【女子のばんそうこう】「女子」という言葉の毒と光明。
春より花粉が先にやって来るの、やめて欲しくないですか?
というわけで皆さんこんにちは。私はちょくちょく「女子のばんそうこう」で検索してみる(いわゆるエゴサってやつ)んですが、そうすると「女子力アップ」やら「裁縫セットやばんそうこうを持ち歩くとよいです♪」などのツイートがたくさん引っかかってきます。そのたび虚無の顔になりつつも「このタイトルであらぬ誤解をしている人もいるのではないか」という不安がよぎっています。このタイトルにおける「ばんそうこう」はもちろん「女子のたしなみ」などではなく、「小石やら誰かが故意に出した足やらで足を取られて転びがちな現代女性たちの傷をサッとふさぐばんそうこう的なコラムでありたい」という思いからです。そしてタイトル前半部分。「女」でも「女性」でもなく「女子」としたのはなぜか。今回は、それにまつわるお話です。
★ふざけんな、「○○女子」
現在ちまたには「女子」という言葉があふれています。使われ方は様々だけど、主に「○○女子」というふうに「何らかの属性を持つ女性をひとくくりに呼びたい」場合に使われてますな。大人女子、港区女子、キラキラ女子、カープ女子、刀剣女子、腐女子…枚挙にいとまがありません。「○○ガール」よりもオンナノコ感が薄く、「○○女」よりも丁寧な感じがする「女子」は確かに便利なワードなんでしょう。
でも私はこの「○○女子」というくくり自体が大嫌いです。だっていずれもうっすら馬鹿にしてる感があるじゃないですか。特に「趣味ジャンル+女子」のワードは、「そのジャンルに参入してきた珍しい女」、もっと言うと「その趣味を流行アイテム的に上っ面で楽しんでる女たち」のニュアンスが含まれるから嫌ですね。第一、当の女子たちは「○○女子」と呼ばれることをちっとも喜んでいない。よう知らん人には安易に「カープ女子」と言われるであろう私の友人知人はブームに乗ってるなんてレベルではなく、ガチのマジにカープとプロ野球を愛し身銭をガンガン切って球場に通っており、だからついメディアに向かって「気安く○○女子とかくくってんじゃねえ!そこに男女差ははない!」とシャウトしたくなるのです。
★あの頃、我々は確かに「女子」だった
そんな私が「女子」という言葉を好む理由。それは「女子」という言葉に対する思いが全然違うとこにあるからです。
「女の子(幼すぎ)」「女(ちょっと乱暴)」「女性(堅苦しい)」の間を取れるちょうどいいニュアンスというのもありますが、私のイメージはズバリ「小学校のクラスにおける女子たち」です。文字通りの女子。男子と対等、何ならそれより強い集団。例えばサザエさんにおける花沢さんみたいな存在ですね。
昔、とあるトークショーで著述家の湯山玲子さんが「私は小5の自分が一番好きだった。あの頃は自分で面白いことを提案したら男女関係なく皆が乗ってくれる、という日々。52歳(当時)の今、その時の自分に近づいていてワクワクする」と言っていて、私はそれがものすごく印象的かつ分かりみが強すぎてぶんぶん頷いておりました。
まだ性差や体格差や「女ってこう」の社会的縛りや呪いが少ない頃、「女子」という存在はもう少し自由かつパワフルだった気がします。私自身クラスで強い女子のグループに属していたこともあり、乱暴な男子がいたら女子でとっちめたりもしてたし、一方では男女一緒に遊ぶことが多かったです。
性別は「女」だけど、それをむやみに思い知らされることなく、時に「くそーうちのクラスの女子おっかねーよ」と男子に言わせるくらいの(これ大人の男性が言う「女ってこえぇw」のニュアンスと全然違うの分かります?)パワーがあり、無限の夢があったあの頃。
あの無敵感と連帯感を込めて、私は女性たちを「女子」と呼んでます。ちまたでは女子は「嬢」のニュアンスが強いかもしれないけど、どっちかというと「女史」。そう、女子は肩の力の抜けた女史なのですよ。
言葉遊びみたいな話ですいません。でも私はこのしちめんどくさくて鬱陶しいあれこれをやんわり押し付けてくる社会において、腕力強く自己肯定力高く空気は全然読まない「花沢マインド」を持つ女子でいようぜみんなーー!と叫びたい。今よりもっと自由で、呪いなんぞ効かない存在になる。そんな日が来るのを心から願ってます。
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