イケメンなら許されるっておかしくない⁉ どこからがセクハラなのかを徹底調査

2025.01.25 17:33
提供:恋学

セクハラ(セクシュアルハラスメント)は、職場や日常生活で頻繁に話題になる問題です。特に近年はコンプライアンスがいっそう厳しく管理されるようになり、ちょっとした発言がハラスメント認定されることも。しかし、実際にどこからがセクハラに該当するのか、その境界が曖昧で悩む人も多いのではないでしょうか。今回は、セクハラの法的な定義やよくある事例、実際の声に基づいたセクハラの実態について探ります。セクハラ認定されないために気をつけるべき行動についても解説するので、特に男性諸君はぜひ最後までご覧ください。

セクハラの定義

まずは法的な観点から、セクハラを客観的に定義してみましょう。

セクハラは、

「職場において性別に基づく不快な言動を行い、相手に精神的な苦痛を与える行為」

と定義され、日本では「男女雇用機会均等法」に基づき、セクハラが違法行為として規定されています。

セクハラには大きく分けて2種類あります。

一つは「対価型セクハラ」で、昇進や雇用条件を盾に性的な要求を迫るもの。もう一つは「環境型セクハラ」で、性的な言動によって職場の環境を悪化させるケースです。

もちろんこれらは職場だけでなく、学校や公共の場でも問題視されることが多く、特に近年は社会全体での意識向上が求められています。

とはいえ、セクハラの基準が「受け手がどう感じたか」に重きが置かれるのもまた事実。

そのため、発言や行動を行った側に悪意がなくても、相手が不快と感じればセクハラに該当する可能性があります。

つまり、法令においてセクハラを客観的に定義することは極めて難しく、被害者の主観によってセクハラの有無が大きく左右される側面があるということです。


よくあるセクハラ事例3選

次に、セクハラの典型的な事例を紹介します。


1. 不必要な身体的接触
1.
恋学[Koi-Gaku]

肩を触る、手を握る、腰に手を回すなど、身体的接触を伴う行動はセクハラとして認識されやすい傾向があります。

「親しみを込めて」と言い訳されることもありますが、相手の許可なく身体に触れるのはNG。

とはいえ「ただしイケメンに限る」的な要素も多分に孕んでいます。

好感を持っている男性に触れられるとむしろ喜びすらするものの、一方的に嫌悪感を抱いている男性に触れられるとセクハラ認定されがち──という難しい課題も。


2.容姿や服装に関するコメント

「そのネイル可愛いね」「そのスカートよく似合ってるよ」など、外見や服装についてコメントする行為は、特に職場で問題になりやすいです。

褒め言葉のつもりでも、受け手が不快に感じればセクハラに該当するのです。

ぶっちゃけ、筆者はまだ感覚を更新できていないのか、「誉め言葉すらNG」というのがよくわかりません。

新しい靴を買ったら誰かに自慢したくなるものですし、褒めてもらえるとうれしいものだと思うのですが、もしかすると男女で感覚が異なるのかも……?

とはいえ確かに、服装などを褒め合えるような関係性でもない異性から外見を褒められると、あまり良い気はしないかもしれません。


3. プライベートな質問や冗談

「彼氏いるの?」「結婚しないの?」といったプライベートな質問や、「女だからできないんじゃない?」など性別を揶揄するような冗談も、セクハラとして受け取られることが少なくありません。

これらは、相手のプライバシーを侵害するリスクが高い行為ですし、そもそも言われた方は単純に不快ですよね。

しかし、たとえばつらいことがあって泣いている男性に対し、女性が「めそめそするな! 男らしく立ち上げれ!」と言ったら、これはセクハラに認定されるのでしょうか……?

純粋な疑問です。


セクハラに対する実際の声

さて、セクハラの定義はともかく、実際に女性はどこからどこまでをセクハラだと認識しているのでしょう?

「どこからがセクハラなのか?」という疑問に対するリアルな声をご紹介します。


結婚や出産に関する言葉はNG

会社の上司や同僚の男性に「結婚しないの?」「子どもはいつ?」と聞かれて不快な思いをしたことがある女性は、実はかなり多いようです。

言っている本人に悪気はなくても、言われた方はプレッシャーを感じたり、相手のデリカシーのなさに傷ついたり。

特に出産は性行為と直結するライフイベントでもあるので、出産に関する話題には触れないのが賢明でしょう。


相手との距離感や関係性により評価が変わる
相手との距離感や関係性により評価が変わる
恋学[Koi-Gaku]

親しい仲の相手であれば、服装を褒められたらうれしいし、結婚や出産に関する話も抵抗なくできます。

ですがその反面、親密な会話をする仲ではないのにデリケートな話を振られると嫌悪感を覚える女性も多いようです。

つまり、相手との関係性により、セクハラにあたるか否かが分かれるということ。

また、回数も無関係ではありません。セクハラ発言をされても最初は聞き流そうと思ったものの、しつこく何度も言われるうちに強い嫌悪感や抵抗感を覚えるようになるケースも。


セクハラ認定されないための注意点

セクハラ認定されないために、どのようなことを気をつければいいのでしょうか。具体的な注意点について解説します。


相手のパーソナルスペースを尊重する

身体的接触を避けるのはもちろん、相手のプライバシーに踏み込むような発言は慎みましょう。

たとえば、結婚や恋愛に関する質問はデリケートな問題であり、相手が答えにくいと感じる場合があります。

「じゃあ女性と会話なんてできないじゃないか!」と思う男性もいるかもしれません。

そう思う男性は、

「女性心理を理解した上でコミュニケーションの距離感を適度にコントロールする」

ことができない可能性が高いので、極論のように感じるかもしれませんがマジで女性と関わらないのが最適解かもしれません。


言葉選びに気を付ける
言葉選びに気を付ける
恋学[Koi-Gaku]

褒め言葉であっても、容姿や服装について触れることは避けたほうが無難です。相手を評価するような発言は控え、業務内容や成果を具体的に評価するのが望ましいでしょう。

筆者は外見であろうと洋服であろうと褒められるのはうれしいので、

「外見を褒めるのはNG」

という感覚がいまいちよくわからないのですが、実際にはやはり相手との関係性や距離感の問題のような気もします。

とはいえ、世間一般的に「外見への言及はセクハラ」とされているようなので、女性の外見についてコメントするのは控えるのが無難でしょう。


冗談や軽口に注意する

特に下ネタやセクシャリティでプライベートなチピックにおいては、「軽い冗談」のつもりでも、相手にとっては不快な発言となり得ます。

性別や年齢を揶揄するような発言には特に気をつけたいところです。


相手の気持ちを尊重しよう

セクハラは、意図に関係なく相手が不快に感じれば成立するものです。

特に男性からすると「どこからどこまでがセクハラなの? よくわからない……」という疑問が生じがちです。

しかし、法的な定義やよくある事例を理解し、日常生活や職場での言動に注意を払うことが大切です。

相手の立場や気持ちを尊重し、お互いに気持ちの良いコミュニケーションを心掛けたいですね。


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