

美しい中国スイーツにファン続出!西早稲田「中国茶と薬膳スイーツ 甘露」
2020.10.24 12:00
食好きmacaroni編集部員が、いま特に気になるお店へ訪れてその魅力を届ける本連載。第7回「甘露」は、日本ではなかなか食べられない中国スイーツが話題のお店。読み方もわからないものばかりですが、ひと口食べるとそのおいしさのトリコに!ディープな魅力にハマってみませんか?
西早稲田から中国グルメを発信「甘露」【編集部員が気になる店 #7】
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「中国茶と薬膳スイーツ 甘露(かんろ)」があるのは、JR「高田馬場」駅と東京メトロ東西線「早稲田」駅のちょうど中間あたり。さまざまな飲食店が並ぶ、早稲田通りの路地を少し入ったところです。 階段を降りて半地下の店内に入ると、高い天井のゆったりした空間が。陽が差し込み、居心地のいい雰囲気です。 カウンター上には、見慣れない中国スイーツのPOPが並びます。店主の向井直也さんによると、2018年10月のオープン当時はスイーツ4~5品程度だったのだそう。2019年の夏頃から、中国にある専門店のスイーツを食べ歩いて研究しながら、トッピングとシロップのバリエーションが豊富な現地同様のメニュー作りを進めていきました。
本場の味を「甘露」流にアレンジして提供するようになってから、ほかでは見られない美しい中国スイーツが食べられるお店として、女性中心に人気が高まったのだそう。
美しいスイーツをさっそく実食!
830円(税別)
汁椀ほどの大きさの器にたっぷり盛られた「玫瑰桃膠双皮奶(メイグイ タオジャオ シュァンピィナイ)」。まずは言葉の解説を。
・玫瑰(メイグイ):薔薇(バラ)
・桃膠(タオジャオ):桃の樹液
・双皮奶(シュァンピィナイ):広東式ミルクプリン
つまり、「薔薇のペーストを混ぜ込んだ広東式ミルクプリンの上に、桃の樹液を使ったスイーツをトッピングしたもの」。薔薇、桃、ミルクプリン……味わいを想像しただけでうっとりした気持ちに。
そこに、白・紫・黄色の白玉、鮮やかな薔薇のジャムをトッピング。スイーツとしては、なかなかのボリュームです。 まずは「桃膠(タオジャオ)」から。琥珀のような透明感と美しい色に見惚れつつ口に運ぶと、すごくやわらかいグミのような、トロトロ&プリプリした独特の食感。
ほんのりした甘さで、スルスルといくらでも食べられそうです。 その下の層が、「玫瑰双皮奶(メイグイ シュァンピィナイ)」。これも美しいピンク色で、なんだか食べるだけでキレイになれそう……。
カスタードプリンよりもやわらかく、茶碗蒸しのような食感。こちらも淡い甘みで、体にやさしそうな安心感があります。この食感が、先のタオジャオと絶妙にマッチするのです。
白玉のむっちりした噛み心地も、いいアクセントに。上品な甘みに誘われて、一気に食べてしまいました。
「一度の来店で、3つのデザートを召し上がる方もいるんですよ」と微笑む向井さん。
「シュァンピィナイ」メインのスイーツは9種、「タオジャオ」メインのものは8種。ほかにも「白きくらげ」「あずきのおしるこ」など幅広いので、いろいろ試してみたくなりますね。
「桃膠(タオジャオ)」「双皮奶(シュァンピィナイ)」は、どう作られている?
“桃の花の涙”との異名を持つ「桃膠(タオジャオ)」。宝石のような塊をひと晩かけて戻し、8時間ほど炊くと、ぷるぷるのスイーツに変身するのです。なつめシロップやミルクと合わせるのが定番で、白きくらげと合わせることも。 「双皮奶(シュァンピィナイ)」は、直訳すると“ふたつの皮のミルク”。温めたミルクの表面の薄皮を破り、あふれ出たミルクに卵白と砂糖を混ぜてお椀に再び戻すと、底の薄皮が上に浮いてきます。
これを蒸すと、最初にできた薄皮と、蒸したときにできた薄皮の“ふたつの皮”ができるのです。
常時15種類の中国茶、季節ごとの薬膳茶も
店内の壁には、ずらりと並んだ中国茶の缶が。常時15種類ほどの中国茶が店内で楽しめたり、稀少で高価なものがリーズナブルに買えたりするのも同店の魅力です。また、季節ごとにオリジナルブレンドの薬膳茶も楽しめます。この日いただいたのは、生姜とレモングラスを使った薬膳茶「ジンジャーレモンホワイトティー」。風邪をひきやすい季節にぴったりなのだそう。
780円(税別)
さっぱりした味わいが、スイーツのお供にぴったり。レモンの爽やかさとジンジャーの風味が体に馴染みます。卓上のポットで湯を足しながら二煎ほど楽しめるので、ゆっくり味わいたいですね。そのほか、「林檎と薔薇のキーモン」(税別880円)、ノンカフェインの「菊花茶」(税別780円)、「八宝茶」(税別880円)など、気になる名前がたくさん。ぜひ、惹かれたものを飲んでみてください。 オリジナル茶缶のシールイラストを描いたのは、店長の張钰若(チョウ・ギョクジャク)さん。早稲田大学大学院在学中の留学生で、中国の四川省出身。四川省のデザートは、張さんの故郷の味を再現しているそうです。
缶のイラストは、張さんが幼少期から習っている中国絵画をもとにしたもの。こういうセンスがあるからこそ、絵画のようなスイーツができあがるのですね。
自宅でも、中国スイーツを楽しめる!
嬉しいことに、スイーツの一部と焼き菓子は、オンラインストアでも購入可能。甘露|公式オンラインストア
おうちで甘露 紅棗銀耳桃膠セット(2人前)
702円(税込)※送料別
桃膠(タオジャオ)を使った薬膳スイーツを自宅で作れるように、2人前の材料とレシピが一式入っています。完成まで、戻し時間を含めなんと約10時間!休日にゆっくり楽しみたい方におすすめです。※桃膠は血の巡りを良くするため妊娠中の方はお控えください。 以前から好評だった焼き菓子は、オンライン販売を望む声を受けて準備を開始。そんな矢先に新型コロナウィルスで休業を余儀なくされたため、自粛期間を使ってブラッシュアップ。その結果、予想以上に多くの方から注文をいただくようになったのだそうです。
現在も店内で購入可能ですが、確実に手に入れたい場合は、オンラインストアでオーダーしてみてください。
地域の人々や、日・中を結ぶコミュニティスペースに
店主の向井さんは、もともと高田馬場新聞というローカルwebマガジンを主宰しており、「地域の人々のコミュニティスペースを作りたい」と考えていたそうです。そんなときに出会ったのが、「中国人留学生と日本人の交流活動をやりたい」と考えていた張さん。向井さんも、奥様が鍼灸の勉強を本格的に始めたのをきっかけに、薬膳に興味を持ち始めたこともあり、同店オープンに至りました。
高田馬場新聞
そんな背景もあり、同店では、国際的な中国語検定試験(HSK)受験者のための「お悩み相談会」や、中国語会話サロンなども開設。奥様が鍼灸と按摩・マッサージの国家資格を取得したこともあり、将来的にはお茶とスイーツを提供しつつ、別室で施術もできるようなサロンにしたいという夢も広がっています。
このお店を起点に、地域の人々や日・中が繋がれる未来も、そう遠くなさそうです。
企画協力:桑原 恵美子
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店舗情報※ 記事の内容は、公開時点の情報です。記事公開後、メニュー内容や価格、店舗情報に変更がある場合があります。来店の際は、事前に店舗にご確認いただくようお願いします。関連記事
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