モデルプレスのインタビューに応じた工藤めぐみ【モデルプレス】

リオのサンバカーニバルで輝く“なでしこ”工藤めぐみ、日本へ伝えたいこととは<モデルプレスインタビュー>

2015.12.06 06:00

サンバダンサーの工藤めぐみ(30)がモデルプレスのインタビューに応じた。

今、全世界が注目している、来年夏のリオ五輪。ブラジル、リオ・デ・ジャネイロといえば、誰もが知っているのは、やはり、毎年2月に開催されるサンバカーニバルだろう。しかし、サンバカーニバルがブラジル中のから集まった約150以上のチームがメッセージ性や芸術性を競い合うコンテストであることを知る人はどれほどいるだろうか。

サンバの1チームは4~5000人で構成されるが、その中で、たった30人が選抜されるチームの花形ダンサーは「パシスタ」と呼ばれる。そして2009年、日本人で初めて「パシスタ」として、所属チームが優勝を飾り、現在も来年2月のカーニバルに向け、単身リオで挑戦し続ける日本人トップダンサーが工藤めぐみだ。

サンバとの出会い、単身リオへ留学

工藤が、サンバダンサーになったきっかけは、9歳の時、1995年に起きた阪神淡路大震災。まだ、震災の傷が癒えぬその年の夏、神戸の姉妹都市であるリオ・デ・ジャネイロから、本場のサンバダンサーたちが慰問のため来日、そこで見たサンバに元気をもらい、一瞬にして虜に。すぐに地元のサンバ教室で、母と2人で習い始める。その後、9年間ダンサーとして努力を続け、インストラクターにもなった2004年の秋、19歳の頃、「本場ブラジルで実力を試したい。もっと成長したい」と一念発起し、たった1人でリオ・デ・ジャネイロへサンバ留学に飛び立った。

だが、現実は甘くなく、彼女はリオのプロのダンサーを見て衝撃を受ける。「ラテンの血と空気の違いか、エネルギッシュでパワーが凄い。体のボリュームから動きまで日本とは全く違いました。10年前は本当に下手くそでした。色んなチームの練習に参加させてもらって、技術は目で見て盗み、毎日毎日練習をして、1年目の留学で、自分の踊り方、表現力が変わっていく事を実感しました」。

真夏のリオは40度以上にもなる中、住んでいたアパートはエアコン無し。街の治安は決して良くない。ポルトガル語は全く喋れない。そんな過酷な環境の中、30人のパシスタになるため、2000人が一堂に集まり、日々練習が行われる。それでも、何があってもレッスンを休まない。必ず1時間前に行き準備を怠らない。日本から持って行ったお菓子を分けたりして、仲間とも積極的にコミュニケーションを取り続け、自分の居場所を探し続けた。

そして、2009年、強豪チームの一つ「サルゲイロ(Salgueiro)」というチームのパシスタに選ばれ、しかも、チームも16年ぶりに優勝を遂げる。その後も毎年、たった1人で、秋にはリオに渡り、「サルゲイロ(Salgueiro)」のパシスタとして、2014年、2015年の準優勝にも貢献し、挑戦を続けている。

日本へ伝えたいこと

工藤めぐみ
工藤めぐみ
これだけのキャリアを積んでいるにも関わらず、日本で、工藤の事を知っている人は、ほんの一握りだろう。「黒人文化の中で、1つの事をずっとやり続けている、こんな日本人もいるんだよ!と、多くの人に知ってもらいたい。そして、日本のサンバの概念を変えたいんです。単にセクシーで激しいダンスではない、技術、体力、気力全てが必要なアスリート的なダンスであり、ブラジル人にとっては、リオのカーニバルでの優勝は、人生を賭けたコンテストで、そういう魂から湧き出る格好良さ、ブラジルの風を感じさせるセクシーさをお見せしたいです。そして、サンバの素晴らしさ、楽しさ、パワーを伝えて、より多くの人にサンバを魅力を感じてもらい、サンバ人口を増やしたいですね」。

そう熱く語った工藤は、今後、友人である女優長澤まさみと同じ芸能事務所に所属し、沢山の人にサンバの魅力を伝えるため、自らリオでの生活や練習を日々を、ブログ「O Samba é Minha Vida サンバな人生 from RIO」などで発信していく。(modelpress編集部)

■工藤めぐみ(くどう・めぐみ)プロフィール
生年月日:1985年9月3日
出身地:兵庫県・神戸市
身長:168cm

「G.R.E.S. Academicos do Salgueiro(サルゲイロ)」のパシスタとして、2016年2月のリオのカーニバルで優勝を目指す。帰国時は、神戸のサンバチーム「BLOCO Feijāo Preto(ブロコ フェジョンプレット)」のダンサーリーダーを務める。日本国内で数々のショーに出演の他、トップアーティストのバックダンサーとしても活躍。地元・神戸では、ダンススクールで後進の指導にもあたっている。サンバコンテスト「サンバフェスタKOBE」では、2008年~2014年まで続けて最優秀賞を受賞し6連覇。(2013年は、悪天候により中止)
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