婚活40代女性の現実？厳しい壁を乗り越える希望と方法

婚活で直面する40代女性の現実

日本では晩婚化が進んでおり、厚生労働省の「人口動態統計（2023年）」によれば、平均初婚年齢は男性で31.0歳、女性で29.6歳となっています。

さらに、国勢調査（2020年）における未婚者数は、40代男性が約235万7,000人、40代女性が約155万8,000人いることが分かっています。

40代男性の未婚者の方が多いため、同年代で相手を探したい女性にとっては探しやすいと思えるかもしれません。

しかし、40代女性の婚活は決して簡単なものではありません。

年齢的なハードル、出会いの減少、そして周囲との比較によるプレッシャーなど、他の世代とは異なる現実が待ち受けています。

特に婚活市場では「年齢＝不利」と捉えられる場面も多く、客観的に見て厳しい状況に置かれていることは否定できません。

参考文献：第2節　結婚と家族を取り巻く状況 | 内閣府男女共同参画局

若い世代との競争で感じる焦りと不安

20代や30代の女性は、婚活市場において“若さ”という大きな武器を持っています。

男性側が出産を意識してパートナーを探す傾向があるため、どうしても若い世代に人気が集中しがちです。

婚活アプリや結婚相談所でも、男性が検索時に「35歳以下」でフィルタリングするケースが多く、40代女性のプロフィールが見られる機会自体が減ってしまうのが実情です。

また、20～30代は未婚率も高いため、同じく初婚の相手を希望する男性との出会いが豊富です。

一方で40代女性は、初婚でも「なぜ今まで結婚していなかったのか？」と見られがちで、相手の理解を得るまでに時間がかかるケースもあります。

このように、競争が激しくなる中で、「選ばれない自分」に焦りや不安を感じてしまうことが多くなります。

男性が求める年齢層と理想のギャップ

婚活におけるもう一つの壁が、「男性が求める年齢層」とのギャップです。

40代男性が結婚相手として希望する女性の年齢は6～8歳下が多く、大体「35歳まで」を希望する人が多数派です。

これは、出産を視野に入れた結婚を望む人が多いことが影響しています。

一方で、40代女性が希望する相手は「同世代婚」が多く、精神的な共感や価値観の一致を重視する傾向があります。

ところが、同世代の男性はより若い女性を希望することが多いため、マッチングが成立しづらいという現実があるのです。

また、歳の差婚が実際に成立するケースもありますが、その割合は決して高くありません。

リクルート ブライダル総研による「ゼクシィ結婚トレンド調査2023首都圏 」では、夫婦の年齢差における全国の推計値を公表しております。

また、「夫が10歳以上上」と回答した人は2.7％、「妻が10歳以上上」と回答した人は0.5％に留まっています。

3割近くが同年齢であり、年齢差1～3歳以内が主流です。

そのため、理想と現実の間には大きな隔たりがあり、それが婚活をさらに難しくしています。

参考文献：ゼクシィ結婚トレンド調査2023首都圏 

バツイチ・子持ちの方が直面する特有の壁

40代女性の中には、離婚歴がある方や子どもを育てながら婚活をしている方もいます。

この場合、婚活におけるハードルはさらに高くなります。

例えば、バツイチの女性に対しては「過去に何か問題があったのでは？」と先入観を持たれることがあり、初対面から信頼を築くまでに時間がかかることがあります。

加えて、子どもがいる場合には「再婚しても子育てに関わる覚悟があるかどうか」を相手が問われるため、男性側が尻込みしてしまうケースも少なくありません。

特に子どもがまだ小さい場合、生活リズムや将来の教育方針などの価値観の擦り合わせが重要になり、「自分ひとりの問題ではない」点が、婚活の難易度を高める要因となっています。

ただし、同じくバツイチ・子持ちの男性となら共感が得られやすく、前向きな関係を築ける可能性もあります。

40代女性の婚活に立ちはだかる障壁

40代での婚活は、単に年齢を重ねたことによる不利だけでなく、心の持ち方や条件設定など、複数の障壁が複雑に絡み合う傾向があります。

「年齢による現実的な制約」と「心理的なハードル」の両方が、婚活を難しくしているのです。

年齢的な制約としては、出会いの機会そのものが減少するだけでなく、婚活サービス内での「見られにくさ」や「選ばれにくさ」が顕著になります。

一方、心理面では「もう後がない」という焦りや、「妥協したくない」という理想との葛藤が、行動を消極的にしてしまうケースも少なくありません。

年齢フィルターの厳しさと市場価値の現実

婚活アプリや結婚相談所では、検索機能において年齢フィルターが使われるのが一般的です。

例えば、男性が検索時に設定する女性の年齢上限は、35歳前後が多い傾向にあります。

そのため、40代女性のプロフィールが表示される確率は相対的に大きく下がることになります。

また、婚活アプリにおけるプロフィール閲覧数も、40代になると30代前半に比べて減少する傾向が見られます。

これは年齢という要素が、婚活市場において“見た目以上の壁”として立ちはだかっていることを意味します。

このような現実を前に、自分自身の魅力をどう発信するか、また年齢にとらわれない出会いの場をどう活用するかが重要な課題となってきます。

高すぎる条件設定が招く出会いの減少

40代での婚活では、「これまでの人生経験から、譲れない条件が多くなってしまう」という傾向があります。

年収、学歴、見た目、価値観、趣味の一致、家族構成など、理想の条件をすべて満たす相手を探そうとすると、マッチングの機会は大幅に減少します。

特に多く見られるのが、「同世代で年収600万円以上」「再婚歴なし」「子どもは望まない」といった複数条件の組み合わせです。

しかし実際には、40代で上記すべてを満たす未婚男性は非常に希少で、婚活市場では“競争率が非常に高いゾーン”となっています。

理想を持つこと自体は大切ですが、すべてを満たす相手が見つかる可能性は限られていることも事実です。

出会いの機会を広げるためには、「絶対に譲れない条件」と「妥協しても受け入れられる条件」を明確に区別することが不可欠です。

例えば、

・「年収」にこだわるよりも「金銭感覚や生活価値観が合うか」に視点を変える
・「見た目」よりも「清潔感や誠実さ」に重点を置く

といった、条件の柔軟な見直しが、理想の相手との出会いを引き寄せる一歩となります。

40代女性の婚活成功率を上げる方法

40代という年齢をネガティブに捉えるのではなく、「経験を積んだ自分だからこそできる婚活」を意識することが、成功への第一歩です。

現実を見据えながらも、戦略的かつ実践的に取り組むことで、出会いの質も変わってきます。

ここでは、実際に効果的とされる婚活のアプローチ法を紹介します。

参考文献：平成21年11月30日 – 「仕事と生活の調和」推進サイト – 内閣府男女共同参画局

自分の強みを活かした婚活プロフィールの作り方

婚活で最初に相手の目に触れるのがプロフィールです。

ここで大切なのは、年齢よりも「人となり」や「価値観」を伝えることです。

特に40代女性は、人生経験や仕事・趣味を通じた深みのある魅力を持っているため、それを前面に出すことで他の年代とは違った個性を発揮できます。

【自己紹介文のポイント】

・「○○な経験を通じて、こんな価値観を大切にしています」など、具体的なエピソードを交えて誠実さをアピール。
・前向きな言葉で、自立している印象を与えることが好感度を上げます（例：「休日は自然の中でリフレッシュするのが好きです」など）。
・「結婚に求めるもの」があまりに細かすぎると重たく映るため、「一緒に笑って過ごせる相手を探しています」など柔らかい表現を。

【写真選びのポイント】

・明るい表情が何より重要。笑顔が自然に写っている写真を選ぶこと。
・背景は清潔感のある場所（屋外、公園、カフェなど）がベスト。
・加工しすぎず、「実際に会った時に違和感のない」見た目であること。
・複数枚掲載できる場合は、服装や雰囲気を変えた2～3枚を用意して、「一面だけでない自分」を見せると印象アップにつながります。

年齢を気にしない男性との出会い方のコツ

・趣味系の婚活イベントや社会人サークル

共通の関心が出会いにつながりやすく、年齢を気にされにくい傾向があります。
・結婚相談所

“年齢条件なし”や“価値観重視”を掲げるプランも増えてきており、マッチングの幅が広がります。
・オンライン婚活アプリ

「年齢より人柄を大事にしています」とプロフィールに明記している男性を積極的にチェックすることがポイントです。

成功事例：東京都在住・43歳女性の場合

会社員として忙しく過ごしてきたAさんは、趣味の「一人旅」をきっかけに旅行系のオンラインサークルに参加しました。

そこで同じく一人旅好きな46歳の男性と知り合い、自然な会話から交際に発展します。

年齢については「落ち着いていて一緒にいて心地いい」と言われ、現在は結婚を前提に交際中です。

このように、「年齢よりも相性」を重視する男性との出会いは、婚活市場において確実に存在しています。

大切なのは、自らの価値を正しく伝え、相手の本質を見る目を持つことです。

40代女性におすすめの婚活サービス

40代の婚活では、「自分に合った婚活サービス選び」が成功の鍵を握ります。

20～30代向けのライトなサービスでは出会いの質が合わないことも多く、40代というライフステージに合った環境選びが重要です。

ここでは、婚活アプリ・サイト、結婚相談所といった代表的なサービスタイプ別に、その特徴と向いている人の傾向を紹介します。

年齢層の高い会員が多い婚活アプリ・サイト比較

近年では、婚活アプリやオンラインサイトにも40代以降の利用者が増えており、年齢層が高めのプラットフォームを選べば、マッチングの可能性も高まります。

ユーブライド（youbride）

・特徴：20代後半～40代の利用者が中心。結婚を真剣に考えるユーザーが多く、バツイチ・再婚希望者にも対応。
・向いている人：仕事や子育てで忙しい中でも、自分のペースで婚活を進めたい人。

「40代でもプロフィールをきちんと書けば、しっかり見てもらえる実感がある」（42歳女性）

マリッシュ（marrish）

・特徴：再婚者や子持ちユーザー向けに特化した設計。年齢層は30代後半～50代がメイン。
・向いている人：バツイチ・子持ちで、理解ある相手と出会いたい人。

「再婚を前提にした落ち着いた出会いが多くて安心感があった」（45歳女性）

ブライダルネット

・特徴：IBJ（日本結婚相談所連盟）が運営する婚活サイト。婚活アドバイザーのサポートも受けられる。
・向いている人：アプリでの出会いに不安があるが、結婚相談所に入るほどの費用は避けたい人。

「買い切りシステムなのがありがたい、またサポートも受けられるのが魅力だった」（40歳女性）

これらのアプリは「恋活」よりも「婚活」に重きを置いており、40代女性でも真剣な出会いを求める相手とつながりやすいのが特徴です。

40代女性の成婚実績が高い結婚相談所とは

結婚相談所は、年齢に関係なく本気で結婚を考えている男女が集まるため、40代女性にとって非常に効果的な選択肢です。

特にカウンセラーの手厚いサポートやマッチング精度の高さは、短期間での成婚を目指す人に向いています。

パートナーエージェント

・成婚率：約27.0％（1年以内）※会員数に占める成婚率、退会者に占める成婚率は49.8％
・特徴：担当コンシェルジュが戦略的な婚活プランを立ててくれる。40代女性の実績も豊富。
・料金：初期費用約88,000円～、月額14,300円～
・向いている人：手厚いサポートを受けながら、計画的に婚活したい人

IBJメンバーズ（日本結婚相談所連盟）

・成婚率：約50.5％（活動1年以内）※婚約をした時点を成婚と定義
・特徴：会員数も多く、40代～50代の真剣な登録者が多い。AIとカウンセラーのダブル支援。
・料金：初期費用252,450円、月額17,050円
・向いている人：多少費用をかけてでも、出会いの質とサポートの両立を求めたい人

オーネット（旧楽天オーネット）

・成婚率：非公開だが、40代の成婚実績も多数
・特徴：自分で検索・申し込みができるセルフ型。月会費のみで活動できるプランもあり。
・料金：初期費用123,200円～、月額15,950円～
・向いている人：自分のペースで活動したいが、相談もできる環境が欲しい人

結婚相談所を利用するメリットは、年齢に左右されず「結婚に前向きな相手」と確実に出会える点です。

費用とのバランスを見ながら、自分に合ったサポート体制を選ぶことが、成婚への近道になります。

新しい出会いに一歩踏み出そう

40代女性の婚活は様々な壁が生じやすいものですが、出会いを増やしていくことで自分に合う人を見つけられる可能性は高まります。

街コンジャパンは、全国で開催されている街コン・婚活パーティー・趣味コンなどを検索できるポータルサイトです。

40代中心の本格的な婚活パーティーから、気軽に参加できる合コンのようなイベントまで、その種類は多岐にわたります。

自分が今本気で婚活に取り組んでいるのか、初めてなのでまずは気軽に参加してみたいのかなど、自分の状況に合わせて気になるイベントに参加してみましょう。

また、街コンジャパンではサポート体制も充実しており、決済後万が一イベントが開催されなかった場合でも返金保証制度が用意されています。

安心して街コン・婚活パーティーなどのイベントに参加したい人にもおすすめです。

参考文献：街コン・婚活パーティーは街コンジャパン｜全国の出会いイベント検索サイト

現実を受け止め、前を向けば婚活は必ず前進する

40代女性の婚活には、年齢による制約や心理的なハードル、厳しい競争など、現実として直面せざるを得ない壁が存在します。

しかし、そうした障壁は「正しい現状認識」と「柔軟な戦略」によって乗り越えることが可能です。

年齢を重ねたからこそ持てる人生経験や落ち着きは、婚活市場においても十分な魅力となり得ます。

自分の強みを正しく伝えるプロフィールづくり、価値観の合う相手との出会い方、適切な婚活サービスの選択など、少しの工夫と前向きな姿勢が未来を変えていきます。

40代だからこそできる婚活の形を、自信を持って歩んでいきましょう。

希望は、現実の中にこそあります。

よくある質問

40代女性が婚活で結婚できる確率は？

40代女性が結婚できる確率は約1～2％と言われています。

国立社会保障・人口問題研究所が公表している人口統計資料集（2025）の「性，年齢（5歳階級）別初婚率：1930～2023年」があります。

こちらによりますと、女性の40～44歳の初婚率は2023年で2.61％、45～49歳で0.84％となっています。

また、「性，年齢（5歳階級）別再婚率：1930～2023年」は、女性の40～44歳で1.91％、45～49歳で1.45％となっています。

参考文献：－人口統計資料集(2025)－

40代女性が出会いの場として何をしているのでしょうか？

40代女性が新たに出会いを求める場として利用されているのは、結婚相談所や婚活パーティー、マッチングアプリなどです。

また、友人からの紹介や習い事、趣味のサークル、ボランティア活動などに参加して新しい出会いが見つかる場合もあります。