「時短のくせに」時短勤務の同僚に苛立っていた私が一瞬で言葉を失った彼女の成績
ずるいと思っていた
彼女は育休から復帰して、時短勤務で働いていました。16時になると「お先に失礼します」と帰っていく。私たちが残業している時間に、彼女は子どもと家にいる。正直、ずるいと思っていました。給湯室で同僚にこぼしたことがあります。「あの人ってさ、時短のくせに同じ給料もらってるんでしょ?」と。実際は時短の分だけ給料がカットされていたことを、私は知りませんでした。
彼女への態度
私は彼女に冷たく接していました。帰る時間になると、聞こえるようにため息をつく。挨拶にも返事をしないこともありました。「私たちが残業してフォローしてるのに」という被害者意識があったのです。でも本当は、彼女が短い時間で効率よく仕事をこなしているのを見て、焦っていたのかもしれません。私は長時間働いているのに、彼女と大して変わらない成果しか出せていない。その事実から目をそらすために、「時短のくせに」という言葉で自分を正当化していたのです。
フルタイム復帰後の彼女
彼女がフルタイムに戻ってきた時、正直「これで同じ土俵だ」と思いました。今までのように早く帰れない。きっと私と同じくらいの成績になるだろうと。でも現実は違いました。彼女はみるみる成績を伸ばしていったのです。時短の時に身につけた効率的な働き方をそのままに、使える時間が増えた分、成果も増えていく。半年後には部署でトップの成績を記録していました。
そして...
成績発表の日、上司が彼女を褒めていました。「素晴らしい成果だね。時短の時から効率的な働き方を身につけていたのが活きているね」と。私は何も言えず、ただうつむくことしかできませんでした。「時短のくせに」と見下していた相手に、完全に抜かれた。それも圧倒的な差をつけられて。
長時間働いていれば偉いと思っていた自分が、どれだけ愚かだったか。彼女は限られた時間で最大の成果を出す方法を知っていたのに、私はただダラダラと会社にいるだけだった。今、私は彼女に話しかけることができません。あの頃の陰口を、きっと彼女は聞いていた。謝りたい気持ちはあるけれど、今さら何を言えばいいのか分からないのです。ただ一つ言えるのは、働く時間の長さと成果は比例しないということ。私はようやく、それを思い知りました。
(30代女性・営業職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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