高橋一生、水川あさみが出演!台湾ドラマ『零日攻撃 ZERO DAY』会見レポート
7月に台北で行われた会見以降、台湾のみならず海外メディアの注目を集めている台湾ドラマ『零日攻撃 ZERO DAY』(2025年に本国公開予定)。日本からは、台湾ドラマへの出演は初となる高橋一生と水川あさみが参加している。
昨日10月30日(水)、開催中の東京国際映画祭に併設されているマルチコンテンツマーケット「TIFFCOM2024」にて『零日攻撃 ZERO DAY』の記者発表会が行なわれ、俳優のロイ・チャン、リエン・ユーハン、プロデューサーのチェン・シンメイが出席した。
この記事では、会見の模様をお伝えする。
台湾ドラマ『零日攻撃 ZERO DAY』会見レポート
会見の冒頭には予告編に加えて、日本から本作に参加した高橋一生と水川あさみからのビデオメッセージが上映された。
第2話に出演する高橋さんは、本作への出演を決めた理由について「日本ではなかなか難しい政治的な問題を背景にした人間ドラマを、エンターテインメントとしてつくることに面白味を感じたからです。そして、脚本が面白かったこと、全編台湾ロケで、スタッフ、キャストも台湾の方だということにも興味を持ちました」と説明。さらにプロデューサーとのやり取りの中で「『 “平和が最も大事だ”というメッセージを届けたい』と言われたことにも背中を押されました」と明かした。
水川さんは、台湾華語での挨拶を交えつつ「難しいテーマ性のものをしっかりとエンターテイメントとして落とし込んだ今回の作品に参加できたことをとても光栄に思っています。日々、スタッフとキャストの方たちとコミュニケーションを取りながら、ディスカッションしながら撮った作品が、どんなものになっているのか、出来上がりをとても楽しみにしています」と笑顔で語った。
続いて、ロイさん、リエンさん、チェンプロデューサーが大きな拍手に迎えられて会見に登場。ロイさんとリエンさんは日本語で挨拶し、会場を沸かせる。
現在も撮影が続く『零日攻撃 ZERO DAY』だが、チェンプロデューサーは本作について「台湾海峡における戦争という非常に厳粛なテーマを描いています。そして、台湾海峡における戦争が起きる前に、台湾で起きる様々なことが描かれます。中でも、台湾における中国の浸透が中心のテーマであり、私たちの敵がいろいろな情報戦を仕掛け、地方における選挙戦、あるいは私たちの生活に様々な影響を与える中で、台湾の人々がどのような選択をするのかを描いています」と説明。
リエンさんは第2話にニュースキャスター役で出演しており、台湾海峡が危機にある状況下でのメディアの在り方を問うエピソードの中で、ジャーナリストとして葛藤するさまが描き出される。
リエンさんは、今回のオファーについて「嬉しいというのが最初の反応でした」と述懐。これまで時代劇への出演が多かったこともあり「久しぶりに現代の役を演じられるのが嬉しかったです」と笑顔を見せる。撮影については「非常にやりがいのある挑戦でした。これまでニュースキャスターの訓練を受けたことないし、報道の現場に行ったこともなかったので、プロのニュースキャスター方からいろいろと勉強し、テレビ局の現場にも足を運びました」とふり返った。
一方、ロイさんは第5話で、子どもの頃に台湾に移り住み、警察官になった男性を演じており、自身のアイデンティティに葛藤する様子が描かれる。ロイさんは今回のオファーについて「僕が出演したのはブラックユーモアを描いたエピソードでしたが、そもそもコメディ自体に出演したこともなかったので、新しい挑戦できると思って嬉しかったです」と明かす。
ロイさんは水川さんと共演しているが「水川さんと楽しい時間を過ごさせていただきました。前から台湾で水川さんの作品を見ていて、実は水川さんのファンでもありまして(笑)、ご一緒できて夢がかないました。でも、ファンだったので、水川さんと目が合うと緊張してセリフを忘れてしまったり、間違えることがよくありました(苦笑)。水川さんは素晴らしい女優さんで非常に強い眼力をお持ちなので、目が合うだけで緊張してしまうことがよくありました」とユーモアたっぷりにふり返った。
一方、リエンさんは高橋さんと“元恋人”という関係性で共演しているが、高橋さんの印象について「まず非常にプロフェッショナルな俳優さんで、撮影が始まる前に一緒に脚本の読み合わせをして、背景などについて真剣に議論し、本番前に練習やリハーサルもさせていただきました。おかげで撮影はスムーズに進みました。もちろん、私たちの間には言葉の壁がありましたが、俳優として実際に役になり切って、役の中で交流する中で、言葉の壁など問題ないんだと思いました」語り「私も高橋さんの作品をずっと見てきたので、楽しい時間、毎日ワクワクした時間を過ごすことができました。本当に夢がかないました」と笑顔を見せた。
撮影が充実した時間だったのか、終始笑顔で和やかに会見は終了した。
台湾ドラマ『零日攻撃 ZERO DAY』作品概要
作品名 『零日攻撃 ZERO DAY』 原題 零日攻擊(英題:Zero Day) エピソード数 全10話 エグゼクティブ・プロデューサー 林錦昌(リン・ジンチャン) プロデューサー・脚本コーディネーター 鄭心媚(チェン・シンメイ) 総合制作プロデューサー 林仕肯(リン・シーケン) 監督 ホン・ボーハオ(洪伯豪)、スー・イーシュエン(蘇奕瑄)、チャオ・シュエン(趙暄)、ウー・チーエン(吳季恩)、リウ・イー(劉易)、チェン・シンメイ(鄭心媚)、ルオ・チンレン(羅景壬)、リン・チールー(林志儒)、AKIRA キャスト Janet(謝怡芬)、ヨウ・アンシュン(游安順)、高橋一生、リエン・ユーハン(連俞涵)、チェン・ユー(陳妤)、ヨーク・スン(孫沁岳)、チャップマン・トウ(杜汶澤)、シエ・ジャンイー(謝章穎)、水川あさみ、ロイ・チャン(張洛偍)、ラン・ウェイホア(藍葦華)、ヤン・フージアン(楊富江)、レオン・ダイ(戴立忍)、エイダ・パン(潘慧如)、カイザー・チュアン(莊凱勛)、ホウ・イエンシー(侯彥西)、リー・グアンイー(李冠毅)ほか
※2024年3月に撮影が開始され、11月末に撮影が終了予定。2025年春に完成予定。日本での放送は未定。
あらすじ物語の舞台は、総統選挙を終えた台湾。
中国が軍事演習を拡大、台湾海峡情勢が緊迫化する中、南シナ海を横断した中国の偵察機Y-8が東台湾沖の太平洋に墜落、消失。中国はその捜索と救助の名目で、南シナ海と東シナ海に向け大量の海軍と空軍を投入した。それに伴い台湾島内では社会不安が日に日に高まり、中国軍が台湾に上陸する「Zero Day」へのカウントダウンが始まる。
総統はいまだ力が弱く、さらには台湾内でも反戦デモと、中国を支持する勢力の台頭の脅威に直面し、正式に宣戦布告するかどうかの決断を迫られている。
アメリカ、日本、韓国が固唾をのんで台湾の行方を見守る中、台湾に生きる人々は、自分たちの未来の運命を果たしてどのように決めるのだろうか…。
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