「俺の給料で暮らしてるんだから」と妻に言ったら、働き始めて...
言ってしまった一言
あの日、仕事の休憩中に妻からLINEが来ました。家電の買い替えの相談でした。残業続きで余裕がなかった俺は、ろくに考えもせず返してしまったのです。
「また金かかるのか。俺の給料で暮らしてるんだから、少しは考えろよ」。 送った後、妻からの返信がしばらく来ませんでした。でもそのときは、何が悪いのかわかりませんでした。俺が稼いでいるのは事実だろう、と。
見えていなかったもの
妻がパートを始めたと知ったのは、しばらく経ってからでした。帰宅時間がギリギリになり、夕飯が少し簡単になった。理由を聞いたら「働き始めた」と言われました。
最初は「急にどうした」と思いました。でも、妻がいない時間に家のことをやろうとして、初めて気づいたのです。洗濯物を畳む場所、調味料の位置、子どもの着替えの収納。何も知らない。全部、妻に任せきりだったのです。
突きつけられた言葉
ある日、妻に言いました。「最近、大変そうだな」。妻は淡々と答えました。「うん。でも、自分のお金があるって嬉しいよ。『暮らさせてもらってる』わけじゃなくなったから」。
「あのときの、まだ気にしてたのか」。そう言った瞬間、自分の言葉がいかに薄っぺらいか気づきました。妻は「忘れられないよ。でも、おかげで変われた」と言ったけれど、それは優しさでした。本当は、もっと傷ついていたはずです。
そして...
翌週から、俺は週末の朝ごはんを作るようになりました。最初は卵焼きすらまともに作れなかった。でも、少しずつ家事を覚えていきました。妻は何も言わなかったけれど、「ありがとう」と言われるたびに、今までの自分が恥ずかしくなりました。
「俺の給料で暮らしてる」。あの言葉の裏には、家事や育児を仕事と認めていない俺がいた。妻が毎日どれだけのことをしていたか。こうなって初めてわかるなんて、情けない話です。あの一言は取り消せない。でも、これからの行動で返していくしかない。そう思っています。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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