美術館デートが“母子同伴”になってた→呼び方で悟って、私だけ先に帰った件
待ち合わせ場所に現れた"もうひとり"
その日は、彼と付き合って初めての美術館デートでした。企画展のチケットを2枚、彼が用意してくれていて、私は朝から少しだけおしゃれをして出かけたのです。待ち合わせ場所に着くと、彼の隣には見知らぬ女性の姿がありました。「母さんも来たいって言うから」と彼は軽い調子で言い、私に紹介してくれたのは彼のお母さん。突然のことに戸惑いながらも、私は笑顔で挨拶をしました。事前に何も聞いていなかったことへの違和感を、その場では飲み込むしかなかったのです。お母さんは悪い方ではなさそうでしたが、私の心には小さなモヤモヤが残りました。
美術館の中で気づいた"距離感"
3人で美術館に入ると、彼は自然とお母さんの隣を歩き始めました。作品の説明をするのも、感想を言い合うのも、ほとんどが彼とお母さんの会話。私はなんとなく後ろをついて歩く形になり、デートというよりも、親子のお出かけに付き添っているような感覚に包まれていきました。「これ素敵だね」と私が声をかけても、彼の反応は薄く、すぐにお母さんとの話に戻ってしまいます。美術館の静かな空間の中、私の心だけがざわざわと落ち着かないまま時間が過ぎていったのです。
通知画面に映った"呼び名"
決定的だったのは、彼がスマートフォンを確認したときのこと。画面に表示されたメッセージの送信者名が、ふと目に入りました。そこには「♡ママ♡」という文字。お母さんからのメッセージだったのですが、彼が連絡先に登録している呼び名がそのまま通知に表示されていたのです。もちろん、親を何と呼ぶかは人それぞれ。けれどその瞬間、私の中で何かがストンと腑に落ちました。彼にとっての優先順位、そして私たちの関係の立ち位置を、静かに理解したのです。これは、私がいるべき場所ではないのかもしれないと。
そして…
私は体調が優れないことを理由に、途中でひとり帰ることにしました。無理に笑顔を作ることも、その場にい続けることも、もう必要ないと思えたからです。彼は少し驚いた様子でしたが、強く引き止めることはありませんでした。帰り道、ひとりで歩きながら空を見上げると、不思議と心は穏やかでした。悲しさよりも、自分の気持ちに正直になれた安堵感の方が大きかったのです。この経験があったからこそ、私は「自分を大切にしてくれる人」を見極める目を持てるようになったと思います。あの日、静かに会場を後にした私の選択は、きっと間違っていなかったのです。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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