「育児くらいで疲れないでしょ」と言う夫→妻がまとめた"見えない家事リスト"を見せてみた
「育児くらい」の一言
息子が1歳を過ぎた頃から、夫の言葉が気になり始めました。仕事から帰ってきた夫に「今日も大変だった」と言えば、「俺だって仕事してるし」。
週末に「少し休みたい」と頼めば、「え、家にいるんだから休めるでしょ」。決定的だったのは、息子が胃腸炎になって夜中に何度も吐いた翌朝でした。一睡もできずにぐったりしている私に、出勤前の夫が言ったのです。「育児くらいで疲れないでしょ。俺なんて寝不足で会議だよ」。育児くらい。その「くらい」に、私のやっていることすべてが詰まっている気がしました。
見えない家事を書き出した夜
言い返す気力はありませんでした。でもその夜、息子が寝た後にふとノートを開いて、自分が一日にやっていることを全部書き出してみました。
朝6時に起きて離乳食の準備、食べさせて片づけ、着替え、おむつ替え、洗濯、掃除機、息子を公園に連れ出し、昼食の準備、寝かしつけ、その間に夕食の仕込み、買い物、歯磨き、寝かしつけ、洗い物、翌日の保育園の持ち物チェック。
書き終えた紙には、47項目が並んでいました。さらに横に所要時間を書き加えると、合計は14時間を超えていたのです。
「これ、読んでみて」
「これ、読んでみて」。夫は怪訝そうに紙を手に取り、目を通し始めました。最初は流し読みしていた夫の手が、途中で止まりました。「トイレのタオル交換」「排水口の髪の毛取り」「子ども用の爪切り」「予防接種のスケジュール管理」。細かい項目が続くにつれて、夫の表情が変わっていくのがわかりました。紙の一番下に、私はこう書いていました。「合計47項目、約14時間。これが"育児くらい"の中身です」。
そして...
夫はしばらく紙を見つめたまま何も言いませんでした。やがてぽつりと「排水口の髪の毛って、誰が取ってたの」と聞いてきました。「私だよ、毎日」。夫は黙って紙をもう一度最初から読み直しました。「……こんなにあったのか。全然知らなかった」。その声には、言い訳ではなく本当の驚きがありました。
「"育児くらい"って言ったの、撤回する。ごめん」。その一言を聞いて、ようやく息が楽になりました。翌日から夫は朝のごみ出しと、夜の食器洗いを自分からやるようになりました。劇的な変化ではありません。47項目のうちたった2つ。でも「俺がやるよ」と言ってキッチンに立つ夫の背中を見たとき、あのリストを書いてよかったと思えました。
(30代女性・育休中)
本記事は、読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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