

自分を責めやすい人必見! ポジティブ思考の身につけ方3ステップ
世の中には、いつも自分を責めてばかりの人がいます。周りから見ると、自分を責める人は「優しい人」と見えがちです。しかし、当の本人は常に苦悩し、自分に自信が持てず、苦しみながら生きているケースも多いでしょう。人はなぜ、自分を責めてしまうのでしょうか?今回は、自分を責めそうになったときに、心をポジティブに保つ秘訣について解説します。少し長くなるかもしれませんが、筆者自身も実践してきた有益な情報だけを厳選してお届けするので、「自分を責めてしまって苦しい……」という方は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも、人はなぜ自分を責めてしまうのか?

自分を責めてしまう心理の背景には、さまざまな欲求がはたらいています。
たとえば、自分で自分を処罰することで「自分は既に罪を償った」と思い込み、精神的な安定を得ようとする欲求などです。
こういった欲求は、自分自身の心を守るために本能的にはたらきますが、実は誰もが生まれつきこういう感性を持っているわけではありませんし、同じレベルで自責するわけでもありません。
実はこうした心理的反応や欲求は、生まれもった資質だけでなく、育った環境や関わってきた人などに大きく左右されるのです。
たとえば、日本という国に生まれた時点で、実はかなり高い確率で「自分を責めたがる人(自責レベルが高い人)」に育ちます。
とりわけ日本人は自己肯定感が低く、自責的な国民性だからです。
このように、自責的な心理を紐解くと、「そもそも、人はなぜ自分を責めてしまうのか?」という問いには、次の3つの回答が見えてきます。
1.もともとそういう性格だから(先天的要因)
2.心理的欲求がはたらくから(心理的要因)
3.そういう環境で育ったから(環境的要因)
「ポジティブ思考」を身につけるにはまず、これら「自責的心理がはたらく原因」を、よく理解する必要があります。
1.先天的要因とは
先天的要因とは、先天的に持って生まれた性格(正確には脳の特性)による性格や人格の個性のことです。
これは筆者の持論ですが、人間は大きく「自責的性格」と「他責的性格」に分けられます。
自責的性格とは、怒りや憎しみが自分自身に向かうタイプの性格で、他責的性格は怒りや憎しみが他者へと向かうタイプの性格のことです。
自責的性格の人は他者を攻撃しないので、温和な性格や平和的な性格と評価されやすいのが特徴です。一方、自責思考なので鬱っぽくなりやすいのが弱点です。
他責的性格の人は自責が強くないため鬱などのリスクが低く、メンタルが強く見えます。しかし、他者への攻撃性が高いため、ハラスメントやいじめへとエスカレートするリスクがあります。
どちらの性格に生まれてくるかは神のみぞ知るところで、言うまでもなく自分で選ぶことはできません。
しかし、先天的要因は、これから解説する「心理的要因」や「環境的要因」などに関する知識や技術を身につけることで、ある程度コントロールすることができます。
2.心理的要因とは
心理的要因とは、人間に基本的に備わっている心理メカニズムに基づいた反応を指します。
たとえば自分のミスによりチームの足を引っ張ってしまった場合、多くの人はチームメイトに謝罪したい欲求に駆られるでしょう。
仲間に迷惑をかけてしまったことに対する罪悪感がありますし、仲間からの評価が下がってしまうことに対する抵抗感もあります。
あるいは、チームから孤立することに対する不安感や、周りから責め立てられ攻撃されることに対する恐怖感もあるかもしれません。
いずれにせよ、大半の人間は自分の失敗に対し「償いたい」と思うものです。
この基本的な心理メカニズムを指すのが「心理的要因」です。
3.環境的要因とは
「失敗をしたから償いたい」という気持ちは、ごく自然な心理です。しかし、「どう償いたいのか」は、人によって異なります。
たとえば「謝罪の意を表したい」という人もいれば、「賠償金を支払いたい」という人もいるでしょう。あるいは「周りからバカにされても仕方ない」という心理状態になる人もいれば、「自分には生きる価値がない」とまで思い詰める人もいるかもしれません。
人によって「どのような方法で償いたいか」に差が出るのは、それぞれ生まれ育った環境が違うからです。
もう少し具体的に解説すると、親から否定ばかりされて育った人間は、大人になっても自罰的な欲求が強く、「自分は許されてはいけない人間なんだ」と無意識的に思ってしまいがちです。
そのため、誰よりも自分を責めてしまうのです。
一方、親からたっぷりと愛されて育った人間は、大人になっても自分自身に寛容で、自分自身に肯定的です。ですから失敗をバネにすることができますし、必要以上に自分を責めるようなことをしません。
親など家庭環境に限らず、学校などの教育方針や出会った先生やクラスメイト、親戚やご近所さん、職場の上司や先輩・後輩など、これまでの人生で出会った多くの人に影響や刺激を受けて育まれた価値観全体が「環境的要因」として、現在の自分に影響を与えます。
ポジティブ思考を身につけるには

ポジティブ思考を身につけるには、まず「自分でどうにかできること」と「どうにもできないこと」をしっかりと見極める必要があります。
たとえば「1.先天的要因」に由来する「もともとの性格や人格」は、自分ではどうにもできません。変えることはできませんし、消すこともできません。せいぜいできるのは「コントロールすること」くらいです。
しかし、「2.心理的要因」は、物事の捉え方や考え方、解釈の仕方を変えることで心理メカニズムそのものを変えることが可能です。
心理メカニズムを変えるには、自分自身の深層心理(特にコンプレックスやトラウマなど)と向き合う必要がありますし、当然その作業には痛みが伴います。
ですが、コンプレックスやトラウマを克服すると、その後の人生がとても快適になるので、リターンの大きさを思えば痛みのコストを支払う価値は十分にあるでしょう。
自分の深層心理を探り、自分自身と対話する方法については後述します。
最後に「3.環境的要因」は、変えられる部分と変えられない部分があります。
たとえば、「自分がいた環境(過去)」を変えることはできませんが、「今の自分がいる環境(現在)」や「これからの自分がいる環境(未来)」を変えることはできます。
このように、自分にできることとできないことを明確にした上で、実現可能な現実的な目標を設定しましょう。
次項では「ポジティブ思考」を身につけるための具体的な方法を解説します。
ポジティブ思考を身につける3つのステップ
「自分を責める」という行為は、「1.先天的要因」「2.心理的要因」「3.環境的要因」のいずれか、あるいは複数に起因しているはずです。
これらを踏まえた上で、「自分を責めてしまう原因」をまずは探りましょう。
おそらく大半の方は、主に「3.環境的要因」に心当たりがあるはずです。たとえば「親から否定ばかりされて育ってきた」「学校でいじめられていた」「パワハラされていた」といった要因が該当します。
また、先述した「自責的性格」「他責的性格」のように、持って生まれた資質もあります。
正確な答えを求める必要はありません。まずは「自分を責めてしまう原因を探究する」という視点で、自分自身と向き合ってみてください。
ここがスタート地点です。
では、ここから「ポジティブ思考を身につける具体的なステップ」を解説していきます。
ステップ1.客観視に努める
自分を責めそうになったときや、物事に対して感情的に反応しそうになったときは、周りの状況や自分自身の心の動き、相手の立ち回りなど、すべてを「客観視」する練習をしましょう。
これは「ロジカルシンキング(論理的思考)」を鍛えるのに効果的な習慣です。
たとえば、仕事などでミスをしてしまった場合、「またやってしまった…自分は本当にダメな人間だ…」と感情的に反応する前に、「また同じミスをしてしまった。ということは、ミスを誘発する原因が何かあるはずだ。
再発防止に努めるには、ミスを誘発する原因に対策する必要がある──」といった具合に、ひとまず感情は横に置いておいて、ミスの再発を予防するにはどうするべきかを論理的に整理するのです。
人間関係でトラブルが起こった場合も、「あんな奴は絶対に許せない…!」と感情的に反応するのではなく、「なぜ自分はあの人に対してこんなにも感情的になってしまうのだろう?もしかして自覚していないトラウマがあるのかもしれない」というふうに、物事を論理的かつ客観的に思考&分析しましょう。
このスキルを身につけるには練習が必要です。最初はなかなかうまくいかないかもしれませんが、常にロジカルシンキングを意識するようにしていると、次第に感情を上手にコントロールできるようになります。
「自分を責める行為」の大半は「感情的な行為」なので、まずは感情をコントロールする習慣を身につけましょう。
ステップ2.潜在意識と向き合う
ロジカルシンキングに慣れてきたら、次は「クリティカルシンキング」にステップアップしましょう。
クリティカルシンキング(批判的思考)とは、複数の視点から物事を考察し、ロジカルシンキングよりもより深いレベルで分析することです。
たとえば、対人トラブルにおいて自分が感情的になってしまうのは「他人に否定されることに対する異常な抵抗感があるから」だとわかり、その原因が「子どもの頃に親に否定されてばかりいたから」だということが、ロジカルシンキングにより判明したとします。
クリティカルシンキングの段階では「本当にその通りか?」「実は自分の未熟さを親のせいして、現実から目を背けているだけではないか?」といった感じで、あくまで客観的に、より正確な自己分析へと切り込みます。
つまり、自己批判的な目線、かつ多角的な目線で、自分自身の弱点をより深く探っていくわけです。まさに自分との対話です。
心に深い傷を負っていればいるほど、この作業に伴う精神的負担が大きくなるので、無理をしない程度に、できる範囲でやってみてください。
頑張る必要はありません。「できる範囲で試してみる」くらいの感覚が大切です。
ステップ3.現実に投影する
ステップ1~2は、いわゆる「自分自身との対話」という内的な作業でした。
ステップ3では、内的な作業で判明した「真の自分」が、本当に「真の自分」なのかどうかを検証するために、実生活でアウトプットします。
アウトプットの方法は色々あります。たとえばトラウマに関わっている属性の人間と再度の接触を試みたり、他人に対するコンプレックスをあえて開示してみたり──など。
しかし、あまり無理をすると精神的に消耗してしまうので、まずは手軽な方法から実践しましょう。
もっとも手軽なのは、ステップ1~2の分析成果を誰かに報告することです。
かなりプライベートな話題ですから、話す相手は必然的に親密な相手になるでしょう。
身近なところに話せる相手がいない場合は、カウンセラーなどに話を聞いてもらっても構いません。とにかく「誰かに話すことで、ステップ1~2の内的作業を実生活の行動に結びつける」ことが大切です。
こうすることで、「自己分析する→より深く解剖する→アウトプットする」というルーティンが完成します。
アウトプットすると、必ず「ここは正しかった」「ここは違うかも?」といった点が出てきます。
アウトプットで得られたデータを元に、再度自己分析し、深掘りし、アウトプットしましょう。
今まで自分を責めてばかりだった人も、これを繰り返して習慣化することで、やがて自分を責めなくなるはずです。
「わざわざ自分を責めるのは時間と労力がムダ」だということを、感覚的に理解できるようになるからです。
人生の幸福度を高める「ポジティブ体質」
物事をポジティブに捉える習慣が身につくと、間違いなくQOLが高まります。
健康的なメンタルやコンディションが養われるからということもありますが、ポジティブ体質になると人から好かれやすくなりますし、その影響で得をすることも実際に多いのです。
言うまでもなく、恋愛や結婚においても良いことがたくさんあります。
たとえば、容姿がいいのに異性からモテない人の大半は、「ネガティブ思考」が原因です。
逆に、スペックが高そうに見えないのに異性にモテる人は、大半が「ポジティブ思考」です。
「ポジティブ体質」というのは、容姿や年収や身長や学歴や職業や家柄に勝る「強大な資産」なのです。
幸せな恋愛、幸せな結婚、ひいては幸せな人生を実現したければ、「ポジティブ体質」を身につけるのが一番の近道です。
ポジティブ思考を身につけるために、今回紹介したステップ1~3のルーティンを繰り返し、物事をメタ的に分析することを習慣にしてみてください。
その過程で自然と、怒りや憎しみ、嫉妬といったネガティブな感情をコントロールする術が身につくはずです。
ネガティブ思考は「ネガティブな感情に囚われやすい状態」のことですから、ネガティブな感情をコントロールできるようになったなら、あなたは既に「ポジティブ体質」への第一歩を踏み出せています。
「勘違いすると人生が詰む⁉ 社会の勝ち組になるためのマインド3つ」の記事では、幸せな人生を実現するためのマインドセットについて詳しく解説しています。
本気で幸せな人生を歩みたいと思っている人は、こちらの記事も併せてご覧ください。
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