初の冠ラジオ番組「Dressing Park」の収録に臨んだ松岡広大 (C)モデルプレス

松岡広大、初冠番組に挑む“今だからこそラジオが新鮮” コロナ影響で舞台中止の心境も<「Dressing Park」インタビュー>

2020.04.04 20:00

俳優の松岡広大(まつおか・こうだい)が、初めての冠ラジオ番組「Dressing Park」(JFN PARKにて、隔週日曜22:00~ストリーミング配信)を4月5日よりスタート。モデルプレスでは初回収録の現場を取材し、番組に挑む思いを聞いた。

松岡広大、初の冠ラジオ番組に挑む

同番組は、現在テレビ・舞台で活躍中も松岡の“Dressing Room”つまり楽屋をイメージ。普段の素のままのトークを届けていく。

自ら“ラジオ番組がやりたい”と話していたという松岡は、収録序盤から「話すことは大好きです」と意気揚々。ブースでは完全に1人喋りだが、初めてとは思えないほど軽快にトークを展開し、聞いていたスタッフも「いいね」と満足げ。

手元にはびっしりとメモが書かれたノートも/松岡広大 (C)モデルプレス
手元にはびっしりとメモが書かれたノートも/松岡広大 (C)モデルプレス
初回放送では、自身の近況として、出演舞台「ねじまき鳥クロニクル」が新型コロナウイルスの影響で公演中止となった心境を語る場面も。普段、SNSなどでは知ることができない俳優としての深い思いを打ち明ける様子に、思わず周囲も聞き入ってしまう。今後の放送でも、これまで胸に秘めてきた様々な思い、俳優としての目標などが、“素の松岡広大”によって明かされそうだ。

収録が終わると、思わず「家で一人で喋ってるのとは全然ちがう!」と口にしていた松岡。「こうしたらエンディングもっと良くなるよ!」というディレクターの指導に「なるほど!」と熱心に聞き入り、すぐに実践に移す様子には持ち前の真っ直ぐさがにじみ出ていた。

松岡広大、初収録では難しさも「伸びしろですね(笑)」

― 初回収録はいかがでしたか?

松岡:難しかったです!

― でも、ディレクターさんからはすごくよかったというお話も。

松岡:でも自分の言葉で、自分で噛み砕いて話すのって、やっぱり難しいと思いました。ラジオで言葉を伝えることはやっぱりすごく大事なので、「伝えたい」という思いはあるんです。でも脈絡の持っていき方とか、そのための話術みたいなものがまだともなってないなと思ったので、まだこれからですね。

― 伸びしろですね。

松岡:伸びしろですね(笑)!あとはもっとリスナーの方々に寄り添うように、語りかけるように、あくまで素の松岡広大を聞いてもらいたいと思います。普段の取材や、ほかのメディアでは出していない自分を色濃く出したいと思ってこの番組もはじめましたし、そこをより強く出せれば嬉しいです。

― テーマが“Dressing Room”ですもんね。

松岡:そうなんです。楽屋は正直、僕にとってのテーマパークというか、“国”なんです(笑)。だからこそ僕が自由にしないといけないと思うのですが、今日はまだ「どこまで言ったらいいかわからない」と思ってしまうところもあって(笑)。もっと自由でいいのかなって思いました。

― これからはもっと “楽屋風”な松岡さんが期待できるのでしょうか。

松岡:そうです!楽屋風な僕ですね!今日は“ですます調”で話していたのですが、そこももうちょっと砕けてもいいのかな、とか。

ディレクター席に座って初収録の喜びを表現/松岡広大 (C)モデルプレス
ディレクター席に座って初収録の喜びを表現/松岡広大 (C)モデルプレス

“俳優のラジオ”だからこそ伝えられること コロナの影響も語る

― そんなラフな放送も素敵です!ファンの皆さんも心待ちにしていると思います。

松岡:そうですね、俳優でラジオをやっている方はそこまで多くないと思うので、それが大きい武器なのかなと思っています。だからこそやりたいと思っていましたし、始められたことがまず恵まれていますね。セリフを喋る、芝居をするということに特化している俳優がやるラジオは、芸人さんとか、喋りのプロの方がやるものとはまた違った意味があると思います。

― このご時世なのでラジオというコミュニケーションツールも嬉しいです。

松岡:確かにSNSとかは写真もついていて、文もあって、情報量は多いですが、ラジオは声色だけの情報じゃないですか。姿が見えない、表情が見えないという制約がある分、今のコミュニケーションツールとして、ファンの方とっても初めて聞く方とっても新鮮で楽しんでもらえるのではないかと思います。

― 新型コロナウイルスの影響で舞台が中止になってしまったお気持ちも話されていました。裏側にある皆さんのお気持ちは、話してもらわなければわからない部分があるので新鮮でした。

松岡:そうですよね。表面上のものではなくて、内実を伴う当事者たちの言葉というのは、誰かが関心を持っていることだし、聞きたいと思っていることだと思います。それは不謹慎とかではなくて、「どんな気持ちなんだろう」「すごく悔しかったんだろうな」と関心を持ってくれていることだと思いますし、それを今回言えたのは良かったんじゃないかなと思います。

― 大変な状況ですが、俳優さんたち同士では状況や心境を共有し合っているのですか?

松岡:僕の舞台が公演中止になったときに、同じ事務所の甲斐翔真が主演をやっていた「デスノート THE MUSICAL」も中止になってしまったんです。なので甲斐とは「悔しいね」「無念だね」とか「だれも責められないのに。どうしたらいいんだろう」という話はしていました。今は別の作品の稽古がはじまっていて、キャスト内でも、「体調どう?」とか、オフがあったら「今日はゆっくりできたの?」とか、体調も含めて近況報告しあうことは大事にしています。

これから番組でやってみたいことは?

― これからはゲストもいらっしゃると思います。今後ラジオでやってみたいことを教えてください。

松岡:やっぱり同じ事務所の役者仲間と、雑談みたいな話もしてみたいですね。好きなものについて、本当の根本から聞いたりとか。あまり取材で言ってないことや、まだ世間に言っていないことを、僕だからこそ話してもらえることもあると思うんです。相手にも素になってもらいたいですね。ありがたいことに色々な職業の方が友人にいるので、俳優じゃなくても来ていただいて、改めて自分の知識も培いたいです。リスナーの皆さんにも、こんな世界や分野があるんだということを知ってもらいたいし、をシェアしていきたいと思います。

― オンエア楽しみにしています。ありがとうございました。

多趣味で引き出しもたっぷりの松岡。今後も若手俳優ならではの“Dressing Roomトーク”に期待できそうだ。

(modelpress編集部)

松岡広大(まつおか・こうだい)プロフィール

生年月日:1997年8月9日
出身地:東京都
2009年にアミューズのオーディションに合格。以降、ドラマ「特命戦隊ゴーバスターズ」(2012)、「ベイビーステップ」(2017)、「ファイブ」(2017)、舞台「ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン」(2013-2014)、ライブ・スペクタクル「NARUTO -ナルト-」(主演・2015-2017・2019)、劇団☆新感線「髑髏城の七人 Season月」(2017-2018)などで活躍。近年の話題作にテレビドラマ・映画「兄友」(2018)、映画「引っ越し大名!」(2019)「いなくなれ、群青」(2019)、舞台「恐るべき子供たち」(2019)、「ねじまき鳥クロニクル」(2020)など。ディズニー ブロードウェイミュージカル「ニュージーズ」が5月8日より公演予定。

「髪の毛整えずに来ちゃった…」と言いつつもキマっています/松岡広大 (C)モデルプレス
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