安藤サクラ主演「ブラッシュアップライフ」

主演・安藤、脚本・バカリズムが初タッグを組んだ今作は、地元の市役所で働く実家住まいの平凡な独身女性の近藤麻美（安藤）が、人生をゼロからもう一度やり直す地元系タイムリープ・ヒューマン・コメディー。

ごくごく平凡な人生を送ってきた麻美が、ある日突然、赤ちゃんから2周目の人生をはじめる奇想天外な“バカリズムワールド”全開の作品となっている。

「ブラッシュアップライフ」エンディング曲に隠された仕掛けとは？

第1話では、2周目の人生を始めた麻美の保育園時代が舞台となっており、麻美は友人の玲奈（のちの黒木華）の父親（勢登健雄）と洋子先生（中田クルミ）の不倫を目撃してしまう。先生に連絡先を書いた紙を渡した父親にポケベルで「フリン シタラ バラス」と送り、1周目では気づくことができなかった2人の不倫を止めることに成功。エンディングでは国武万里の「ポケベルが鳴らなくて」が流れ、不倫関係が描かれたラブストーリーである同局系ドラマ「ポケベルが鳴らなくて」（1993）の内容とのつながりを見せた。

第2話では、中学校で嫌いだった社会科教師・ミタコング（鈴木浩介）とたまたま電車で遭遇し、友人に見せるため撮影していた動画でミタコングの痴漢の冤罪を晴らすこととなった。後日お礼に来たミタコングの手には中学校時代に没収されたゲームボーイアドバンスが。そこで女優の天海祐希主演の同局系ドラマ「ラストプレゼント」（2004）の主題歌である槇原敬之の「僕が一番欲しかったもの」がエンディングで流れた。

第3話では、保育園時代に不倫を止めた父親の娘である玲奈と偶然再会し、彼氏が同じ調剤薬局で働く上司の宮岡（野間口徹）であることを知る。麻美は既婚者であることを伝えるために玲奈をカラオケに呼び出し真実を伝えると、玲奈は相手に話す隙を与えないほどの怒りをぶつけて別れを切り出した。その話の最後には、女優の安達祐実が主演を務めた同局系ドラマ「家なき子」（1994）の主題歌「空と君のあいだに」とともに両A面シングルとして収録されている中島みゆきの「ファイト！」が流れていた。

第4話で、3周目の人生を送る麻美はミタコングが痴漢の冤罪で捕まってしまう日が今日であることを思い出す。「家政婦のミタ」（2011）の主題歌である斉藤和義の「やさしくなりたい」がエンディングで流れ、「ミタコング」と「家政婦の“ミタ”」がリンクしているという声が上がっていた。

「ブラッシュアップライフ」日本テレビ過去ドラマが続々登場

第3話では、1周目の人生で死んでしまった日を2周目の人生で乗り越えた麻美。油断したまま日常を送る最中、自転車でドラマの撮影現場に遭遇し「前野朋哉だ」と気を取られていたところ、車に轢かれてしまう。前野は現在、女優の門脇麦が主演を務め、俳優の田中圭が出演する同局系水曜ドラマ「リバーサルオーケストラ」（毎週水曜よる10時～）にバイオリン奏者として出演中。「ブラッシュアップライフ」に登場した前野は楽器ケースを持っており、同局の別ドラマとのつながりが話題を呼んだ。

3周目の人生となった第4話では、たくさんの人を楽しませて大量の徳を積もうと思いテレビ局に就職。彼女がドラマ班に配属され最初に関わった作品が、女優の満島ひかりが主演を務めた同局系ドラマ「Woman」（2013）だった。また、同作に実際に出演していた臼田あさ美が本人役で登場するなど、現実と「ブラッシュアップライフ」の世界がリアルに表現されている。

女優の杏が主演を務めた同局系ドラマ「花咲舞が黙ってない」（2015）のAPを務めるシーンでは、ミタコングを助けるための奔走中に、ドランクドラゴンの塚地武雅が活躍したり、2月5日放送の第5話では女優の北川景子が主演を務めた同局系ドラマ「家売るオンナ」（2016）から仲村トオルも登場予定。過去に放送された同局系ドラマを思い起こされる仕掛けが多く隠されていた。

「ブラッシュアップライフ」他局名作の話題も

また、地元の仲良しの同級生・なっちこと夏希（夏帆）とみーぽんこと美穂（木南晴夏）とは学生時代からドラマの点数をノートにつけて話し合うほどドラマ好きの麻美。

学生時代の会話でもフジテレビ系「ビーチボーイズ」（1997）やテレビ朝日系「トリック」（2000～）など、多数の名作ドラマや俳優名が登場し、様々な世代の視聴者の共感を呼んでいる。（modelpress編集部）

情報：日本テレビ