次世代俳優が集結した「ドラゴン桜」

2005年に放送された前作ドラマの原作である「ドラゴン桜」（2003年～2007年連載／講談社）の15年後を描く続編「ドラゴン桜2」を原作として放送された同作。

東大合格を目指す“東大専科”の生徒役には次世代を担う俳優たちが集結し、同作の出演をきっかけにさらに知名度を上げた。

高橋海人

学年最下位の瀬戸輝を演じたKing ＆ Princeの高橋海人（※「高」は正式には「はしごだか」）は、4月期に放送された日本テレビ系ドラマ「だが、情熱はある」でのオードリー・若林正恭役が記憶に新しい。

同作の放送前からビジュアルの再現度が話題になっていたが、放送が開始されると話し方、佇まいまでもが若林そのものであり大きな反響を呼んだ。

グループでは、永瀬廉とともに新体制がスタートしたばかり。俳優として、アーティストとしての新しい姿に期待が高まるばかりだ。

平手友梨奈

全国トップレベルのバドミントン選手として活躍していた岩崎楓役の平手友梨奈。その後は、韓国のヒットドラマ「梨泰院クラス」を日韓共同プロジェクトでリメイクしたテレビ朝日系ドラマ「六本木クラス」（2022年）で、主人公・宮部新（竹内涼真）に恋心を抱きながら、新が営む居酒屋「二代目 みやべ」を大きく成長させていくマネージャー・麻宮葵を演じ、その可愛らしさと健気さが視聴者の共感を呼んだ。

2022年12月には、BTSやジャスティン・ビーバーなど、人気アーティストが多数所属する大手芸能事務所「HYBE」に移籍。日本のみならず、グローバルに目を向けて活動している。

また10月には、フジテレビ系ドラマ「うちの弁護士は手がかかる」（毎週金曜よる9時～）への出演が決まっており、弁護士役に初挑戦。今後も、新しいことに挑戦し続け、色々な姿を見せてくれることだろう。

加藤清史郎

優秀な弟と比較され続け劣等感が染みついている天野晃一郎役を演じていた加藤清史郎は、現在放送中の日本テレビ系ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」（毎週土曜よる10時～）にて、生徒役の1人である相楽琉偉を熱演中。

相楽はいわゆる1軍であり、他の生徒からは恐れられる存在。何かを企んでいるような様子も描かれており、今後物語にどう関わっていくのか目が離せない存在だ。

鈴鹿央士

優秀であるゆえに他人を見下す癖があった藤井遼役の鈴鹿央士は、現在放送中のTBS系火曜ドラマ「１８／４０（エイティーン／フォーティー）～ふたりなら夢も恋も～」（毎週火曜よる10時～）に出演。

鈴鹿は、福原遥演じる仲川有栖の大学の先輩・黒澤祐馬を演じており、夢も出産も諦めない有栖を見守り、支えるという役柄だ。

鈴鹿が持っている優しい雰囲気が存分に発揮されている同作では「祐馬惚れる」「祐馬幸せになって」と癒やされる視聴者が続出。抜群の存在感で魅了している。

南沙良

今まで何かに頑張ったことがなく明るい今ドキ女子高生・早瀬菜緒を演じた南沙良は、1月期に放送されたフジテレビ系ドラマ「女神の教室～リーガル青春白書～」では、クールで他人にも自分にも厳しいしっかり者の照井雪乃を演じ、ギャップが話題に。

そして、テレビ東京と動画配信サービスNetflixの共同制作連続ドラマ「君に届け」（世界独占配信中）では鈴鹿と再共演。インタビューで鈴鹿について「鈴鹿さんはすごくマイペースというか、不思議な雰囲気を持っている方。以前もご一緒させていただいているので、安心感みたいなものがありました」と話しており、2人が創り出す温かなラブストーリーは観る人の心を掴んだ。

細田佳央太

昆虫好きで発達障害を持った原健太役を好演した細田佳央太。「ドラゴン桜」放送後も日本テレビ系ドラマ「恋です！～ヤンキー君と白杖ガール～」（2021年）や、テレビ朝日系ドラマ「もしも、イケメンだけの高校があったら」（2022年）などに出演し、学園モノには欠かせない存在となった。

高校生役のイメージが強い細田だが、現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」（総合テレビ、毎週日曜午後8時～／BSプレミアム・BS4K、毎週日曜午後6時～）では松本潤演じる家康と有村架純演じる瀬名（築山殿）のパーフェクトな息子・信康を好演。イメージを一新させ、新しい一面を見せた瞬間だった。

志田彩良

細田が演じた健太をいつもそばで支えていた学年トップの小杉麻里を、志田彩良が演じた。

その後志田は、期間限定ボーイズグループ・8LOOM（ブルーム）が大きな反響を呼んだTBS系ドラマ「君の花になる」（2022年）に出演。8LOOMのメンバーがよく訪れる銭湯の娘を演じ、陰ながらグループを応援していた。

そして、4月期に放送されたカンテレ・フジテレビ系ドラマ「ホスト相続しちゃいました」、TBS系ドラマ「ペンディングトレイン―８時２３分、明日　君と」などの話題作への出演が続き、今後の活躍が期待される女優へと成長している。

西垣匠

東大専科のメンバーを影で支え、その後“練習生”としてクラスに加入するヤンキー・岩井を演じた西垣匠の活躍も見逃せない。

「ドラゴン桜」終了後には、テレビ朝日系ドラマ「消えた初恋」（2021年）や、映画「今夜、世界からこの恋が消えても」（2022年）、「わたしの幸せな結婚」（2023年）など話題作への出演が後を絶たない。

現在放送中のBLマンガの実写化作品であるテレビ東京系ドラマ「みなと商事コインランドリー2」（毎週水曜深夜24時30分～）で、イケメン男子大学生・香月慎太郎を演じており、恋人である湊晃（草川拓弥）にストレートに思いを伝える姿が視聴者の心を掴んでいる。

西山潤

よく岩井と絡んでいた小橋役の西山潤も目覚ましい活躍を見せている。西山は、20日に放送された「VIVANT」第6話に別班（国内外で民間人に紛れて諜報活動を行う特殊部隊）として登場。謎に包まれた部分も多い中、一部メンバーの素顔が明らかとなった。

「ドラゴン桜」出演時は勉強と程遠い役どころだったものの、「VIVANT」では頭脳明晰なエリート組織の一員となっており、そのギャップに反響が続出。「ドラゴン桜の子が出世しててびっくり」「ギャップ半端ない」「東大に合格した世界線かな（笑）？」とツッコミが上がり、今後どのように物語に関わってくるのか注目が集まっている。

直近には「どうする家康」に北条氏直役で出演するなど、著名作品への参加が増えている注目株だ。

多くの視聴者を感動させた「ドラゴン桜」の生徒たちが今新たに見せる成長した姿から目が離せない。（modelpress編集部）