モデルプレスのインタビューに応じた鳴海唯(C)モデルプレス

鳴海唯、日本版「わかっていても」役作りに葛藤「毎日悩んでいました」現状打破すべく取った行動とは【インタビュー前編】

2024.12.19 17:00 32,057views

2021年の公開から現在に至るまで根強い人気を誇る人気韓国ドラマ「わかっていても」。日本でも話題を呼んだ本作が、日本・鎌倉を舞台にオリジナル連続ドラマ「わかっていても the shapes of love」(ABEMA・Netflixにて世界同時配信)として再構築され、今改めて注目を集めている。モデルプレスでは、今井千輝役の鳴海唯(なるみ・ゆい/26)にインタビューし、オファーを受けた時の心境や実直に向き合った役作りの裏側、日本版ならではの魅力について聞いた。【インタビュー前編】

横浜流星主演「わかっていても the shapes of love」

横浜流星、南沙良「わかっていても the shapes of love」(C)AbemaTV,Inc.
横浜流星、南沙良「わかっていても the shapes of love」(C)AbemaTV,Inc.
本作は、中川龍太郎監督を中心とした国内外で活躍する珠玉のクリエイティブチームが集結し、同名のwebtoonをもとにした韓国ドラマ「わかっていても」(Netflixにて独占配信中)を日本・鎌倉を舞台に再構築。恋をしたことのある誰もが共感できる「傷つくとわかっていても、愛に手を伸ばしてしまう人間の衝動」を、美しい世界観で繊細に描き出した大人の恋の物語となっている。

鳴海唯、横浜流星「わかっていても the shapes of love」(C)AbemaTV,Inc.
鳴海唯、横浜流星「わかっていても the shapes of love」(C)AbemaTV,Inc.
鳴海は、横浜流星演じる“沼男”香坂漣の幼馴染でありながら、キュレーターとして漣の活躍を支える今井千輝役を務める。

鳴海唯、日本版「わかっていても」出演へのプレッシャーと懸ける想い

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
― まずは、オファーを受けた時の心境を教えてください。

鳴海:元々原作のファンでドラマを観ていたので、率直にすごく嬉しかったです。ちょうどコロナ禍の時に韓国ドラマを沢山観ていたのですが、「わかっていても」がきっかけでユ・ナビを演じられたハン・ソヒさんのことも好きになったので、そんな大好きな作品の日本版に出演させてもらえるなんてとても感慨深かったです。でも同時に、自分が役をちゃんと演じられるかという不安もありました。リスペクトを持ちながらも新鮮な気持ちで作っていけるよう、どういう風に演じていくのか考えていました。

― ご自身もファンである人気作品の日本版ということでプレッシャーを感じることはありましたか?

鳴海:最初にお話をいただいた時は、すでに作品自体のファンの方がいらっしゃる中、原作をベースに日本で新しく再構築して作ることが受け入れてもらえるのかという不安もありました。でも中川監督がくださった脚本は、原作とはまた違う新しい恋愛群像劇になっていて、この作品だったらあまり気負いせず新鮮な気持ちで向き合っていけるかもしれないと思いました。特に、私は韓国ドラマ「わかっていても」の主演2人の恋愛模様はもちろん、2人を含めた周りのキャラクターの群像劇がすごく好きだったので、他のキャラクターの心情も丁寧に描かれた中川監督の脚本にすごく惹かれました。だからこそ、リスペクトを込めながらも日本でやる意味を考えて新たなことに挑戦していく気持ちで臨みました。

鳴海唯、役作りで1人鎌倉旅へ

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
― 先程「自分が役をちゃんと演じられるかという不安もあった」とお話されていましたが、千輝を演じるうえで難しかったところはありますか?

鳴海:日本版では千輝のパーソナルについて描かれているのですが、千輝が抱えている大きな秘密や漣との関係性は、自分がこれまで生きてきた人生の中では想像でしか考えられないし、たとえ私がどれだけ想像しても足りないぐらい、いろいろな想いを秘めているキャラクターだと感じていたので、撮影に入る前からどうやって役を作っていくべきか毎日悩んでいました。そこで、千輝にとって漣との幼少期の記憶がすごく大事になってくるだろうなと思い、「とりあえず2人が過ごした鎌倉に行ってみるか!」と作品に入る前の準備期間に1人で鎌倉に行ったんです。「もしかしたら小さい頃、2人で江ノ電に乗ったりしたのかな?」「この学校に通って2人で勉強していたのかな?」とプライベートで街をぶらり旅しながら鎌倉の空気を感じてきました。これが役作りの正解かどうかは分かりませんが、それでも自分の中で想像して紡いでいくしかないと考えました。

― 役に実直に向き合い続ける鳴海さんの覚悟を感じます。そんな鳴海さんが考える「わかっていても the shapes of love」の魅力とは?

鳴海:キャラクター一人ひとりの心情がすごく丁寧に描かれているところだと思います。漣と美羽の2人の物語がベースにありつつ、オムニバスのように他のキャラクターにも焦点が当てられたメイン回があるのですが、それぞれの抱えている心情と漣&美羽の恋愛がリンクしていく構成が見事で、より主軸2人の話の深みが増している気がします。例えば、ヒロインの美羽に対して朝倉あきさん演じる咲がアドバイスをするシーンでは、咲の抱えている不安や悩みがちゃんと見えるからこそ、咲の言葉に説得力が増していて「この人だから美羽にこういう言葉がかけられるんだな」と思わず私もいち視聴者として観ていました。きっと、この「わかっていても the shapes of love」を観た人は出てくる登場人物みんなのことを好きになるんじゃないかなと思います。

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
★主演・横浜との初対面の裏話から、鳴海の転機、夢を叶える秘訣について聞いたインタビュー後編も公開中。


(modelpress編集部)

鳴海唯(なるみ・ゆい)プロフィール

鳴海唯(C)モデルプレス
鳴海唯(C)モデルプレス
1998年生まれ、兵庫県西宮市出身。2019年、NHK連続テレビ小説「なつぞら」でドラマデビューし、2023年にはNHK大河ドラマ「どうする家康」に出演。近年の主な出演作は、ドラマ「すべて忘れてしまうから」(テレビ東京/2023)、「Eye Love You」 (TBS/2023)、「君が獣になる前に」(テレビ東京/2024)、「あのクズを殴ってやりたいんだ」(TBS/2024)、 映画「熱のあとに」(2024)、「赤羽骨子のボディガード」(2024)など。
【Not Sponsored 記事】

関連リンク

関連記事

  1. 鳴海唯、横浜流星との初対面で払拭された不安 人生における大きな転機明かす【「わかっていても the shapes of love」インタビュー後編】
    鳴海唯、横浜流星との初対面で払拭された不安 人生における大きな転機明かす【「わかっていても the shapes of love」インタビュー後編】
    モデルプレス
  2. 日本版「わかっていても」追加キャストにGENERATIONS佐野玲於・鳴海唯 “重要な役”演じる
    日本版「わかっていても」追加キャストにGENERATIONS佐野玲於・鳴海唯 “重要な役”演じる
    モデルプレス
  3. 鳴海唯、玉森裕太は“神々しい” 奈緒との芝居から刺激も「自然と心が開ける」【「あのクズ」インタビュー後編】
    鳴海唯、玉森裕太は“神々しい” 奈緒との芝居から刺激も「自然と心が開ける」【「あのクズ」インタビュー後編】
    モデルプレス
  4. 鳴海唯、“元ギャルシングルマザー”役へのこだわり 意識した部分とは【「あのクズ」インタビュー前編】
    鳴海唯、“元ギャルシングルマザー”役へのこだわり 意識した部分とは【「あのクズ」インタビュー前編】
    モデルプレス
  5. 【君が獣になる前に 第3話】 宮ノ森、地獄の“ビスケットルーム”潜入 獣の正体は?
    【君が獣になる前に 第3話】 宮ノ森、地獄の“ビスケットルーム”潜入 獣の正体は?
    モデルプレス
  6. 「Eye Love You」仁科役・鳴海唯、二階堂ふみ&チェ・ジョンヒョプに“ハッとさせられた”瞬間 流暢な韓国語披露までの裏側も告白
    「Eye Love You」仁科役・鳴海唯、二階堂ふみ&チェ・ジョンヒョプに“ハッとさせられた”瞬間 流暢な韓国語披露までの裏側も告白
    モデルプレス

「インタビュー」カテゴリーの最新記事

  1. M!LK曽野舜太、過去の決断が導いた今 「イイじゃん」旋風で見据える目標とは【「低体温男子になつかれました。」インタビュー】
    M!LK曽野舜太、過去の決断が導いた今 「イイじゃん」旋風で見据える目標とは【「低体温男子になつかれました。」インタビュー】
    モデルプレス
  2. M!LK曽野舜太、挑戦重ねたラブコメ撮影秘話 新境地となる初主演作への思い 【「低体温男子になつかれました。」インタビュー】
    M!LK曽野舜太、挑戦重ねたラブコメ撮影秘話 新境地となる初主演作への思い 【「低体温男子になつかれました。」インタビュー】
    モデルプレス
  3. 「恋は闇」に「あな番」「真犯人フラグ」キャスト登場?プロデューサーが明かす今後の展開&キーパーソン「かなりハード」【インタビュー後編】
    「恋は闇」に「あな番」「真犯人フラグ」キャスト登場?プロデューサーが明かす今後の展開&キーパーソン「かなりハード」【インタビュー後編】
    モデルプレス
  4. 「恋は闇」“ホルスの目”の由来とは 1話に隠された重要アイテム・物語を紐解くヒントに迫る「楽しんで推理して頂けたら」【鈴間広枝Pインタビュー前編】
    「恋は闇」“ホルスの目”の由来とは 1話に隠された重要アイテム・物語を紐解くヒントに迫る「楽しんで推理して頂けたら」【鈴間広枝Pインタビュー前編】
    モデルプレス
  5. 「スポ男」総合優勝・山本良幸、番組特化した練習法とは 山田勝己は涙の理由語る【モデルプレス独占インタビュー】
    「スポ男」総合優勝・山本良幸、番組特化した練習法とは 山田勝己は涙の理由語る【モデルプレス独占インタビュー】
    モデルプレス
  6. 「イグナイト」“全員黒スーツ”に込めたメッセージ「チャレンジングな提案だった」間宮祥太朗本人と偶然重なったこととは【スタイリストインタビュー】
    「イグナイト」“全員黒スーツ”に込めたメッセージ「チャレンジングな提案だった」間宮祥太朗本人と偶然重なったこととは【スタイリストインタビュー】
    モデルプレス
  7. 高橋一生、初共演・井浦新の魅力熱弁「なぜこんなにも惹かれるんだろう」邦画初の全編ヴェネツィアロケ裏話【「岸辺露伴は動かない 懺悔室」インタビュー】
    高橋一生、初共演・井浦新の魅力熱弁「なぜこんなにも惹かれるんだろう」邦画初の全編ヴェネツィアロケ裏話【「岸辺露伴は動かない 懺悔室」インタビュー】
    モデルプレス
  8. 瀬名ちひろ「サツコレ」ソロで凱旋ステージ&初ランウェイ “kawaii EDM”な新曲で魅せる「今までとは違った自分」【インタビュー】
    【PR】瀬名ちひろ「サツコレ」ソロで凱旋ステージ&初ランウェイ “kawaii EDM”な新曲で魅せる「今までとは違った自分」【インタビュー】
    株式会社DONUTS
  9. STPR5組目・すにすて、東京ドームデビューの裏側「涙がこぼれた」夢を諦めなかった7人が初舞台を振り返る<メディア初インタビュー>
    【PR】STPR5組目・すにすて、東京ドームデビューの裏側「涙がこぼれた」夢を諦めなかった7人が初舞台を振り返る<メディア初インタビュー>
    株式会社STPR

あなたにおすすめの記事