トリアセテート「ソアロン」刷新エレガンスとナチュラルの2軸で

2025.05.29 07:58

提供：繊研plus

GSIクレオスグループのソアロンは、トリアセテート「ソアロン」をリブランディングした。

ロゴや打ち出しを刷新し、26年春夏向け展示会では、トリアセテートとポリエステル特殊極細加工糸との複合糸を使った梳毛調「ミッション」や膨らみ感のある快適ストレッチ素材「セラテリー」といった人気定番生地に加え、「エレガンス」「ナチュラル」をテーマにした新たな生地を見せた。

人気素材では、ソアロンの強みをわかりやすく伝えようと黒と白の生地でみせた。売り上げの約4割を占めるミッションは、ソフトで豊かな膨らみが特長の梳毛調素材。トリアセテート特有の発色性の良さと弾力性、イージーケア性などを併せ持つ。

次の柱であるセラテリーは清涼感、適度なストレッチ性、柔らかな触感が特長。ドレープ性が評価され、レディス向けに加えメンズスーツ用などにも広がっている。

「スーパーヴィヨン」は、極細のトリアセテートと極細のポリエステル高収縮糸とのハイマルチ複合素材。ソフトでしなやかなドレープ性とシルクのような光沢、手触りが特徴。高級ブランドのほか大手小売りブランドでも採用された。

新素材群は、エレガンスとナチュラルの2テーマで出す。従来よりもトリアセテート比率を高め艶感、落ち感を強調する。エレガンスはビジネスやフォーマル向けが中心で、ナチュラルは天然調やスラブ調が揃う。エレガンスでは、軽さや薄さ、上質、ドレープ、艶感といったニーズを取り入れた生地が充実する。

ナチュラルは、スラブ調を中心に、さらっとした着心地でイージーケア性に優れた生地が揃う。シャツ、ブラウス向けに加え、有力ブランドのメンズ向けのテーラードジャケットやイージーパンツで採用されるなど用途、客層が広がっている。展示会では見せなかったが、欧州高級ブランド向けを想定したトリアセテートとキュプラの複合生地など、新たな生地開発に力を入れる。