「どれだけ好きか確かめたかった」嘘で彼女の愛を試した俺が、失ってから気づいたこと
嘘をつこうと思ったきっかけ
交際して1年が経った頃、ふとした不安に駆られるようになりました。彼女は本当に俺のことを好きなのだろうか。何かあったとき、彼女はそばにいてくれるのだろうか。
その不安を確かめたくて、俺は「実は俺、深刻な病気なんだよね」「難しいものだから、後で詳しく話すよ」という嘘のメッセージを送りました。それから彼女に詳しく聞かれてもごまかし続けました。
最初は少しだけ確かめたかっただけのつもりが、彼女が心配して会いに来てくれるたびに、嘘をやめられなくなっていったのです。
彼女の優しさを「証拠」だと思っていた
仕事の合間を縫って会いに来てくれる彼女を見ながら、「やっぱり俺のことが好きなんだ」と安心していました。栄養を考えた食事を作ってくれる姿を見るたびに、それが嘘の上に成り立っていることを、どこかで切り離して考えていたのです。
病院への付き添いを申し出てくれたときも「一人で大丈夫だから」とかわし、友人との飲み会にも普通に参加していました。彼女の心配をよそに、自分の生活は何も変わっていなかった。今思えば、自分勝手にもほどがあると思います。
友人の一言が、すべてを終わらせた
彼女が俺の友人と偶然会い、病気の話をしたことで、嘘はあっさりと崩れました。友人から連絡を受けたとき、いよいよ隠し通せないと悟りました。
その夜、彼女に問い詰められた俺は、しばらく何も返せませんでした。そして「ごめん、全部嘘だった。お前が俺のことどれだけ好きか確かめたかっただけ」と送ったのです。
送信した瞬間、自分のしてきたことの重さが、ようやく実感としてのしかかってきました。眠れない夜があったはずの彼女。仕事の合間を縫って会いに来てくれた時間。そのすべてが、俺の身勝手な不安から生まれた嘘のために使われていた。言い訳の言葉など、何一つ浮かびませんでした。
そして...
彼女から届いた最後のメッセージは、「あなたの気持ちは分かったけど、私はもう前に進むね。お元気で」という短い言葉でした。怒りも責めもなく、ただ淡々と終わりを告げるその文面が、どんな言葉よりも深く胸に刺さりました。
何度か連絡を送りましたが、返信は一度もありませんでした。
愛情を確かめたいなら、言葉で伝えればよかった。不安なら、正直に打ち明ければよかった。嘘で試すことは、相手への信頼を自ら捨てる行為だったのです。失ってから気づいても、もう遅かったのだと、今も後悔しています。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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