孫の描いた絵の前で私が「ごめんね」と言った本当の理由→嫁を責め続けた私が、あの笑顔に気づかされるまで
私が言い続けてきたこと
息子の嫁は、子供が生まれてからも仕事を続けています。毎日保育園に預けて、夜に迎えに行く。その生活が、私にはどうしても心配でした。家に行くたびに、つい言ってしまうのです。「子供は母親のそばにいるべきだ」と。
ある夕食のとき、「子供を保育園に預けるなんて、母親失格じゃないですか」とはっきり言いました。嫁は何も言わず、ただ箸を置きました。息子がかばうような発言をしてましたが、私は自分の言葉が正しいと思っていました。
実は、同じ言葉を私も言われたことがあります。息子が小さかった頃、パートに出ていた私に、姑が「母親がそんなことでどうするの」と何度も繰り返しました。あのとき私はどれほど傷ついたか。なのに、自分が同じことをしているとは、そのときは思いもしませんでした。
孫が描いた絵
週末に訪ねると、テーブルに孫の絵がありました。保育園で描いてきたという「大好きな人の絵」です。中央に嫁と夫と息子、その隣にお友達の顔が並んでいました。
私の姿は、どこにもありませんでした。
最初は寂しかった。でも絵の中の子供の顔を見ているうちに、そんな気持ちは消えました。こんなに楽しそうな顔を、私は孫に見せてもらったことがあっただろうか。
涙が出た理由
気づいたら、目に涙が浮かんでいました。
「この子、こんなに楽しそうに…」と声が出ました。先生の顔、友達の顔。どれも笑っています。嫁が毎日送り迎えしているあの場所で、孫はこんな顔をしていた。
私が「母親失格」と呼んでいた選択が、この絵を描かせていた。その事実が、じわりと胸に広がりました。
そして…
帰り際、私は嫁に「ごめんね。あなたの選択は間違ってなかった」と言いました。
謝罪の言葉を口にしたのは、生まれて初めてのことかもしれません。嫁が「ありがとうございます」と答えた声が、少し震えていました。
孫の絵は今も目に焼きついています。あの笑顔に気づかせてもらったのは、孫が保育園に通っていたからでした。
(70代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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