「不倫沼」にハマってしまう女性の特徴
恋の悩みは永遠ですよね。
「どこにも答えはない」
「どうすべきかは分かるけど、それができない」
暗い森の中をあてもなくさまよっているようだと思いませんか。
このコラムは、そんな貴女に「解決法」をお伝えする──ことはしません。周りのアドバイスで変わるくらいなら、既に迷いの森から脱出できているでしょうから。
その代わりに「美しく迷う方法」を提案しようと思うのです。
たとえ正解のない恋に悩まされていたとしても、美しく迷うことならできそうじゃありませんか。そこで発見できることもあると思うのです。
どうせ恋に迷うなら、光の方に迷ってみませんか?
■本日の迷いの森
「隠れて不倫している。ダメなのは分かってる。でも彼から離れられない……」
いわゆるイケナイ恋をしているのですね。
もちろん二人がどのような関係なのか、本当のところは分かりません。しかし、彼か貴女が結婚をしていて、このままではいけないとも感じているのでしょう。その関係が良くないことは十分過ぎるほど痛感しているのですよね。
友人たちは「不倫なんてやめときなよ。危ないから別れなよ」と言ってくるでしょう。あるいは誰にも相談できずにいるのかもしれません。
簡単に関係を清算できたら楽なのは、貴女が一番分かっているのですよね。それができないつらさがあるというのに。好きという気持ちにブレーキは付いていませんから。恋心は言うことを聞いてくれないものです。
むしろ「誰も分かってくれないんだな……」と孤独を感じる瞬間かもしれません。
どうして好きな人の本命になるのは、こうも難しいのでしょう。たった一つの愛が欲しいだけなのに、毎晩、たくさんの涙をこぼしたりして。いつまでも迷いの森を歩くばかりです。
■この森に迷いがちな女性のタイプ
ズバリ言うと「流されがちな女性」になります。
もちろん、どんな女性であれ、いいなと感じた男性に、心をつかまれたり、グイグイ来られたりすると流されてしまうものです。
とはいえ「流されがちな女性」ほど、この森に迷いやすいのですね。相手のペースに乗せられたまま、どこまでも引っ張られてしまうから。
しかし、はっきりお伝えしておきたいことがあります。
それは「その関係自体が悪いものになってしまったとしても、その恋心自体は、決して悪いものではない」ということです。
感情はナチュラルに生まれるものです。丘の上に、風が吹くことを避けられないように。それを否定しては、貴女の恋心がかわいそうでしょう。
それどころか誰かを愛して、好きになって──というのは素晴らしいことのはずです。いわば人生の華でしょう。その恋心自体は何も間違ったものではありません。絶対にそうです。
とはいえ、このタイプの女性は迷いの森に入ると、どんどん流されてしまいがちです。自分でストップをかけるのが苦手だから。火のような感情のままに誰の声も届かないところにまで。
そして好きな人と過ごしながら、これは世間に顔向けできない恋なのだと、つらい日々を送ることになる──なぜ本命になれないのだろうと迷いの森を進むばかりです。
■迷いの森の美しい歩き方
初めにお伝えした通り、その恋を諦めるべきなんてアドバイスはしません。
同時に、少なくともここでは、今の恋を推奨するようなことも言えません。もし貴女と二人で、どこかで出会った時に、この話になっても、どんなアイデアが生まれるか分からないように──その場所ごとに言えることと言えないことがあるのです。
ここでは、その代わりに、より美しく迷う方法を提案させてください。
その森の中で「ゆっくり彼にかける時間を減らしてみる」というのはいかがでしょう?
どうか勘違いしないでください。彼を好きでいてはいけない、という「感情」の問題ではありません。単に「時間」の使い方の話をしているのです。
迷いの森の中で、彼に費やす時間を減らしてみること。
心のどこかで、この関係は危険だと感じている──という前提で話してしまいますが──そうならば、少なくとも「いつ彼と離れてもダメージが致命傷にならくらい心を軽くしておく」ことも大事だと思うのです。少しだけ身軽になっておく感じです。
感情は言うことを聞いてくれません。しかし時間の使い方ならば、それは行動の問題です。どうにか行動できる気はしませんか? 会う回数や、電話や、LINE、お土産をプレゼントする頻度を減らすなど。手を付けられそうなところからでOKです。
空いた時間で、ちょっと他の人生を楽しむこともできますよね。女友達と旅に出たり、男友達と映画に行ったりしてもいいでしょう。
いま貴女がすごくシビアな状況にいるのは分かります。どちらか──あるいは両者ともに既婚者である以上、二人だけの問題でもなくなっているのでしょう。
ひとまずは「心を軽くすること」を目標に動かれるのはいかがでしょう。
どうか流されながらも、幸せにたどり着く勇気を持ってください。いま貴女に必要なのは──くれぐれもその恋心を否定しているのではありませんよ──その他の人生も楽しむ身軽さなのだと思います。
迷いの森の奥に、ちらりとでも光がのぞいたなら幸いです。美しく迷ってくださいませ。
(文:浅田さん@令和の魔法使い、イラスト:はヤせあヤき)
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