【神楽坂】豪快トスカーナ料理を気軽に味わう!ふわふわオムレツがガチでうまいイタリアン『アルベリーニ』
2020.12.17 18:00
本場イタリアの雰囲気そのままに! とことん食事を楽しもう、元気になろう
神楽坂駅・牛込神楽坂駅・飯田橋駅と3駅から好アクセスの『イタリアレストラン アルベリーニ』。地蔵坂をゆっくり進むと、ガラス張りの店内から、楽しげな雰囲気があふれている。神楽坂界隈に暮らすイタリア料理好きが通うだけでなく、いつかトスカーナへ旅しようという人が情報収集に来店することもあるという。
店内は手前にゆったりとしたテーブル席を設置。また奥には料理を作るオーナーシェフ・中村鉄平さんの様子が見えるカウンター席があり、ワインと前菜でくつろぐおひとり様でも利用できる。
そんな中村シェフは、調理師専門学校で基本を学び、イタリアへ。ミシュラン2つ星の名店を筆頭に、フィレンツェの小さな厨房で修業を積むこと、なんと13年! 帰国後、神楽坂『ilmare(イルマーレ)』(現在は閉店)のシェフとして腕を振るい、2013年に独立。『イタリアレストラン アルベリーニ』を開店した。
「肩肘張らずに、本場トスカーナの料理とワインを楽しんでほしい」と願い、“レストラン”を掲げるも、ラフな雰囲気な空間が魅力。また日本人にも馴染みやすい、トスカーナ料理を中心にラインナップしており、前菜からメインまで定番のアラカルト、季節のおすすめを展開。初来店なら、「おまかせコース」を注文するのもいいだろう。
そんな中村シェフが作る魅惑の料理の数々をさっそく紹介しよう。
一人一皿オーダー必至! シェフの技が光る人気メニュー、唯一無二のオムレツ
まず同店を訪れたら一人一皿オーダーしてほしいのが、「ナスのオムレツ〜フィレンツェ風〜」(写真下)。メニューの筆頭にあり、オーダー率はなんと100%! おすすめコースにも必ず組み込まれる一皿だ。ソテーしたナスを使う、とても珍しいターバン状のオムレツだが、中村シェフがフィレンツェのレストランで出逢った一品なのだとか。
見た目も味も感動し、そのレストランの厨房に入れてもらって作り方を習った自慢の料理。ナスはゆっくり時間をかけてソテーするが、溶き卵をフライパンに注いだら、さっと素早く混ぜて、瞬く間に完成する。
初めて食べる人はこの形状のユニークさに驚きの歓声を上げ、常連客は「これこれ!」と、くつろぎの表情になっていく。
「必ずレモンを絞ってください。このレモンがいい仕事をしてくれるんです」(中村シェフ)
イタリアの揚げパン+生ハム+チーズは、最強のワインの友!
こちらは、中村さんが茶目っ気たっぷりにおすすめする「コッコリと生ハム&ストラッキーノチーズ」(写真下)。強力粉と水、イーストでまとめるパン生地「コッコリ」を、オリーブオイルと菜種油をブレンドした油でこんがり揚げ、切りたての生ハム、酸味さわやかなクリームチーズ「ストラッキーノ」と盛り合わせる一皿だ。
コッコリとチーズを生ハムで包んで頬張るのが本場流の食べ方。頬張ったら、すぐにワインをひと口。交互に食べて、飲んで、を繰り返すと止まらないのだが、ほどほどに。この後に、パスタやメインディッシュが待っている。
「いい食材を仕入れて簡単に調理するのが、トスカーナ料理のいいところなんです」と中村シェフ。その言葉通り、シェフは食材そのものに貪欲で、冒頭のターバン状のオムレツは、宮城県の『竹鶏ファーム』の新鮮な卵を使うというこだわりよう。季節の野菜は休日を使って全国各地を訪れるという。
「『道の駅』へ行くのが大好きなんです。採れたての旬の野菜がいっぱいあって、見ていると想像力が湧きます。農家さんの名前が書いてあるのもいいですね」
たとえば、先週の定休日には八王子の「道の駅」へ。あやめ雪カブ、紫白菜、ケールとブロッコリーの掛け合わせたアレッタをどっさり仕入れてきたという。
また、常連客に誘われて海釣りに出かけることもあり、大漁なら中村シェフが釣った魚も登場する。
パスタなら、まずはイタリアのお母さんの味を!
さて、定番中の定番「スパゲッティ カレッティエッラ」(写真上)は、ピリ辛のトマトソースが、小麦の味深いパスタに絡む中村シェフ自慢のパスタ。イタリア『マンチーニ社』のパスタを使うが、その理由を、「小麦粉の味がしっかり伝わるから」と話す。
かなりアルデンテに茹で上げるスパゲッティは、弾力たっぷり、歯ごたえを存分に楽しめる。噛めば噛むほど広がる小麦の風味を感じたい。
10回揚げのフライドポテトを添える、メインディッシュ
いよいよメインディッシュだが、まずは付け合わせの10回揚げのフライドポテトを紹介したい。メニューインもする自慢のフライドポテトなのだ。「イタリアで食べて、このおいしさは何だ!?」と相成り、レシピを教わったという。メークインを使い、3分揚げて3分休ませる、を繰り返すこと10回! そうして完成するフライドポテトは、中がほどよく蒸され、外がカリッパリッ。ジャガイモのおいしさが凝縮されている。
このフライドポテトを添えて登場する「アリスタ 豚ロースの香草焼き」(写真上)。沖縄産の豚肉を主役に、ローズマリー、セージ、ニンニクをふんだんに使った一皿。じっくりと3時間かけて豚肉を焼き切り、その焼き汁を白ワインと煮詰めてソースにする。なんとも骨太で、ボリューミーなメイン料理だ。
気軽に飲めるワインも豊富にラインナップ
トスカーナ料理を引き立てるのは、何と言ってもワイン。「ワインのないトスカーナ料理なんて」と、選りすぐりのワインがそろう。「今夜はキャンティ1本でいこう」、「お祝いだからパ〜っと開けよう」など、中村さんに相談してみよう。ワインセラーには秘蔵ボトルもあり、上記写真内に1本潜んでいる。(さて? どれだろう? 正解は来店時に)オーナーシェフ・中村鉄平さんの故郷は、福岡県八女市。料理人になるきっかけは、子どもの頃の経験に遡る。
「祖母の家へ遊びに行くと、決まってイタリア料理店に連れて行ってくれたんです」。店名は『サーラ・カリーナ 久留米』。1972年創業の老舗イタリアンで、中村さんのイタリア料理の原風景はここにある。「ジェノベーゼを初めて味わったのも、マッシュルームを生で食べたのも、このお店。今もはっきり覚えています」。
『アルベリーニ』が入居するビル内にカフェも開き、最近はキッチンカーもスタート。キッチンカーでは、今後、フィレンツェの伝統料理「ランプレドット」(牛のもつ煮のような料理をトスカーナのパンに挟んだサンドイッチ)を提供したいと目論んでいる。
どんなシチュエーションでも気軽に楽しく食事ができるので、ぜひ足を運んでみては?
【メニュー】
<アラカルト>
・ナスのオムレツ〜フィレンツェ風〜 1,000円
・コッコリと生ハム&ストラッキーのチーズ 1,500円
・スパゲッティ カレッティエッラ 1,600円
・アリスタ 豚ロースの香草焼き 2.400円
・牛ヒレ肉のタリアータ 200g 2,800円
・おまかせコース 5,000円
<ドリンク>
・グラスワイン(白・赤) 900円〜
・ボトルワイン 3,800円〜
※本記事に掲載された情報は、取材日時点のものです。また、価格は税抜です(アラカルトとドリンク)
アルベリーニ
東京都新宿区袋町2 杵屋ビル1F050-5486-4630(お問合わせの際はぐるなびを見たというとスムーズです。)
水~土・祝日
ランチ 11:30~13:30
日曜日
https://r.gnavi.co.jp/dkhzfkdk0000/
この記事の筆者:松井一恵(文筆家)
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