【西荻窪】居酒屋『しんこぺ』はガチでうまくて超気軽! 一人でも家族でも楽しめる癒され居酒屋
2021.04.09 18:00
小さな子ども連れでも寛げる、一軒家創作居酒屋『お酒とごはん しんこぺ』(西荻窪)
おいしいお酒とごはんを求めて、こっそりと人がやってくる西荻窪。はしご酒にぴったりなお店も豊富にそろう中、あまりの居心地のよさにゆっくりと長居する人が多いのが『お酒とごはん しんこぺ』だ。しかも、小さな子ども連れのお客にも人気。キッズルームまで完備しているからだ。
JR中央線・西荻窪駅から徒歩1分の好立地に建つ同店は、2階建ての一軒家。1階は空間を広々と使ったカウンター席で、仕事帰りにふらりと立ち寄ってその日の疲れを癒していく女性の一人客も多いという。
2階には、テーブル席ふたつ(写真上)と、靴を脱いで利用できるキッズルーム(写真下)を配置。
テーブル席とキッズルームは離れているので、子どもがぐずった場合も周りに迷惑をかけると心配する必要がない。しかも、キッズルームには絵本やぬいぐるみまで用意されているから、子どもたちも楽しく過ごせるし、畳なので気持ちよく眠ることもできそう。
もちろん、子どもが喜ぶメニューも用意。照り焼きチキン、プレーンオムレツ、フライドポテト、おにぎりなどの定番メニューのほか、アレルギーや苦手なものに対応したお好みの料理も用意してくれる。また、カルピスやオレンジジュース、リンゴジュースの用意だってある。子どもにとっても「また来たくなる店」であることは間違いなさそうだ。
ランチプレート付きアコースティックライブなどの楽しいイベントも定期的に開催
同店の料理をすべてひとりで作っているのは平原謙吾さん。学生時代、知り合いが営むフレンチレストランを手伝っていたことから、その後、ミュージシャンとして出演していたライブハウスレストランのオーナーに見初められ、ライブハウスでの調理を経て、『お酒とごはん しんこぺ』の店長に抜擢された。現在では、同店でランチプレート付きアコースティックライブを不定期で開催することも。カウンター内で店主自ら演奏を披露し、MCのタイミングでドリンクのおかわりにも対応するというのはかなりユニークではないか!
魚料理の“つま”も1品にカウントしたくなるほど手の込んだ盛合せはボリュームも満点
料理は、毎日でも食べたくなるやさしい味のメニューが豊富。四季を感じる和風仕立てから、フレンチの技が垣間見られる洋食まで、平原さんのアイデアが詰まった創作料理が楽しめる内容となっている。こちらは、7~8品盛りの「前菜盛り合わせ」(写真上)。おまかせで作ってくれる一皿だが、魚料理のつまなどにもこだわっていて、ボリュームも満点だ。
盛り合わせられているのは、ソース左から時計回りに、「エストラゴンを使ったしめさば」「ホタテと魚卵のタルタル」「マスタードとチョリソーのポテトサラダ」「牛タンのローストビーフ」。上にのっている姫キュウリ、姫タケノコ、プチトマトの3つは「姫野菜のピクルス」だ。いずれも、お酒が進むしっかりとした味わい。ローストビーフも、塩コショウだけでも十分味わい深いが、うまみたっぷりなトマトと生姜のソースに浸すとまた格別。思わずドリンクをおかわりしたくなる。
ちなみに、タルタルの横には「大根と茎わさびのナムル」、しめさばの下には「わかめのナムル 柚子胡椒とかつおだし和え」、ローストビーフの下には「茄子のスパイス炒め」を配置。食べ進めるうち、下から登場する料理まで手が込んでいるのがうれしい。
サラダのおすすめは、同店の名を冠した「しんこぺサラダ」(写真上)。生のマッシュルーム、パルミジャーノ、炙りローストポークがたっぷり入ったボリューミーなサラダだ。
マッシュルームは、すりおろした玉ねぎやビネガー、自家製のアンチョビを使ったソースでマリネ。ローストポークは香ばしく炙ってから盛り付けているため、さっぱりしているのに濃厚なうまみも楽しめる一品だ。
塩コショウのみで味付けして低温調理したローストビーフは、肉本来の味わいを楽しめる
肉料理からは、「希少部位ミスジのローストビーフ」(写真上)をご紹介。盛り合わせの「牛タンのローストビーフ」とは異なり、希少価値の高い部位であるミスジを使い、低温調理で仕上げた一皿だ。下味は塩コショウだけにとどめることで、肉自体の味を最大限引き出しているので、「最初の一枚はぜひなにもつけずに召し上がっていただきたいです」と平原さん。肉本来の甘みやうまみをゆっくりと噛みしめてほしい。
合わせているドリンクは、「梨とライムの果実酒 ソーダ割り」(写真上)。「ロックもおいしいですが、ソーダで割ると果実の香りが炭酸と一緒に上がってくるので楽しいですよ」と語る平原さんは、季節ごとにさまざまな自家製果実酒を漬け込んでいる。また、アールグレイの茶葉を漬け込んで作った「アールグレイの漬け込みハイボール」、コーヒー豆を焼酎に漬けて作った「コーヒー酒」などもあるので、さまざまな素材の味や香りをドリンクでも楽しんでほしい。
ハムやベーコンもたっぷり入った分厚いラザニアは子どもにも人気
老若男女とわず大人気なのが、しっかりとお腹を満たしたいときにもぴったりな「10層仕立てのラザニア」(写真上)だ。自家製ミートソース、自家製ホワイトソースを使って10層のミルフィーユ状に仕立てた分厚いラザニアは、ハムやベーコンもたっぷり入って食べごたえ抜群。ニンニクは使わずやさしい味に仕上げているので、小さな子どもにも人気のメニュー。「4月~5月は新型コロナの影響で休業にしていたんですが、その間、テイクアウトだけ営業していました。そのときに人気だったのがローストビーフとラザニアだったので、この2つのメニューは店内でもみなさんに楽しんでほしいです」と平原さんは笑顔で話してくれる。
合わせているドリンクは、「アップルシナモン酒」。ヒメリンゴとシナモンと一緒に、ビワの種も入れて香ばしさを出した一杯だ。
漬け込み中の果実酒を見て、「これが漬かるころにまた来るね」と約束するお客も
「今はちょうど柿酒を漬け込んでいる最中なんですけど、『このお酒が漬かるころにまた来るね』なんて言ってくれるお客さんも多いんですよ」と平原さん。穏やかでやさしいオーラの平原さんは、一人で来店している女性客でも話しやすいようで、おいしいお店の情報交換をすることもしょっちゅうなのだとか。「お客さん同士で仲良くなることも多いですし、これからもみなさんがほっと和める店でありつづけたいですね」。そう話す平原さんの笑顔が、この店が愛される理由をしかと物語っているよう。初めての来店でも居心地のよさを感じること間違いなしなので、おいしい料理とやさしい笑顔に癒されたい日にぜひ訪れてみては?
【メニュー】
・前菜盛り合わせ 1,080円~
・しんこぺサラダ 980円
・希少部位ミスジのローストビーフ 1,280円
・10層仕立てのラザニア 1,280円
・自家製果実酒 各680円
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格はすべて税別です
撮影:佐々木雅久
お酒とごはん しんこぺ
東京都杉並区西荻南3-10-3050-5488-1607(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
月~金
ディナー 17:00~20:00
(L.O.19:00、ドリンクL.O.19:00)
土・日
12:00~20:00
(L.O.19:00)
緊急事態宣言解除後の営業につきましては、店舗までお問い合わせください。
水曜日・木曜日
https://r.gnavi.co.jp/g4bv65wf0000/
この記事の筆者:松本玲子(ライター/音楽家/ナレーター)
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