ロンシャン・ジャパン、2期連続売上高を更新 レザー商品がヒット
2024.03.15 06:29
提供:繊研plus
ロンシャン・ジャパンは、過去最高だった22年度の売上高を23年度も更新した。竹原誠社長が就任した18年度比で1.8倍。成長の理由は、強みであるレザー商品の拡大と「『ロンシャン』とは」を語る様々なPR活動にある。
竹原社長着任後の売上高の更新は19年度と合わせ3度目。日本で長く人気だったのは、自分好みにカスタマイズできる「ル・プリアージュ」のナイロンバッグ。だが、昨今は革小物から始めたルーツや、シーズンごとのコレクションラインを深く語るコミュニケーションにより、主力商品が置き換わりつつある。
昨年はミレニアル世代やZ世代を中心に、ル・プリアージュのレザーライン「ル・プリアージュ・エクストラ」が売れた。ブランドらしいグレインレザーの表情が際立つ「ル・フローネ」もインバウンドに好評だ。18年度比の売上高は「カスタマイズ企画を除くと2倍以上の成長」(竹原社長)という。
グローバルでも支持されているのは、サボワールフェール(匠の技)が詰まったレザー商品。「同じような形を日本でも表現していくのがミッション」として、この5年間注力してきた。こうした日本でのイメージ改革の浸透が好調の背景にある。
販売の好調を受け、昨年はグローバルで約500人の雇用を創出。顧客増加に伴い、アフターフォローや情報管理のセキュリティー強化、業務の効率化のためCRM(顧客情報管理)ツールも新たに導入した。
今年は、昨年から投資する店舗の改装が完了に向かい、店舗を生かしたアプローチとブランドを体感できる場の創出に力を入れていく。
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