マッツ・ミケルセン、『ハンニバル』最終話でヒュー・ダンシ―にキスしたかった
映画『羊たちの沈黙』で有名なハンニバル・レクター博士の若き日を描いたサイコ・サスペンスドラマ『ハンニバル』。本作でレクター博士を演じたマッツ・ミケルセンが最近の米Vultureのインタビューにて、シリーズのフィナーレでウィル・グレアム役のヒュー・ダンシ―とキスするというアイデアがあったことを明らかにした。
「僕たちはお互いに見つめ合うシーンを数回撮ったけど、明からさまだったんだ。ほぼキスをしているような」とマッツ。「僕とヒューは、"なんでやらないの?いくつかのテイクがあるんだから。やってみよう。よくなるはずだよ"という感じだったね」
しかし、ショーランナーのブライアン・フラーは、それではやはり明からさますぎると考えたそう。「実際にはキスはしなかった。ブライアンもそのアイデアを気に入ってくれたけど、彼は"明からさますぎるよ」と。フラーは正しかったとマッツは説明している。
「僕たちは固執していたんだと思う。そして、多くのファンニバルもそれを望んでいただろうね」とキスシーンのカットについて話したマッツ。「同性愛なファンアートの主題だし。そして正当な理由として、彼らは多くの点で双子のように繋がっている。だけど、僕たちはそれを物理的なことにしたくなかった。二人にはそれ以上のものがあるからね」
また、『ハンニバル』は今でも復活を望むファンの声が多いが、マッツもそれを望んでいるという。「僕たちがテレビでやっていたことは、とても手の込んだものだった。本作の脚本を読むには高いIQが必要だった。モノローグや会話は常に美術、音楽に関するもの。日本語、ハンガリー語、そして今まで聞いたことのない言語を学ぶ必要があった。しかも、脚本が来るのがとても遅いから、2時間以内に覚えなくてはいけなかったんだ。それでも、僕は戻りたいね。誰もが戻りたいと思っているよ」
「NBCでの放送だったから、控えめにしたこともうまくいった一因だよ。『ウォーキング・デッド』のように限度いっぱいに表現しなかったからね。制限されずに、グラフィック面でも自分たちがやりたいようにしていたら、本作にある"詩情な部分"が消えていたと思うから」と、本シリーズが表現の規制が少ないストリーミングサービスやケーブル局で製作されなくて良かったと思っていることも付け加えた。
(海外ドラマNAVI)
Photo:
『ハンニバル』
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