「大丈夫?」を3回送る癖がやめられなかった俺が、彼女の一言で初めて口にできた話
「大丈夫?」を3回送らないと落ち着かない俺
彼女と付き合って2年。仕事も家のことも、彼女が隣にいる前提で考えるようになっていました。 だから、彼女からの返信が遅いと、いつも勝手に不安が膨らんでいくのです。
最初は「忙しいのかな」、次に「具合悪いのかな」、最後には「事故にでもあったんじゃ」と、頭の中で想像が止まらなくなる。 気づくと、俺は決まって「大丈夫?」「返事来ないけど大丈夫?」「無理しないでね大丈夫?」と、短いメッセージを3回続けて送っていました。
それが彼女にとってどう見えているのかは、考えないようにしていました。考えると、たぶん答えが出てしまうから。
「1回でいいよ」と打たれた水曜の夜
水曜の夜、彼女から返信が来ました。 「ごめん、会議だった。1回でいいよ、3回も送らなくて」 画面の文字を読んだ瞬間、俺は数秒間、何も入力できませんでした。 怒っているわけじゃない。読み返してもそれは伝わってきます。
でも「1回でいいよ」というその言葉は、俺がずっと避けてきた問いを、まっすぐ突きつけてくる言葉でした。 ようやく打ち返したのは、「ごめん、心配性なんだ」というひとこと。本当はもっと話したかったのに、その夜の俺はそれが精一杯だったのです。
週末、彼女に切り出された話
週末、彼女から「カフェに行こう」と誘われました。窓際の席に座った瞬間、これは「あの話」だと俺はわかっていました。 コーヒーが運ばれてきても、なかなか口を開けませんでした。
彼女が「この前のメッセージのこと、ちょっと話していい?」と切り出してくれました。「あの3回は、返事を急かしてたわけじゃなくて。返事が来ないと、前に付き合ってた人のこと思い出すんだ」 高校時代に付き合っていた相手が、ある日からぱたりと連絡が取れなくなったことがありました。後から引っ越しだと知ったけれど、その数日間、最悪のことばかり考えていた。誰にも話したことがない記憶でした。
そして...
俺はもう一つだけ、続けて打ち明けました。 「1回送って既読がつかないと、何かあったんじゃないかって、勝手に頭の中で想像が膨らむんだ」 彼女は少しの間、何も言いませんでした。それから「ちゃんと話してくれてありがとう」と返してくれた声が、自分の中の重たいものを、ゆっくり溶かしていく気がしました。
翌朝、目覚めて最初にしたのは、彼女に短いメッセージを送ることでした。「おはよう、大丈夫?」たった一行。送信ボタンを押すまでに、何度か文面を打ち直しました。3回じゃなくて1回。彼女に届くのはこれで十分だと、初めて自分に言い聞かせられた朝でした。
(20代男性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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