SKY-HI、Nissy(提供写真)

Nissy、SKY-HIとのコラボ曲は「生命の誕生のような感覚」“敗北”の経験を救う言葉・ロジカルなサッカー観…2人が語る作品の魅力とは<「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」モデルプレス独占>

2024.04.20 12:00

4月20日に公開された『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』にて、主題歌を務めたアーティスト・Nissy西島隆弘)とSKY-HI。この度、モデルプレスにNissySKY-HIのインタビューが到着し、作品の魅力から2人が主題歌に込める熱い想いまでたっぷりと語ってもらった。

「劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-」

SKY-HI、Nissy/モデルプレス初出しカット(提供写真)
SKY-HI、Nissy/モデルプレス初出しカット(提供写真)
本作は、“ブルーロック(青い監獄)”に集められた300人の高校生FW(フォワード)たちが、世界一のエゴイストストライカーを目指す姿を描く漫画『ブルーロック』(講談社「週刊少年マガジン」連載)初の映画化。「めんどくさい」が口癖の無気力な高校2年生・凪誠士郎が、W杯優勝を夢見る同級生・御影玲王にサッカーの才能を見いだされ、彼に誘われるがままサッカーを始めてからの日々を描く。

今回が2回目のコラボとなる2人が本作の主題歌として書き下ろした『Stormy』は、世界一のストライカーを目指して天才高校生フォワードたちが凌ぎ合うというテーマに合わせて、1つの王冠を奪い合う激しさを表現し、『ブルーロック』との化学反応を魅せる。

SKY-HIは原作の大ファン「ブルーロック」主題歌に決まった心境は?

― 本作の主題歌のオファーを受けた時のお気持ちを教えてください。

Nissy:率直に嬉しかったです。『ブルーロック』チームの方々が、Nissyというアーティストをご存知だったとは思いませんでした。日本のアニメは世界的な注目度も高く、日本文化の象徴的な存在になってきている中、大ヒット中のブルーロックの記念すべき劇場版1作目の主題歌とお伺いし、日本を代表する作品を後押しさせていただくというプレッシャーも感じました。

SKY-HI:原作ファンでありましたから、これは責任が大きいぞ、という気持ちが大きかったです。ただ、感情を移入する部分はそれより更に大きかったです。

Nissy、“敗北”の経験を救う言葉が魅力

Nissy、SKY-HI(提供写真)
Nissy、SKY-HI(提供写真)
― 『ブルーロック』はどんなところが魅力だと思いますか?

Nissy:潔(潔世一)のような、“あのとき、ああしていれば…。”という経験は、スポーツに限らず一度は経験したことがある人は多いと思います。歳を重ねて、いろんな環境を経験している数が多ければ多いほど、そんな気持ちを残した人はたくさんいるのではないでしょうか。その中で『ブルーロック』という作品は、敗北、悔しさ、絶望を知った人間が限界を超えて挑戦し、進化して次の一歩を踏み出す。「敗北は夢の岐路、敗北に何を学ぶか、絶望する才能」と、絵心からの“敗北”を経験した人の気持ちを救ってくれるような言葉の数々に魅力を感じるとともに、“エゴ”というキーワードの解釈の多彩性を学ばせてもらっています。そして、時に感じられる、友情ではない嫉妬心から生まれてくるような激情も、漫画やアニメのキャラクターの枠を超えた“人間味”が感じられ、そこも魅力の1つだと思います。

あと、今までのサッカー漫画とは、少し違う感覚がするのも魅力に感じます。人生に対する語り方が、“感情”よりも“理性”で表現されているシーンに目がいくことが多く感じられるくらい、比率で考えたら理性的な描写が多いのかなって。

SKY-HI:ファンタジックな設定の元にストーリーが進むけれど、その背骨が非常にロジカルである点かと思います。サッカー観に関してもそうですが、キャラの1人とってもモブがいない…それはキャラクターとしての癖が強いこともそうですが、行動にちゃんと裏付けがある、キャラクターの感情と行動が丁寧に繋げられている点がそうさせていると思います。

SKY-HI、Nissyとのコラボ曲制作は「相反する2つの想いを1つにする」意識

SKY-HI、Nissy(提供写真)
SKY-HI、Nissy(提供写真)
― 主題歌「Stormy」の楽曲制作において、どのようなところにこだわりましたか?特に『ブルーロック』を意識した部分、また楽曲に込めた想いを教えてください。

Nissy:今回のテーマは「凪」。言葉数が少なく、意欲的に取り組むことを好まなかった彼が、玲王に誘われて始めたサッカーでブルーロックに招待されたことがきっかけで、ボッと「エゴ」の炎がついた。その瞬間に、どんな音楽がかかるかを想像しました。生命の誕生のような感覚というか。ハッピーな誕生というより、冷たかったものが冷たく見えているのだけど、熱を帯びてふつふつと沸いてくるような感じというか。その冷たいのだけど熱いみたいな矛盾に凪自身も葛藤している感覚というか。

「エゴ」が生まれたことで加速していく圧倒的なセンスと、あの気の抜けためんどくさがる雰囲気、そしてどこか冷めている。そんな凪の雰囲気にあわせて楽曲にも緩急をつけました。歌詞はやはり凪と玲王のやり取りが必要だと思い、ブルーロックファンのSKY-HIと話し合いながら共作しました。

SKY-HI:エゴと利他、愛情と裏返しの憎しみ、キャラクターと自分、相反する2つの想いを1つにする事をとにかく心掛けました。作中で本人が話すワードを少し入れる作業もしましたが、楽曲が進むにつれて感情と行動に変化がある辺りも作品へのリスペクトとオマージュです。

― 映画の公開と楽曲を待っているファンの皆さんへメッセージをお願いします。

Nissy:皆様が愛する作品に主題歌という形で携われたこと、とても嬉しく思っております。この作品を共に盛り上げていけるよう、後押しになれたらとても嬉しいです。また、皆様と共に今後のブルーロックも楽しみにしております。

SKY-HI:『ブルーロック』、『エピソード凪』、その映画の主題歌として打ち出せる最適解であると思っています。是非映画を楽しんでいただけたら…及びその一助になれたらと思っていますのでよろしくお願いします。

(modelpress編集部)
【Not Sponsored 記事】

関連リンク

関連記事

  1. Nissy&SKY-HI、自身のあざとさ認識?「事実なので(笑)」<劇場版ブルーロック -EPISODE 凪->
    Nissy&SKY-HI、自身のあざとさ認識?「事実なので(笑)」<劇場版ブルーロック -EPISODE 凪->
    モデルプレス
  2. Nissy&SKY-HIがサプライズ登場 主題歌共作は「まるで放課後の部活」<劇場版ブルーロック -EPISODE 凪->
    Nissy&SKY-HIがサプライズ登場 主題歌共作は「まるで放課後の部活」<劇場版ブルーロック -EPISODE 凪->
    モデルプレス
  3. SKY-HI×日テレ、5月に新音楽番組スタート 初回はBE:FIRSTが“ある楽曲”パフォーマンス<Apartment B>
    SKY-HI×日テレ、5月に新音楽番組スタート 初回はBE:FIRSTが“ある楽曲”パフォーマンス<Apartment B>
    モデルプレス
  4. SKY-HI率いるBMSG、新ビジョン「TYOISM(トウキョウイズム)」発表 サウナ付き自社ビル設立・新レーベル&マネジメント組織立ち上げ
    SKY-HI率いるBMSG、新ビジョン「TYOISM(トウキョウイズム)」発表 サウナ付き自社ビル設立・新レーベル&マネジメント組織立ち上げ
    モデルプレス
  5. Nissy、母の誕生日にティファニーのダイヤアクセ贈る 大ぶりロックピアスで挑戦「今の時代でこそ男性が身に着けてもいいんじゃないかな」【ティファニーワンダー】
    Nissy、母の誕生日にティファニーのダイヤアクセ贈る 大ぶりロックピアスで挑戦「今の時代でこそ男性が身に着けてもいいんじゃないかな」【ティファニーワンダー】
    モデルプレス
  6. SKY-HI&Nissyら、“サッカーの聖地”国立競技場のピッチに降臨 コラボ曲制作秘話も「SKY-HIと夜な夜な…」<劇場版ブルーロック -EPISODE 凪->
    SKY-HI&Nissyら、“サッカーの聖地”国立競技場のピッチに降臨 コラボ曲制作秘話も「SKY-HIと夜な夜な…」<劇場版ブルーロック -EPISODE 凪->
    モデルプレス

「インタビュー」カテゴリーの最新記事

  1. 三谷幸喜氏、再タッグで気づいた菅田将暉との共通点 若手俳優陣の姿勢に驚き「少なくとも僕らの世代ではいませんでした」【「もしがく」インタビュー後編】
    三谷幸喜氏、再タッグで気づいた菅田将暉との共通点 若手俳優陣の姿勢に驚き「少なくとも僕らの世代ではいませんでした」【「もしがく」インタビュー後編】
    モデルプレス
  2. 三谷幸喜氏、フジ水10「もしがく」異例の長タイトル誕生秘話 後半の“伏線回収”にも言及【インタビュー前編】
    三谷幸喜氏、フジ水10「もしがく」異例の長タイトル誕生秘話 後半の“伏線回収”にも言及【インタビュー前編】
    モデルプレス
  3. 新沼希空、刺激を受ける“元アイドル”の存在明かす 今後挑戦したいことも「自分の個性を活かせる仕事がしたい」【「モデルプレス特別表紙出演権オーディション」受賞者インタビュー】
    新沼希空、刺激を受ける“元アイドル”の存在明かす 今後挑戦したいことも「自分の個性を活かせる仕事がしたい」【「モデルプレス特別表紙出演権オーディション」受賞者インタビュー】
    モデルプレス
  4. 超特急カイ・タカシ・アロハ、新曲選択はメンバー満場一致 ツアータイトルに込められた三者三様の解釈とは【「NINE LIVES」インタビュー3ショット編】
    超特急カイ・タカシ・アロハ、新曲選択はメンバー満場一致 ツアータイトルに込められた三者三様の解釈とは【「NINE LIVES」インタビュー3ショット編】
    モデルプレス
  5. 佐藤隆太・NEWS加藤シゲアキ・山下美月は「チーム浮かれポンチ」?互いに“弁明”止まらず【「新東京水上警察」インタビュー後編】
    佐藤隆太・NEWS加藤シゲアキ・山下美月は「チーム浮かれポンチ」?互いに“弁明”止まらず【「新東京水上警察」インタビュー後編】
    モデルプレス
  6. 山下美月、1級船舶免許取得の裏側「事務所に何も言わずに近くのハーバーに電話」佐藤隆太&NEWS加藤シゲアキから太鼓判「見事に操縦」【「新東京水上警察」インタビュー前編】
    山下美月、1級船舶免許取得の裏側「事務所に何も言わずに近くのハーバーに電話」佐藤隆太&NEWS加藤シゲアキから太鼓判「見事に操縦」【「新東京水上警察」インタビュー前編】
    モデルプレス
  7. 超特急アロハ「エビライ」“湘南コンビ”大倉空人とのラップリレー裏側「僕の人生に路線変更はない」真っ直ぐ進んできた夢路【「NINE LIVES」インタビューソロ編】
    超特急アロハ「エビライ」“湘南コンビ”大倉空人とのラップリレー裏側「僕の人生に路線変更はない」真っ直ぐ進んできた夢路【「NINE LIVES」インタビューソロ編】
    モデルプレス
  8. 乃木坂46岩本蓮加&冨里奈央、“先輩後輩”関係だからこそ作れた空気感 ドラマ共演で知った一面も【「ふたりエスケープ」インタビュー】
    乃木坂46岩本蓮加&冨里奈央、“先輩後輩”関係だからこそ作れた空気感 ドラマ共演で知った一面も【「ふたりエスケープ」インタビュー】
    モデルプレス
  9. “GP帯初ヒロイン”15歳・白鳥玉季「自分を変えたい」役からの学び 及川光博&手越祐也に助けられていること【「ぼくたちん家」インタビュー連載Vol.3】
    “GP帯初ヒロイン”15歳・白鳥玉季「自分を変えたい」役からの学び 及川光博&手越祐也に助けられていること【「ぼくたちん家」インタビュー連載Vol.3】
    モデルプレス

あなたにおすすめの記事