若者が近づきたがらない… 自意識過剰なおじさんの特徴5選
「おじさん」と呼ばれる年齢になってから何年が経過したかわからない筆者。「おじさん」と呼ばれるのは仕方ないにしても、「残念なおじさん」という不名誉な称号は避けたいですよね。さて、今回は「残念なおじさん」とはどういうものなのかについて、具体的な特徴をピックアップしながら考察します。
まずは「おじさん」を定義する
そもそも男性は、何歳から「おじさん」なのでしょう?
サントリーウエルネスが2021年に実施した「年齢意識に関する全国アンケート調査」では「49歳」という結果に。
「意外と高い年齢」というのが、筆者の率直な感想です。
とはいえ「おじさんか否か」はかなり主観的な評価が介入するところなので、人によって捉え方や感じ方はそれぞれ。
筆者が人生で初めて「おじさん」と呼ばれたのは、31歳の夏でした。
お隣さんの、当時まだ3歳だった女の子に「おじさん面白いね」と言われたのが最初です。
「おじさん」というワードに取り立ててネガティブな印象はありませんでしたが、「子どもからすればとうにおじさんの年齢だよなぁ」としみじみ感じたものです。
ちなみに、男性側目線では「30歳」を境に自分を「おじさん認定」する方が多いようです。
おおむね「30~40代で男性はおじさんになる」という見方をしてよさそうです。
さて、人は年齢に勝てませんから、誰しもいつかは「おじさん」になる日がやってきます。
しかし「残念なおじさん」にはなりたくないというのが多くの男性の心情ではないでしょうか。
「残念なおじさん」とは、どういう男性のことを指すのでしょう?
・参考文献:サントリーウエルネス「実感年齢白書2022」
本人だけが気が付かない自意識過剰な残念おじさんの特徴
「おじさん」をざっくり定義したところで、次は「残念なおじさん」について考察してみましょう。
「残念なおじさん」の典型的な特徴は次の通りです。
1.自意識過剰
表題通り、「自意識過剰」が筆頭です。
過剰な自意識は「残念なおじさん」の典型と言っても過言ではありません。
もう少し細かく分解すると、「若い頃のままの自意識を更新できずにいる」「自分の年齢や内外面の変化をメタ認知できていない」「年齢にふさわしい振る舞いができていない」ということです。
「いつまでも若々しくいたい」という自意識は、美意識のモチベーションでもありますから、自意識を持つこと自体に問題があるわけではありません。
健康的なライフスタイルをデザインする上で、性別に関わらず自意識や美意識はとても大切です。
問題なのは、その自意識を年齢や人生のステージや対外的な評価や印象にふさわしい形に更新&適応できないことです。
自意識は主観、美意識は客観という、似ているようで実はまったく異なるメカニズムで運用されるものであるということを知るのが大切です。
2.一方的に勘違いする
女性から挨拶をされただけで「あの子は自分に気があるのかも?」と勘違いしたり、バレンタインデーの義理チョコを「本命チョコに違いない」と勘違いしてしまったり……。
後輩や部下など目下の人間や若者に対し、自分が若かった頃にウケたギャグをかまして「自分は周りから面白い奴だと思われている」と勘違いしてしまうのもそう。
「自分ばかり突っ走って相手が置いてけぼりになっている」という点においては、前項の「自意識過剰」と通じるところがあるかもしれません。
3.加齢を自覚していない
そもそも人間は歳をとるものです。そして時代の変遷に伴い人々の価値観も移ろうものです。
しかし、そうした現実を認識しないまま「若い頃の自分のままの所作」を行ってしまうと、周囲から「時代遅れの残念なおじさん」という残酷な評価を下されてしまうことに。
若かった頃の生気あふれていた自分への無意識的な未練も手伝っているのかもしれません。
いつまでも精力的でいたい気持ちは人間として何も不自然なことではなく、むしろ健全な方針です。
ただ、一方で「年齢に不相応な振る舞いは周囲や他人を萎えさせがち」という、古今東西変わらない現実を受け入れる必要もあります。
4.美意識が低い
「残念なおじさん」の対極に位置するのが、いわゆる「イケおじ」です。
イケおじはなぜ周りから「イケてる」と判断されるのでしょう?
もっとも大きなポイントは「美意識」と「順応性」です。
年齢や時代に合った形に自分の価値観や思考を刷新する「精神的な美意識」もそうです。
しかし、歳をとるからこそ管理が難しくなりがちな容姿やコンディションや体臭などに気を払う「身体的な美意識」もポイントです。
精神的な美意識と身体的な美意識。必ずしもこれらを両立する必要はありません。
「どちらか一方に努める」だけでも、「残念なおじさん」と評価されてしまうリスクは大幅に軽減されるでしょう。
5.大した実績を持っていない
「The・おじさん世代」のまっただ中に生きている筆者自身、涙目になりながらこうして筆を進めていますが(この表現がもうおじさんっぽい)、若者から尊敬や羨望のまなざしを送られるような大した実績もないのに、「年上だから」という理由だけでなぜか上から目線の論調を展開してしまうのは、残念なおじさん確定事案です。
若者から「うわーこの人残念すぎる」と思われるもっともリスキーな選択であるにもかかわらず、ある世代以上の男性が無意識的かつフラットにやってしまいがちなムーブ。
時代はとっくに「年功序列」ではありません。「年上は無条件に偉い」という時代ではないのです。
もちろん年配者や先輩に対する敬意は大切です。
でも、それは別に年齢に限ったことでなく、相手がどういう属性であろうとも「他者に敬意を払う」という姿勢が肝要なのです。
今は昭和でなく令和なのですから。
これは年齢によらず、たとえば性別におけるジェンダーギャップでもそうですし、上司と部下という関係性においても同様です。
ちなみに「実績があれば偉そうにしても良い」という話でもないので誤解なきよう。
ポイントは「他者への敬意」であり、「年齢や実績や属性を拠り所にしないフェアネスな精神性」です。
自意識過剰な残念おじさん認定されないために
残念なおじさん認定されないためにはどうすればいいのでしょう?
まとめると次のようになります。
・まずは謙虚であろう
・誰に対しても公平公正であろう
・美意識を持とう
・他者に敬意を払おう
現役おじさんの筆者が、同世代のおじさんに生々しく訴えたい「残念なおじさん」に認定されないためのご提案でした。
おじさんだって進化し続けるんだってことを証明してやりましょう!
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