山崎賢人主演「アトムの童」

本作はゲーム業界を舞台に、若き天才ゲーム開発者が大資本の企業に立ち向かう姿と、周囲の人たちとの関わりによって成長していく姿を描く。

山崎のほか、松下洸平、岸井ゆきの、オダギリジョーらが出演する。

「ジョン・ドゥ」は那由他＆隼人の共有名義だった

那由他は大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する若き天才ゲーム開発者。「ジョン・ドゥ（＝名無しの権兵衛）」という名前で活動し、誰もその素顔を知らないことから「ゲーム業界のバンクシー」と称される存在だった。

第1話ではある事件をきっかけに6年間ゲーム開発から離れていた那由他を、老舗玩具メーカー・アトム玩具の1人娘である冨永海（岸井）がスカウト。那由他は海の熱意に心動かされ、アトム玩具で再びゲーム開発を始めることを決意する。

また、那由他がゲームから離れていたのは「SAGAS」の社長・興津晃彦（オダギリ）に当時開発していたゲーム「スマッシュアタック」を勝手に販売されたことが原因で、ジョン・ドゥはもともと那由他と菅生隼人（松下）による共有名義だったことが明らかに。そして隼人は現在、なぜか興津のいるSAGASで働いているのだった。

那由他＆隼人、6年前の事件の全貌が明らかに

第2話では、海は那由他に隼人と再びタッグを組むよう提案するも、那由他は頑なに拒否。隼人がSAGASで働いていることが許せないのだった。

6年前、2人には公哉（柳俊太郎 ※「柳」は正式には旧漢字）という友人がいて、那由他と隼人だと喧嘩になることもあるが、3人だと上手く回る良い関係性だった。公哉は2人の才能に気付き、開発のサポートをすることに。大学生の3人では資金が足りず、公哉は興津に金銭面の支援を依頼。「スマッシュアタック」を見せ2人の実力を証明したが、興津はそれを奪って販売した。

公哉は全ての責任は自分にあると思い自殺。公哉の死で那由他はゲームから離れ、隼人はSAGASに就職。那由他は隼人を許せず、そのまま時が流れた。

隼人がSAGASに入社した理由

新たなパートナーを探すことになった那由他は、海に連れられゲームジャムのイベントに参加。その会場で隼人と再会したことをきっかけに、隼人がSAGASに入社した理由を知るために、公哉の母親の元を訪ねる。

隼人は「スマッシュアタック」の名義をSAGASからジョン・ドゥに変更する契約を結ぶために入社していた。またその代わりに、今後隼人の作るゲームは全てSAGASが権利を持つこととなっていた。

那由他、隼人を必死に説得

契約締結が公哉の母から話を聞いた当日だと知った那由他は急いで隼人の元へ。隼人の考えを知ったことを話し、「そんなことのためにSAGASに入ったのかよ。俺はゲーム辞めたけど、お前は続けた。だったら作るの楽しんでてほしかったよ！全然楽しそうじゃねえじゃんお前」「一生辛い思いしてゲーム作り続けんのかよ！そんなことのために頑張ってんじゃねえよ」と伝える。

しかし隼人は「お前にとってはバカらしくても、俺にとっては大事なことなんだよ。俺には、お前と公哉と3人でゲーム作った時間は、“そんなこと”じゃねえんだよ！」と反論。そのまま去ろうとした隼人だったが、那由他は「バカだなお前！俺がここにいんだろ！また一緒に作ればいい」と言い放ち、「しゃくだけどさ、俺…お前と一緒に作ってる時間が1番楽しいんだよ。俺はもう1回、隼人と一緒に作りたい。お前じゃなきゃダメなんだよ！アトムに来いよ。スマッシュスライドなんてSAGASにくれてやろうぜ！あれ超えるもっと面白いもん、俺と一緒に作ろうぜ！公哉が望んでんのも、そういうことだよ」と説得する。

だが隼人は「もう遅いんだよ。ここまで来て俺…引き返せねえわ」と泣きそうな表情のままSAGASに戻っていくのだった。

山崎賢人＆松下洸平、演技合戦に絶賛の声

那由他は説得しきれなかったことにショックを受けるが、その一方、隼人は那由他の言葉に心動かされ、サインをする直前で契約を止める。アトムで働くことを決意し、ついにジョン・ドゥが完全復活となった。

SAGASの会社前で那由他と隼人が互いの思いを感情のままに明かし合うシーンは約5分に及び、視聴者の間では山崎と松下の演技合戦に心打たれる声が続出。「2話から泣ける」「最強の2人」「ジョン・ドゥ完全復活が本当に嬉しい」といった喜びのコメントに加え、「賢人くんと洸平さんの演技に鳥肌」「2人の繊細な表情の変化が凄かった」など山崎と松下の演技を絶賛する声も多数上がっていた。（modelpress編集部）

情報：TBS