「育児くらいで疲れないでしょ」と妻に言っていた俺→妻が見せた"47項目のリスト"に何も言えなくなった
「俺の方が大変」という思い込み
息子が生まれてから、仕事の負担は確実に増えていました。残業も増えたし、家族を養うプレッシャーもある。帰宅すると疲れた顔の妻がいて、「今日も大変だった」と言ってくる。正直なところ、「俺だって大変なんだけど」と思っていました。家にいるんだから、合間に休めるはずだと。
息子が胃腸炎で夜中に何度も吐いた翌朝、一睡もできなかったと言う妻に「育児くらいで疲れないでしょ。俺なんて寝不足で会議だよ」と言ったのは、自分の辛さをわかってほしかっただけです。でもそれは、妻の辛さを無視していいことの理由にはなりません。
妻が何をしているか、知らなかった
そもそも俺は、妻が一日に何をしているのか、ほとんど知りませんでした。朝出勤して、夜帰ってくると夕食ができていて、洗濯物はたたまれている。その「できている」状態がどうやって作られているのか、考えたことがなかったのです。週末に息子と二人で留守番したことはあります。でもそれは数時間で、妻が作り置きしてくれた昼食を温めて食べさせるだけ。それすら大変だと感じたのに、それが毎日だとは想像もしていませんでした。
47項目の衝撃
妻から「これ、読んでみて」と渡された紙を手に取ると、びっしりと書かれた文字が目に入りました。「朝6時 離乳食準備」から始まるリストは、細かい項目が延々と続いていました。最初は「こんなに書かなくても」と思いながら読んでいましたが、途中で手が止まりました。「排水口の髪の毛取り」「子ども用の爪切り」「予防接種のスケジュール管理」。存在すら知らなかった家事がいくつも並んでいたのです。紙の一番下にはこう書かれていました。「合計47項目、約14時間。これが"育児くらい"の中身です」。
そして...
読み終えて最初に出てきた言葉は「排水口の髪の毛って、誰が取ってたの」でした。「私だよ、毎日」と妻が答えたとき、恥ずかしくなりました。毎日風呂に入っているのに、排水口がきれいなことに疑問すら持たなかった。最初から読み直した俺は、「……こんなにあったのか。全然知らなかった」と声を漏らしていました。そして、気付いたのです。この47項目のうち、俺がやっていたのはゼロだったということに。
「"育児くらい"って言ったの、撤回する。ごめん」。それしか言えませんでした。翌日から朝のごみ出しと、夜の食器洗いを自分から始めました。47分の2。情けない数字だけど、何もしないよりはいい。「ありがとう」と妻が言ったとき、少しだけ肩の力が抜けた顔をしていた。あのリストを書かなければ伝わらなかったことが、情けなくもあり、書いてくれたことがありがたくもありました。
(30代男性・メーカー勤務)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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