「ゆっくりでいいよ」と言われ正直ほっとしてしまった俺の、彼女に隠していた本音
「即レスが当たり前」だった俺の習慣
彼女と付き合い始めてから、俺は彼女からのメッセージにできるだけ早く返すようにしてきました。彼女が寂しがらないように、不安にならないように。仕事中もこっそりスマホを確認して、休憩時間に長文を打つのが日課になっていたのです。
付き合って半年を過ぎた頃から、正直、その習慣が少しずつ重荷になっていたのを否定できません。会議中にスマホが気になり、夜は疲れて眠いのに、彼女に「今日もありがとう」を打つために30分かかる日もありました。彼女の優しさには感謝しているのに、自分の中で消化できない疲労が溜まっていったのです。
火曜日の夜、画面に届いた一通
火曜日の夜、いつものように俺は彼女に「今日はどんな1日だった?最近ちゃんと眠れてる?」と長文を送っていました。残業で頭が重い夜でしたが、毎日の習慣を崩したくなかったのです。
しばらくして、彼女から短い返事が届き、続けてもう1通。
「返事ゆっくりでいいよ」
画面を見つめたまま、俺は数秒間動けませんでした。安心したような、申し訳ないような、複雑な気持ちが波のように押し寄せてきたのです。
「ちゃんと甘えていいんだ」と思いました。本当はもう少し気楽にやりとりしたかった俺にとって、その一言はずっと欲しかった「許可」だったのかもしれません。返信を打ちながら、自分でも気づかないうちに息を吐いていました。
「ゆっくりでいいよ」に甘えた3日間
翌日から、俺は意識的に返信のペースを落としてみました。仕事中は通知を見ない。帰宅してから一気に返す。彼女に許可をもらえたのだと勝手に解釈して、これまでの習慣をリセットしようとしたのです。
最初は罪悪感もありました。でも金曜日になる頃には、その遠慮も薄れていました。朝の「おはよう」への返信を昼まで放置し、午後になっても返さないまま仕事に集中していました。「ゆっくりでいいって言ってたしな」と、自分に都合のいい言い訳をしながら。
夜21時、彼女から「最近どうしたの?」というメッセージが届きました。画面を見て初めて、自分が3日間でどれだけ彼女からのメッセージを放置していたかに気づいたのです。
そして...
俺は迷ったあと返信を送りました。
「『ゆっくりでいいよ』って言ってもらえて、正直ほっとしてた。毎日即レス頑張ってたけど、実はちょっと疲れてた。甘えてしまってごめん」
送信ボタンを押すまでに、何度も文面を直しました。
しばらくして、彼女から「正直に話さない?」と返事が来ました。その短い一言を見て、彼女の「ゆっくりでいいよ」にも、本当はもう一つの意味があったのかもしれないと気づいたのです。お互いに気遣いのふりをして、本音を相手の優しさに預けていた。それが、この3日間のすれ違いの正体だったのだと思います。
明日、彼女に会いに行こう。今度は文字越しではなく、顔を見て話したい。毎日続けてきたメッセージの習慣を、二人で見直す時間が必要なのだと思いました。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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