会議で私の発言を嫌がり続けた同僚→上司の発言で立場が逆転して...
耳に入ってきた言葉
同じ部署の彼は、私よりキャリアが少し長く、発言力もある社員でした。私が会議で口を開くたびに、眉をひそめたり、腕を組んで天井を見上げたりする仕草が続きました。
あるとき、別の同僚から「あの人、女は話が長いってよく言ってるよ」と教えてもらいました。面と向かって言われたわけではないけれど、そういうことだったのかと、腑に落ちました。怒りというよりも、どこか冷めたような気持ちになったことを覚えています。
準備を重ねた重要な会議
数週間後、取引先を交えた大切な会議がありました。自分が長く担当してきた案件に関わる内容で、きちんと伝えなければならないことがありました。資料を丁寧に整理し、伝えるべき要点を絞り込み、話す順序まで繰り返し確認しながら準備しました。
「場の空気のため」に黙るのではなく、「自分の仕事に誠実であるため」に発言する。そう決めて当日を迎えました。彼は開始早々から積極的に話し始め、自信たっぷりに場を引っ張ろうとしていました。私は自分の番を待ちました。
場が静まった瞬間
彼の話は、気がつくとかなりの時間が経っていました。要点がまとまらないまま、エピソードを次々と重ねていく語り口になっていきました。そのとき、上司が穏やかな声で口を開きました。「君の話はとっても長い。もう少し整理してから話して欲しい」。
「女は話が長い」と言い続けていた彼が、上司からそう言われた瞬間でした。少し間があってから、上司が私に発言を促してくれました。準備してきた内容を、落ち着いた声で順序よく伝えることができました。会議のあと、「わかりやすかったよ」と上司が言ってくれました。
そして...
あの会議から、しばらく時間が経ちました。彼の態度がすぐに変わったわけではないし、職場の空気が一変したわけでもありません。それでも私の中では、何かが少し変わりました。誰かの思い込みに合わせるためではなく、自分の仕事と向き合うために声を出すこと。それが、私にとっての誠実さなのだと思えるようになりました。
声は、出し続けることで少しずつ届いていくもの。そんなふうに感じながら、今日もまた会議室の椅子に座っています。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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