:例えば、何もないところで急に照明が思いっきり割れたり…。
松原:それ、結構すごいことですよね。
渡辺:ロケ中に急にパーンと割れたんですよ。スタッフさんは前作も撮っている方たちだったので慣れているのか、何事もなかったように冷静に対処されていました。それはそれで奇妙だと思いましたが(笑)。あとは、現場で待機時間に寝ていると、金縛りによく遭いました。セリフの中で「何でも幽霊のせいにしちゃダメだよ」というセリフがあるのですが、こういう撮影をしている時に何か起きると、つい幽霊のせいにしたくなってしまいそうになる出来事はいくつかありました。
松原:渡辺さんは気付かれていないと思うのですが、スナックのシーンで渡辺さんが撮影に入られた後、メイキングを撮っているスタッフさんのスマホ画面が突然おかしくなったんですよ。誰も触っていないのに、メールを送信する画面になって、その宛先に「らりるれろ らりるれろ らりるれろ」と勝手に動いて入力されていったんです(スマホを取り出し渡辺と記者に見せる)。
渡辺:(スマホを見て)え?本当だ!勝手にスマホが動いてる!
松原:渡辺さんが撮影に入られた後「なんか変なことになってる!」と騒いでいました(笑)。
渡辺:いや、笑っている場合じゃないですよ(冷静にツッコミ)。
一同:(笑)
渡辺:こういう怪奇現象をタニシさんが現場にいらっしゃるといっぱい見せてくれるので、フィジカルを使う現場ではありました(笑)。
渡辺翔太が考える仕事への向き合い方

![渡辺翔太(C)モデルプレス/スタイリスト:櫻井賢之[casico]、ヘアメイク:TAKAI(undercurrent)/衣装:ジャケット¥224,200、シャツ¥139,700、パンツ¥151,800、その他スタイリスト私物/ブランド名:Plan C/問い合わせ先:ブルーベル・ジャパン(03-5413-1050)](https://img-mdpr.freetls.fastly.net/article/h_GS/hm/h_GSaVGKYpmZpiMi-zW7AA2b4nUsjpSOdWsFSleazlU.jpg?width=700&disable=upscale&auto=webp&quality=80)
渡辺:リハーサルの時に、監督から「ホラー映画は音でも驚かせるから、編集でいろいろな効果音が入ると芝居が負けてしまうかもしれない。だから、芝居をそのままリアルにやらず、厚みを持っていてほしい」とアドバイスをいただきました。「舞台とドラマの間のお芝居でお願いします」というオーダーもありましたが、この塩梅が思った以上に大変でした。中田(秀夫)監督が考えるホラーの撮り方は勉強になったと同時に難しさを感じました。
― 渡辺さんは「事故物件住みますタレント」として売れるために事故物件も厭わず頑張るヤヒロの姿に共感する部分はありましたか?
渡辺:“売れるためだったら何でもやってやる”という精神は非常に大事だと思いますが、自分を持つべきだと考えます。「まだまだ売れるんだ」という気持ちを持って、いただいたお仕事を全力で取り組みつつ、変に深入りしすぎず、“直感でやってみようかな?”くらいの精神でいた方が意外と上手くいくこともあるんじゃないかと思いました。
― 台本を読んで映像になるのが楽しみだったシーンを教えてください。
松原:ラストシーンがどうなるのかすごくワクワクしました。ヤヒロが怪奇現象に遭うシーンは、僕が体験したり聞いたりした話を散りばめていただいているので、僕の中ではイメージがあるのですが、それを渡辺さんが演じられたらどうなるんだろうと気になります。自分で体験した瞬間は、その場で怖いという感情は出てこないのですが、客観的に見ると怖さを実感します。だから渡辺さんは最高の犠牲者です(笑)。
渡辺:僕は逆の考えです。他人事ではありますが、これが実際に起きたことだと思うとより怖くなるので、タニシさんと逆現象ですね。演じていてすごく怖かったです。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
渡辺翔太(わたなべ・しょうた)プロフィール
1992年11月5日生まれ、東京都出身。2005年に入所し、2012年にSnow Manを結成。2020年1月22日に「D.D.」でCDデビューを果たす。映画「おそ松さん」(2022)でグループとして主演を務めたほか、ドラマ「先生さようなら」(日本テレビ系/2024)では連続ドラマ単独初主演を飾った。近年の主な出演作はドラマ「青島くんはいじわる」(テレビ朝日系/2024)、「なんで私が神説教」(日本テレビ系/2025)、舞台「DREAM BOYS」(2023~2024)など。松原タニシ(まつばら・たにし)プロフィール
1982年4月28日生まれ、兵庫県出身。“事故物件住みます芸人”としても活動し、2025年7月現在までに東京、大阪、名古屋、福岡、北海道、沖縄など24軒の事故物件を渡り歩く。著書には、映画化もされた「事故物件怪談 恐い間取り」、また最新刊は「事故物件怪談 恐い間取り4 全国編」、そのほか、「異界探訪記 恐い旅」「死る旅」「恐い食べ物」「恐い怪談」(すべて二見書房)などがある。
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