「家事なんて誰でもできる」が口癖だった夫。一ヶ月の休みで家事を任せてみたら…一週間後、正座していた
自信満々の宣言
夫が転職することになり、入社のタイミングの関係で約1ヶ月の空白期間が生まれました。「大丈夫、家事はお前よりも完璧に全部やってやるから」。夫はそう言い切り、胸を張ってみせたのです。正直なところ、少し不安はありました。でも、これだけ自信を持って言うのだから、一度任せてみようと思いました。何より「誰でもできる」と言い続けてきた本人が、自ら名乗り出たのです。私は素直にお願いして、いつも通り仕事へ向かうことにしました。
崩れていく日常
異変に気づいたのは、わずか3日後のことでした。朝は、弁当を作れなかったから、買って欲しいと言われました。仕事から帰ると、シンクには食器が山のように積み上がり、洗濯物は生乾きのまま室内に吊るされていました。リビングのテーブルにはピザの空き箱が重なり、ゴミ箱はすでにあふれかけています。夕飯はその日もデリバリーのピザ。翌日も、その翌日も、家の中は少しずつ荒れていきました。夫の表情からは、初日にあった余裕がすっかり消えていたのです。
力尽きる夫
1週間が過ぎた夜、帰宅するとリビングのソファに夫がぐったりともたれ込んでいました。エプロンをつけたまま、手には使いかけの布巾。目が合うと夫はゆっくりと顔をこちらへ向け、「ごめん」とだけ言いました。搾り出すような声でした。続けて「毎日これをやってたんだな。仕事もしながら」とうつむきながら言いました。
私は、ふと口元がゆるんだのを、自分でも感じていました。怒りよりも先に、胸の奥がじんわりと温かくなったのを覚えています。ようやく気づいてくれた。10年分の疲れを少しだけ軽くしてくれた気がしました。
そして...
あの日を境に、夫は変わりました。家事が上手になったわけではありませんが、それでも、朝のゴミ出しは夫の担当になり、週末の夕飯は夫が作るようになりました。また、「手伝おうか」ではなく「次は俺がやるよ」と言うようになったのです。小さな変化かもしれません。けれど、私にとってそれは何よりも嬉しい言葉でした。家事は「手伝うもの」ではなく、一緒に暮らす二人で担うもの。そんな当たり前のことに夫が気づいてくれたこと、それだけで十分だと思えたのです。
(30代女性・会社員)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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