彼のアパートの掲示板に「深夜の騒音にご注意ください」と貼り紙が…隣人に注意された瞬間、彼の思わぬ一面を知った話
彼のアパートに貼られた一枚の紙
ある週末、いつものように彼のアパートを訪ねたときのことです。エントランスの掲示板に、見慣れない貼り紙がありました。「深夜の騒音にご注意ください」という管理会社からの注意喚起。日付を見ると、つい数日前のものでした。
彼に尋ねると、「たぶんうちじゃないよ」と軽く笑うだけ。でも私には少し心当たりがありました。彼は夜型の生活で、深夜にゲームをしながら大きな声で通話することがあったからです。私が泊まりに来ている夜も、隣の部屋に音が漏れているのではと気になることが何度かありました。
「少し気をつけたほうがいいかもね」と伝えてみましたが、彼は「大丈夫。うちじゃないって!気にしすぎ(笑)」と取り合ってくれません。そのときは、それ以上深く考えることもなく、その日は穏やかに過ぎていきました。
隣人からの直接の注意
それから2週間ほど経った夜のことです。彼の部屋で一緒に過ごしていると、インターホンが鳴りました。時刻は夜の10時過ぎ。彼がドアを開けると、隣の部屋に住んでいるという男性が立っていました。
「すみません、夜遅くに申し訳ないのですが……」と、その方は丁寧な口調で切り出しました。小さなお子さんがいて、深夜の音で目を覚ましてしまうことがあるのだと、申し訳なさそうに説明されていました。声を荒らげることもなく、あくまで穏やかに、「少しだけ配慮していただけると助かります」とお願いする姿勢でした。
私はその場で「ご迷惑をおかけしてすみません」と頭を下げようとしました。けれど、そのとき彼の口から出た言葉に、私は凍りついてしまったのです。
あのとき見えた「本当の姿」
「はあ? こっちだって普通に生活してるだけなんですけど」
彼は明らかに不機嫌な声で、隣人の方に言い返しました。相手の方が戸惑った表情を浮かべても、彼は構わず続けます。「子どもがいるとか、そっちの事情でしょ。なんでこっちが気を遣わなきゃいけないの」と。
隣人の方は何も言い返さず、「失礼しました」と静かに去っていきました。
ドアを閉めた彼は、何事もなかったかのようにソファに座り、「めんどくさい人だな」とつぶやいていました。
そして...
その夜、私は早めに帰宅しました。彼には「明日早いから」と伝えましたが、本当は一人で考える時間が必要だったのです。
私は少しずつ、彼との距離を置くことに決めました。大きなケンカをしたわけではありません。ただ、連絡の頻度を減らし、会う回数も少なくなり、自然消滅しました。今でもこの判断は間違っていたとは思っていません。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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