義母「ママに会いに来てくれてたの~?♡」結婚挨拶時にマウントとってきた義母→刺客の登場に義母タジタジ
初対面で感じた違和感
その日、私は丁寧に選んだ手土産を持って、彼の実家の玄関に立っていました。緊張で手が少し震えていたのを覚えています。
出迎えてくれた義母は、にこやかな笑顔で私たちを招き入れてくれました。義父は仕事の都合で少し遅れるとのことで、まずは義母と三人でリビングへ。ところが、話し始めると義母の言葉に違和感を覚えるように。
「○○くん、ママに会いに来てくれたの~?♡」
彼が私のことを紹介しようとしたその瞬間、義母はそう言って彼の腕に手を添えたのです。私は笑顔のまま固まってしまいました。
続くマウントに困惑
その後も、義母の言葉は止まりませんでした。
「○○くんは昔から優しくて、ママのことをいつも気にかけてくれるの」「お料理も、やっぱりママの味が一番好きみたい」彼との思い出話のようでいて、どこか私を牽制するような響きがあります。
隣に座る彼も、どう反応していいのか分からない様子。私は相づちを打ちながら、心の中で「これが噂に聞くマウントなのかもしれない」と思っていました。
気まずい空気の中、私はただ穏やかに微笑むことしかできなかったのです。
思わぬ刺客の登場
そのとき、玄関の扉が開く音がしました。
「ただいま。遅くなってすまないね」
義父が仕事から戻ってきたのです。リビングに入ってきた義父は、私に穏やかな笑顔を向けて「ようこそ、緊張させてしまったかな」と声をかけてくれました。
義母が再び「○○くんはね、昔からママっ子で——」と話し始めたそのとき、義父が静かに口を開いたのです。
「おい、今日は彼女さんのお話を聞く日だろう。息子のことはもういいから、それより彼女さんのことを教えてもらいなさい」
その言葉は穏やかでありながら、しっかりとした芯がありました。義母は一瞬言葉を詰まらせ、「そ、そうね...」と小さくつぶやいて黙り込んだのです。
そして...
その日の帰り道、彼は申し訳なさそうに「母さん、ちょっと暴走してたね」と言いました。けれど私は、義父の存在に少し安心している自分がいることに気づいていました。
あの日以来、義母との関係は少しずつですが穏やかなものになって、随分時間が経った今でもあれ以降マウント行為はされていません。義父がさりげなくバランスを取ってくれることもあり、私も自然体で接することができるようになりました。
(30代女性・主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)
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